細々と更新しています
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日野の通称機械式AT車「EEドライブ」のバスについて先日書きました。今回はその 補遺として、あまり多くない機械式AT車について書かれたものを引用という形になり ますが紹介させていただきます。 「近鉄バスのAT車の評価-旧塗装車3001号の引退を期に-」バスラマインターナ ショナル,ぽると出版,(2002),69号,p14-16 内容はトルコンAT車の引退にあわせて、近鉄バスのAT車に対する考えをまとめたもの になります。 (前略)現在近鉄バスではEE車の採用も中止している。その理由はEE車が燃費にばら つきがあり、しかも発進時や変速時のショックを完全には克服できていないためだという。 EE車の導入当初には運転疲労の軽減に加えて、ドライバーの個人差によらず燃費が 平準化されることも期待されていた。しかしMT車と比較した燃費データではMT車より7% 程度の悪化が見られた。燃費にばらつきが出る原因は、ドライバーの多くがEEドライブを 自動モードでは使用せず、手動で運転しているからのようだ。(中略)手動操作が選ばれ る理由として、自動変速のフィーリングの悪化にも一定の理解を示している状況だという。 (中略)実際に分解してみると、メンテナンスフリーが売り物の湿式クラッチのプレートは きれいなままだが、爪が不ぞろいに磨耗していることが確認された。変速時のショックが 発生するのはこれが原因だったのである。 また、EEドライブのギヤ操作を行うアクチュエーターのシリンダーからのエア漏れなど、 アクチュエーター関連の故障が多く、この場合にアッセンブリー交換になるため費用が高 くつくのも整備サイドでのEE車不人気の原因になっていた。(後略) さすがバスラマ!非常に分かりやすく端的に書かれています。これが現在のところ、機械 式AT車についての評価になると私は考えます。中古バスとして生産台数に比べて少数し か流通していないことも裏づけになるのではと思います。 機械式AT車で検索すると拙ブログが恐ろしいことに上位に出てくるようです。このような 内容で少しはお役になれれば幸いです。ただし誤りや思い込みもあると思われますので、 その際はご意見等いただければと思います。 PR アクセスも殆どない個人的内容ばかりで超不人気な拙ブログですが、京王バスに
今回も京王バスについて。
94年まで京王バスはオートマチックのバスを導入していました。オートマといって も通常自家用車に使用されているものとは違い、いわゆる「機械式AT車」と呼ばれ たものでした。クラッチ操作を機械が行うのでオートマ車と違って燃費悪化が少なく クラッチ操作が不要になるため運転手の負担軽減といった名目で90年前後に一部 事業者で導入が進められました。 京王バスは機械式AT車を本格導入した事業者になります。当時導入のなかったUD 車以外の3メーカー(日野:EEドライブ、三菱:MMAT、いすゞ:NAVI)が揃いました。 京王バス南にもその頃導入された92年式が大量に活躍していました。画像は南大沢 駅で撮影、この頃は車両の都合で大型車の運用もあった南63 大量導入された機械式AT車ですが、現在では新車で作られていないこともあり、首都 圏ではNOx法のからみもあって急速に姿を消しつつあります。京王電鉄バスグループ でも2007年春までに全滅しました。 個人的な乗車感想としてですが、京王バス南の中山付近の狭隘路+急勾配を意に沿わ ないシフトチェンジでギクシャクと走るいすゞ車は運転手に対してある種嫌がらせではな いかと思うものでした。機械式AT車についてはもう少し調べてまた書きたいと思います。 バスマガジンなんかでとりあげませんかね。 |
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ひっそりと更新の予定でしたが、 現在はバスがメイン。 覗いている方は少ない辺境ブログ。
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