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バスマガジンの感想めいたものを月末に更新していたのが遥か昔に思えてきた今日この頃。「交通ルール」の涎掛けが外れるのを待っていたから更新が遅れました、というのは単なる言い訳ですな。というわけで、奇数月の発売はバスマガこと、『バスマガジン 84号』です。

ようやく、前号で予告されていた記事が当たり前に掲載されるようになったバスマガジン。でも油断は禁物、拙ブログ恒例の『バスマガジン』最新号の掲載内容と前号の予告内容をチェックしていきます。
ちなみに前号の予告では、「三菱ふそうのエアロクィーンとエアロエース 一般路試乗会で新型の実力を見る!!]」、「いまのバスのタイヤってこんなにスゴイ!!ブリジストンの新タイヤ「G623」を徹底分解」、「韓国で開催された現代自動車主催のビッグイベント「2017Truck&Bus Mega Fair」をミッチリとレポート」、「おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.84[京浜急行バス]」、「都道府県別路線バス全方位レポート[長崎県]」ほか、となっていました。
予告時点でパブ臭プンプンな内容だけに、タイトル名は多少異なるものの予告通りの掲載となっています。予告と異なっていたのは今号も連載の路線バス全方位レポートで、長崎県ではなく長野県を掲載。長崎県は2号続けての掲載見送り、もしや長野を長崎と間違って予告に記載してしまったのかもしれません。

さて、内容ですが単発記事のほとんどがパブ。タイヤの記事にドライバー求人サイト主催のイベント記事、本当にこの雑誌、どの層に向けて出版しているのか謎です。


バス会社潜入レポートは「京浜急行バスグループ」。今号もBJエディターズの加藤氏が執筆を担当しています。「京浜急行バスグループ」を潜入レポートで取り上げたのは2013年5月刊行の59号以来、2度目の登場。59号では貸切バス専業の「東洋観光」も在籍車両を中心に詳しく取り上げていましたが、今回は写真2枚のみの簡単な掲載。今号の潜入レポートでは、いわゆる京浜急行バスを中心にまとめています。ちなみにBJハンドブックシリーズの直近では2014年の『京浜急行バス S84』で取り上げられています。
   
前回の潜入レポート掲載から4年しか経っていませんが、一般乗合車の車両代替サイクルは概ね12~13年のため、近隣事業者でまだまだ主力のKL規制車が僅かに残るのみ。古参格は05年式のPJ規制車という状況で、4年前の時点に在籍していた富士ボディ架装のUD車や日野ブルーリボンシティの長尺ワンステップ車、さらにはいすゞLT、CNGノンステップ車など、特徴的な車両はほとんど姿を消しました。
 


社番:M1104.LKG-LV234L3(11年車)。2017年8月に記録。
在籍車両のモデル集約がいっそう進み、どこもかしこもL尺ノンステップバスばかりという印象。メーカー・車種モデルの集約に原因がありますが、「路線環境に応じて多様な車種が採用されてきた 」時代の京浜急行バスからすると現在の状況はマニア的に寂しい限りです。画像のいすゞLVノンステップ車が在籍する大森営業所は、いまではL尺ノンステップバスばかりとなってしまいましたが、かつてはスーパーワイドドアを装備した長尺車など特徴的な車両が在籍していました。 

ここから今回の感想めいたものを書くために、撮りためた画像を中心に何枚か並べていきます。



社番:Y2648.QKG-LV290N1(16年車)。2017年8月に記録。
今後の京浜急行バスの主力車種になるであろう、現行ボディのいすゞLV。AMTで運転席側の側面窓はメーカー標準の中央部固定窓仕様を採用しています。また、2019年開催ラグビーワールドカップの会場に横浜市が選ばれていることから「横浜・杉田の車両は図柄が入った 」特別仕様のナンバープレートに変更しています。



社番:Y3672.PK-HR7JPAE(06年車)。2017年8月に記録。
10.5mサイズの日野HRは、2000年代前半に羽田京急バスや杉田営業所を中心に導入。現在代替が進んでおり、いよいよ数える程度となっています。画像の車両は杉田営業所配置ということで、ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートに変更しています。

 

社番:Y2754.2017年8月に記録。
掲載の「所有車両一覧表」は2017年5月31日現在のデータを収録していますが、既に新車導入による代替が発生しています。掲載のタイミングが悪いというかなんと言うか・・・。新たな排気ガス規制が適用される関係で、各社前倒しで新車導入を進めているので仕方ないのですが。
画像のいすゞLVは登場したばかりのためか、ラグビーワールドカップ特別仕様のナンバーを装備していませんでした。

