細々と更新しています
バスに関する書籍を買ったら、感想めいたものをブログに書くという、頼まれてもいないことを5年近く続けているシリーズです。今回は5月下旬に刊行された『BJハンドブックシリーズS84 京浜急行バス』です。 社番:Y1413.QPG-LV234L3(14年車)。2014年2月に記録。 BJハンドブックシリーズでは最多となる4冊目の刊行となる京浜急行バス。前作はRシリーズ時代の2005年刊行以来となります。掲載事業者は京浜急行バスおよび羽田京急バス・横浜京急バス・湘南京急バスの3分離子会社、そして貸切専業の東洋観光です。 自動車NOx・PM法対策地域内の事業者には、KL規制車以降の適合車代替がスローペースになっている傾向がありますが、京浜急行バスは一部の車両を除き12年での代替を今も行っています。このため前作掲載車両のうち4分の3近くが代替されてます。代替された4分の3の車両がツーステップ車あり、京急型ワンステップ車ありとバラエティに富んでいたので、現在導入の一般乗合車はいすゞエルガ・日野ブルーリボンⅡばかりで趣味的な面白さは少なくなりました。もっとも、これは京浜急行バス側のせいではなく、メーカー・車種モデルの集約が原因なのですが。 さて、内容は車両編・歴史編・紀行編と、そろそろ掲載順序にも慣れてきた3部構成。歴史編は前作の「近年」項目の一部までを圧縮し、2005年以降の長距離高速バスの再編や京急観光バスの貸切バス事業撤退などまさに「近年」の話題を大幅に加筆しています。「終点の構図」は柴町。紀行編は前号『西武バス』と同じ方が引き続き執筆し、「海辺の社会科見学」と題し都内から鎌倉・逗子・横須賀・三崎をまわる乗り歩きルポとなっています。 本作もハンドブックシリーズらしい安心した内容となっていますが、「現有車両車種別解説」が少々あっさりしすぎという印象。 社番:SNA7944.PKG-RA274PAN(09年車)。2012年8月に記録。 たとえば画像の西工ボディの長尺RA。解説の全文を引用しますが、「機関MD92、軸距6500mmのスペースランナー。前中引戸・T字型窓のワンステップバスである。 」 間違いはありませんが、リムジンカラーで明らかに特殊な車両ですからもう少し導入の経緯やら仕様などを説明してほしかったなと思います。ちなみにこの車両は首都高経由でYCAT~東扇島間を運行している通勤路線用に導入されたもの。現在は追浜営業所で企業送迎貸切車となっていたワンロマ車の置き換えで横浜から追浜に転属し貸切登録車となっています。 いつも通り、ここからは小生手持ちの京浜急行バス及び本作掲載事業者の車両画像を自己満足的に並べていきます。なお、型式・年式は掲載の車両リストを参照しました。 社番:M6369.KL-MP37JK(03年車)。2014年5月に記録。 まずは社番頭数字「5」と「6」の三菱ふそう車。京浜急行バスでは社番の頭数字を10年ごとに使い分けています。画像は大森営業所配置のMPノンステップ車。 社番:M2428.KL-LV280L1(04年車)。2014年5月に記録。 いすゞ車の社番頭数字は「1」と「2」。画像は同じく大森営業所配置のLVノンステップ車。 かつてはスーパーワイドドア装備の長尺車が在籍していた大森営業所も、今や短尺のノンステップ車が主力。ラッシュ時の乗客数が減っていることを実感。 社番:E8451.PK-JP360NAN(04年車)。2014年2月に記録。 社番頭数字「7」と「8」はUD車。京浜急行バスでは2000年代前半に中型幅10.5m低床車の導入を進め、鎌倉や逗子、衣笠ではJPワンステップ車を配置しています。画像は日野のエンジンを搭載したPK規制車。04年頃にJPのワンステップ車を導入した事業者は少数にとどまりました。 社番:D7640.PK-RP360GAN(06年車)。2014年2月に記録。 全国的に少数派といえば、PK規制車のRPも導入しています。PK規制車のRPは、このサイズでシェアをもっていたいすゞLTの販売終了に伴い、一部ユーザーからのラブコールを受け販売を再開したという代物。残念ながらラブコールをした事業者だけでは製造を維持出来ず。排ガス規制強化のタイミングで製造終了となりました。 社番:D1734.PJ-LV234L1(07年車)。2014年2月に記録。 社番:M1761.PJ-LV234L1(07年車)。2014年5月に記録。 京浜急行バスではワンステップ車とノンステップ車を並行導入しています。補助金があればノンステップ車を導入するというスタンスのようで、ワンステップ車は神奈川県内の営業所に配属される傾向。