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バスに関する書籍を買ったら、感想めいたものをブログに書くという、もはや何のためにやっているのかよく分からないシリーズ。
今回は11月下旬に刊行された『BJハンドブックシリーズS94 箱根登山バス 東海バス』です。



社番:B223.QKG-MP35FK(14年車)。2016年5月に記録したものを再掲。

 

社番:1511.SKG-KR290J1(14年車)。2016年10月に記録。
 
両事業者をBJハンドブックシリーズでセットで取り上げたのは、2006年のR58以来となります。ちなみに前作のタイトルは『東海自動車 箱根登山バス』で、社名の紹介順序が本作と逆となっているのがポイントです。
掲載事業者は箱根登山バスと箱根登山観光バス、東海自動車側が伊豆東海バス・南伊豆東海バス・西伊豆東海バス・新東海バス・東海バスオレンジシャトルの5運行会社で、2016年9月1日現在の在籍車両をもとに編集しています。
 
内容は車両編・歴史編・紀行編という、いつも通りの3部構成です。在籍車両は前作刊行から10年しかたっていないことと、箱根登山バスから東海自動車各社へのグループ間移籍が活発なこともあり、前作掲載の車両もそれなりに残っています。とはいえ、箱根登山バス・東海自動車各社とも一般乗合車の低床化が進んでいることを実感します。歴史編は前作掲載分に近年の動きを加筆し、「小田急グループ全体の事業効率化・拡充をめざすため、地域ごとの一元化をメインとする再編成 」の動きをまとめています。「終点の構図」は南伊豆東海バスの田牛。紀行編は「山越えの旧街道をたどる」と題した1泊2日の乗り歩きルポです。
 
車両編の掲載写真は、やはり粗いものが多く全体的にカクカクしている最近刊行のハンドブックシリーズクオリティです。特に、晴天で撮影したと思われる写真は窓サッシ形状が真っ黒につぶれてしまっている残念な状況です。車両の解説部は2事業者セット掲載ながら、前作よりも詳しく書かれている型式も見られます。

感想めいたものはこのくらいにして、今回の感想めいたものを書くために撮りためた小生手持ち画像を並べていきます。なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の車両リストを参照しました


<箱根登山バス>


社番:B126.PA-LR234J1(06年車)。2016年5月に記録。
まずは箱根登山バスの一般乗合車から、旧塗装のいすゞLRワンステップ車。 箱根登山バスは一般乗合車を長らくトップドア仕様で導入してきましたが、交通バリアフリー法施行後は前中扉車となりました。ただ、乗降はこれまで通り前扉のみとなっています。
さて、画像の旧塗装は1980年から採用したもので、「当時の貸切バスと共通の白地にブルー濃淡のラインが屈曲して入るデザイン 」となっていますが、前作『BJハンドブックシリーズR58 東海自動車 箱根登山バス』によれば「塗り分けが複雑なうえ特別色も混じるなど高コスト 」という欠点もあった模様。
  


社番:B237.SDG-LR290J1(16年車)。2016年5月に記録。
塗装変更を目的に08年頃から「柿渋色」とよばれるオレンジ色帯の塗装デザインを施した複数の試験塗装車が登場し、画像の現行塗装を2010年に正式採用しました。単純な塗り分けに見えますが、側面後部にちょっとしたデザインを施しているところがポイント。
 


社番:B128.PB-HR7JHAE(06年車)。2016年5月に記録。
ノンステップ車は今のところ中型車のみ。旧塗装でPB規制車の日野HR9m車。日野HRの初期導入車は既に代替が進んでいます。
 


社番:B225.SDG-KR290J1(14年車)。2016年4月に記録。
こちらは日野KRノンステップ車。いすゞ車・日野車とも現在は中型車のみの在籍で、大型車は姿を消しました。



社番:B988.KL-MP35JK(03年車)。2016年5月に記録。
数年前まで日野・いすゞ車も在籍していた大型乗合車ですが、現在は三菱ふそう車のみの在籍。運用は「国道1号ルートの幹線を中心 」に活躍中です。大型乗合車の古参格となるのが、真っ白な塗装にステッカーを貼っただけという「ハートフルカラー」のMPワンステップ車。ハートフルカラーは「03~04年に新製された大型車だけ 」が採用したデザインのため、「まもなく姿を消す予定 」とのこと。



社番:B233.QKG-MP35FK(15年車)。2016年5月に記録。
ヘッドライト周りをモデルチェンジしたタイプも登場しています。

<東海自動車グループ>


社番:618.沼津200か116.KK-LR233J1(99年車)。2016年10月に記録。
続いては東海自動車グループ各社の画像を並べていきます。東海自動車では「3桁の通し番号 」による社番を制定していますが、見たところ外観に表記はありません。
東海自動車も自社発注車は長らくトップドア車を採用していました。交通バリアフリー法律施行前の99年に1台のみ導入した画像のいすゞエルガミオは、トップドア仕様のワンステップ車です。
後面行先表示の横に貼られたオレンジ色のステッカーは、来年2月に迎える東海自動車創立100周年記念ロゴです。
 


