浜松駅前で見た遠州鉄道のバス（その１：ツーステップ車編）

猛暑でブログを更新する気が起きず、しばらく放置状態でした。放置のお詫びということで、「浜松駅前で見た遠州鉄道のバス」と長ったらしいタイトルの新シリーズを開始していきます。那覇で見たバスシリーズが中途半端な状態ですが画像のトリミング作業が一向に進んでいないので、新シリーズで間をつないでいくことにします。

シリーズ１回目の今回は「ツーステップ車編」ということで、２０１５年７月に記録したツーステップ乗合車の画像をメーカーごとに並べていきます。

＜三菱ふそう車＞


浜松２２か２５８８．ＫＣ－ＭＰ２１７Ｍ改（９５年車）※１。
静岡県の浜松圏内に路線網を展開している遠州鉄道。早い段階でノンステップバスを大量導入し低床化が進んでいる印象ですが、まだまだツーステップ車も現役で運行しています。とはいえ、ここ数年の新車代替で、このあたりのＫＣ規制車が古参格となる様ですが、ご覧のように外装の状態も良く非常に手を入れているのが特徴です。まずはエアロスターＭボディな三菱ふそう車から並べていきます。

      
浜松２２か２６４７．ＫＣ－ＭＰ２１７Ｍ（９６年車）※１。
遠州鉄道のツーステップ車といえば、中扉４枚折戸＋側面全引違窓が標準的な仕様で、後面は３連テールライトとなっています。ただし後面の行先表示は長らく装備していませんでした。
遠州鉄道では大型乗合車をＵ規制車まで短尺や長尺車も導入していましたが、ＫＣ規制車では標準尺車のみの導入となりました。




浜松２２か２６５１．ＫＣ－ＭＰ２１７Ｍ（９６年車）※１。
ラッピング広告車も在籍しています。




浜松２２か２７３７．ＫＣ－ＭＰ３１７Ｍ（９７年車）※２。
モデルチェンジしたニューエアロスターは９７年に初導入。フロントバンパーにコーナリングライトを装備し、テールライトの配置の変更や縦配置側面窓は上部開閉の逆Ｔ字を採用するなどこれまでと大幅な仕様変更が行われました。翌年以降はノンステップ車のみの導入が続いたため、ニューエアロスターのツーステップ車は８台のみの導入にとどまり、少数派となっています。 
 
＜日野車＞
      

浜松２２か２５９８．ＫＣ－ＨＴ２ＭＭＣＡ（９５年車）※２。
遠州鉄道では日野の大型ツーステップ乗合車を富士ボディで導入し、かつては富士５ＥボディのＨＴが在籍していました。現在は富士７Ｅボディ架装車のみとなっていますが、まだまだ結構な台数が在籍しています。外観的な仕様は三菱ふそう車と同様で、中扉４枚折戸＋側面全引違窓＋３連テールライトとなっています。




浜松２２か２６７２．ＫＣ－ＨＴ２ＭＭＣＡ（９６年車）※２。
９６年導入の富士ボディな日野ＨＴ。



浜松２２か２７３８．ＫＣ－ＨＴ２ＭＭＣＡ（９７年車）※２。
９７年導入車からフロントバンパー端部にコーナリングライトを装備。さらに画像の車両はアイドリングストップ装置を装備しているため、フロントガラス下にだいぶ色褪せてしまっていますがハートに地球を描いた「エコドライブバス」マークのステッカーを貼付しています。
 



浜松２２か２７４８．ＫＣ－ＨＴ２ＭＭＣＡ（９７年車）。
こちらの車両はアイドリングストップ装置を装備していないので、「エコドライブバス」のステッカーはありません。ちなみに画像の車両が遠州鉄道で富士ボディを架装した日野車の最終導入車となります。
 
＜いすゞ車＞
  

浜松２２か２６８６．ＫＣ－ＬＶ３８０Ｎ（９６年車）※２。
三菱ふそう車、日野車に比べると在籍台数がぐっと少なくなるいすゞ車。Ｐ・Ｕ規制車では純正のキュービックボディを採用していましたが、ＫＣ規制車は富士ボディに変更。キュービックボディのＬＶは既に全車代替済みとなっており、大型ツーステップ車は富士７Ｅボディ車のみとなっています。導入台数は９６年４両、９７年３両のみとなっており、富士ボディの日野車の中にではもはや間違い探しという感。
ＫＣ規制車のいすゞＬＶは全車アイドリングストップ装置を装備しているため、かつては「エコドライブバス」マークを貼付していたようですが、ボディ更新の際などで剥がされた模様。
 



浜松２２か２７５１．ＫＣ－ＬＶ３８０Ｎ（９７年車）※２。
９７年導入車は他メーカー車同様、フロントバンパーにコーナリングライトを装備しています。

型式・年式は下記を参照しました。
※１）「遠州鉄道車両一覧表」『バスマガジン ４号』（２００４），三推社/講談社
※２）『ＢＪニューハンドブックスＮｏ．４０ 遠州鉄道』（２００３），ＢＪエディターズ