画像は同年式車でワンステップ車とノンステップ車の例。 社番:M1906.PKG-LV234L2(09年車)。2014年5月に記録。 京浜急行バスの屋根は冷房装置のみでスッキリしていましたが、PKG規制車となった2008年頃から前後に換気装置を装備する仕様に変更となりました。 社番:E3924.PKG-KV234L2(09年車)。2014年2月に記録。 日野車の社番頭数字は「3」と「4」。近年導入の一般乗合車は画像のKVワンステップ車のほか、ブルーリボンシティハイブリッドとなっています。 社番:D6372.KK-MJ23HE(03年車)。2014年2月に記録。 7m車は需要喚起のため、新たに運行を開始したコミュニティバス的路線を中心に運行。夜行高速車と同様のキャメルカラーに塗られた車両が多数派です。画像は三菱MJワンステップ車。 社番:J6308.KL-MS86MP(03年車)。2014年5月に記録。 続いて京浜急行バスの収益の柱へと成長した羽田空港リムジンバス専用車を並べていきます。リムジンバスは三菱ふそう車中心で、運用路線にあわせた仕様で導入しています。メインは画像のトイレ無し・補助席有の乗客60人乗りタイプ。エアロエース以前は床下サブエンジン冷房の2本トランクを標準としていました。 社番:J5706.PJ-MS86JP(07年車)。2014年5月に記録。 こちらはトイレ付・直結冷房3本トランク仕様のPJ規制車のMS。 社番:K5239.QRG-MS96VP(12年車)。2014年5月に記録。 エアロエースは08年より導入開始。屋根上直結冷房+3本トランク仕様が標準となりました。 社番:H4424.KL-RU4FSEA(04年車)。2014年5月に記録。 リムジンバスに日野車が登場したのは2002年と、比較的最近のこと。画像は増備車のセレガRのFD。 社番:K3602.ADG-RU1ESAA(06年車)。2014年5月に記録。 モデルチェンジしたセレガは06年より導入開始。初期のADG規制車は折戸仕様となっています。 社番:H3403.QRG-RU1ASCA(14年車)。2014年5月に記録。 最新の14年車。Jピラーは継続採用となっています。 社番:K2345.KL-LV781R2(03年車)。2014年5月に記録。 リムジンバスのいすゞ車は現在スイング扉仕様のガーラのみとなっています。初期導入のKC規制車では折戸仕様を採用していたのですが。ジェイ・バスボディのセレガOEM車となってからは、リムジンバスへのいすゞ車導入は今のところありません。 社番:Y8351.KL-RA552RBN(03年車)。2014年5月に記録。 リムジンバスでは少数派のUD車。西工C-ⅠボディのRAは03年に導入した2台のみとなっています。UDのリムジンバスにはこのほか、富士1MボディのRAや西工E型ボディが在籍しています。 社番:NH5839.BJG-MP37TM(08年車)。2014年5月に記録。 羽田空港のターミナル連絡バスで運行中のエアロスターエコハイブリッド。第1・第2ターミナル間の連絡バスは白色ベースとなっています。 社番:NH5933.BJG-MP37TM(09年車)。2014年5月に記録。 国内線ターミナルと国際線ターミナルを結ぶ連絡バスはエメラルドグリーンベース。 社番:SNH1434.SKG-LR290J1(14年車)。2014年5月に記録。 羽田空港内では、2014年より受託した全日空業務用連絡バス向け特定車も見ることが出来ます。専用車に画像のいすゞLRノンステップ車と日野ポンチョロング1扉仕様が在籍。本当はポンチョの方を記録したかったのですが、うまくいかず。 社番:126.QRG-RU1ASCJ(12年車)。2013年7月に記録。 東洋観光は京急観光バス廃業により、塗装デザインを伝統ある京浜急行貸切車デザインを引き継いでいます。ただ、なかなか小生とタイミングが合いません。今回は特別支援学校送迎車となっているいすゞガーラの画像を並べておきます。 次回刊行はハンドブックシリーズでは久々の初登場事業者となる「九州産交バス」。熊本へ行く機会が多いので非常に楽しみです。 熊本200か1116.2014年4月に記録。 限られた頁数でバラエティに富んだ移籍車をどこまで掘り下げられるのかが気になるところ。 熊本230あ353.2014年5月に記録。 ひところは古参車の吹き溜まりと化していた熊本空港リムジンバスも現代ユニバースなどの導入で、陣容に変化が見られます。画像は2014年導入の現代ユニバース。 PR |
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