社番:985.沼津230あ985.SKG-LR290J1(12年車)。2016年10月に記録。
最近は登録番号を社番に合わせた希望番号で登録しています。
さて、東海自動車は来年の創立100周年に向け、様々な100周年記念事業を行っています。記念事業として、東海バスのオリジナルキャラクター「ゆめちゃん」を制定。あわせて100周年記念ラッピングバス「ゆめちゃんバス」が登場しています。
 


社番:1536.沼津230あ1536.SKG-LR290J1(15年車)。2016年10月に記録。
同じくいすゞLRのワンステップ車。社番は「一時期、新東海バスの貸切車に1000番台が付されたため、900番台から1500番台に飛んで 」います。
 


社番:759.沼津200か465.KK-LR234J1(03年車)。2016年10月に記録。
1990年代後半から2000年代前半にかけ東海自動車は経営再建に取り組み、現在の統括会社と地域毎の運行会社の体制となりました。さらに、沼津・三島地区は箱根登山鉄道から分離した「沼津箱根登山自動車の乗合バス事業を譲受し、沼津登山東海バスと改称 」しました。そこで「03~05年の同社の新車だけに採用 」されたのが、箱根登山の帯デザインをベースに東海バスのオレンジを加えた画像の塗装。なお、沼津登山東海バスは今年の4月に東海バスオレンジシャトルに改称されています。



社番:830.沼津200か707.PB-HR7JHAE(05年車)。2016年10月に記録。
最近ではアニメとタイアップしたラッピングバスも登場しており、画像の日野HRは沼津市内浦地区が舞台となった「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングバスとなっています。

 

社番:883.沼津230あ883.KC-MK219J(96年車)。2016年10月に記録。
東海自動車は1980年代から移籍車も導入しており、近年中心となっているのが箱根登山バスからのグループ間移籍車。沼津登山東海バスがあった絡みなのか、箱根登山カラーは塗り替えなくても良いというスタンスだった模様。箱根登山カラーそのままな移籍車も少なくありません。画像の車両はトップドア仕様で往年の箱根登山という仕様の三菱ふそうMK。



社番:904.沼津230あ904.KC-LR333J(98年車)。2016年10月に記録。
同じく箱根登山カラーそのままで運行中のいすゞLRトップドア車。



社番:1541.伊豆230あ1541.KL-MP35JK(03年車)。2016年10月に記録。
最近は東海自動車カラーに塗り替えて登場しているようです。



社番:994.伊豆230あ994.KL-MP33JM(00年車)。2016年4月に記録。
箱根登山からの移籍車は塗り替えている一方、神奈川中央交通からの移籍車は地色を生かした簡易塗り替えを継続中。ニューエアロスターボディな三菱ふそうMPツーステップ車。ちなみに、この塗装のさきがけとなった先代エアロスターの神奈川中央交通移籍車は姿を消しています。

  

社番:998.沼津230あ998.KK-MK23HJ(00年車)。2016年10月に記録。
神奈川中央交通からはMKツーステップ車も移籍しています。



社番:978.沼津230あ978.KL-MS86MP(01年車)。2016年9月に記録。
高速バスは新宿と伊豆長岡・修善寺、三島を結ぶ2路線を運行中。高速バスにもグループ間移籍車が在籍しており、画像の車両は小田急箱根高速バスからの移籍車。

 

社番:1514.沼津230あ1514.QRG-MS96VP(14年車)。2016年4月に記録。
東海自動車の高速車といえば、貸切転用車やグループ間移籍車ばかりという印象でしたが、生え抜きの高速車ももちろん在籍しています。画像は屋根上直結冷房仕様の三菱ふそうエアロエース。



社番:861.沼津200か827.PA-MK26FJ(06年車)。2016年7月に記録。
貸切車も1枚ほど並べておきます。今や市販モデルが無い中型幅のハイデッカーな三菱ふそうMK貸切車。

今回のエントリで並べきれなかった画像は今後チマチマと更新していく予定。

次回刊行はハンドブックシリーズ初登場となる「広電バス」。



社番:16780.2016年8月に記録したものを再掲。
広島電鉄のバスについては、2015年刊行の『バスラマインターナショナル 149号』で取り上げられているので、残念ながら目新しさはそれほどありませんが、2015年以降に登場した新車やバスラマ誌面で掲載されなかったバラエティに富んだ在籍車両写真が楽しみなところ。車両の撮影日が曇天であることを願うばかりです。
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