 

社番:Y5812.BKG-MS96JP(08年車)。2017年2月に記録。
空港利用者の増加を受けて80年代以降、関東一円に路線を延ばすこととなった 」リムジンバス。現在の空港車の主力は画像の三菱ふそうMSと日野セレガとなっていますが、「路線の所要時間により、トイレつきとトイレなしが使い分けられている 」こともあり、同型式ながら仕様差が見られます。一般乗合車と比べると空港車の代替サイクルはプラス1年程度長いため、KL規制車の日野セレガRやいすゞガーラも在籍しています。
なお、夜行高速車は早起き出来なかったので手持ち画像はありません。  
  
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「長野県」。ここ数号はかなりやっつけ仕事な内容が目立つ連載ですが、今回はこれまでと別の方が執筆を担当しています。新担当のもとで、内容が多少なりとも良くなればよいのですが、早速ジェイアールバス関東が抜け落ちていたりするので、大きな期待は出来ないかもしれません。
以前のシリーズで長野県をとりあげたのは、2005年刊行の14号・15号と2号にわたっての掲載でした。12年の間にアルピコグループのバス事業者が統合するなど、いくつかの事業者で変更があったほか、長谷村が伊那市との合併により自主運行の路線バス事業者から姿を消しています。なお、のざわ温泉交通は前回も掲載がありませんでしたが、新たに運行を開始した「野沢温泉ライナー」が自主運行路線なのか確証がもてないので保留とさせていただきます。

注目事業者の車両一覧表は「伊那バス」で、一般乗合車と高速バス車両をリスト掲載。

 
 
社番:23183.LKG-RU1ESBA(11年車)。2017年8月に記録。
伊那バスの手持ち画像は高速車のみですが、旧ボディのセレガRは代替が進み残り3台になっていたとは知りませんでした。高速車の主力は、現行ボディなセレガ。初期導入車は折戸でJピラー装備という珍しい組み合わせを採用していました。ちなみに伊那バスの社番は用途ごとに区分した3桁数字を採用していますが、車体には導入年(元号)も表記しています。ここでは分かりやすくするため車体表記を社番として記しています。
  


社番:29102.QTG-RU1ASCA(17年車)。2017年8月に記録。
リストには今年7月に登場したばかりの車両も掲載。高速車は100番台の社番を採用しているため、今年の新車は101に巻き戻っています。

 

社番:17825.2017年8月に記録。
伊那バスは多客時に貸切車を中央高速バスの2号車・3号車として運用することもしばしば。せっかくなら貸切車もリスト掲載してほしかったものです。
 
「鈴木文彦が斬る、バスのいま」では「地方色となっているバスのカラーデザイン」と題し、「バスのカラーデザインは地域に定着し、愛されている 」ことを考察。本文では近年各地の事業者で見られる「復刻デザインの流行 」についても取り上げ、非常に興味深いレポートとなっています。

8386

社番:8386.2014年9月に記録したものを再掲。
島根の一畑バスも記念で復刻塗装デザインのバスを登場させましたが、好評のようで以後の新車はこの塗装デザインで登場しています。結局のところ赤色をメインにした以前の一畑バスの塗装デザインは本文にあるような「定着した「地域色」 」にはならなかったようです。オレンジ色1色に塗り替えている某事業者がこの記事を読んだら、どんな感想を持つのかなんてことを思ったり・・・。

このほかの連載は、一部をまとめて紹介。まず「方向幕の世界」は路線改変時の方向幕の更新について取り上げています。ネタ切れなのか、どんどんマニアックなところへいきます。
「目からウロコっ!?BUSmagazine in overseas!」は「ミャンマー ヤンゴンのバス」と題し、日本から輸出された中古路線バスの現況や今後についてまとめています。
「バスのちょこっとヒストリア」は前号に引き続き帝産観光バスを紹介し、これまでのあゆみを取り上げています。
「エアポートバス 乗ってわかった愉快だけどマジな話」は空港発着のローカル路線バスを利用して空港最寄駅へ行くという「実用性ゼロに近い 」ネタを紹介。
「終点の情景を求めて」は、両備バスの地域分社東備バス運行エリアの「牛窓」。ほぼ関東地方の路線が取り上げられている「路線バス散歩紀行」は江ノ電バス藤沢の「大船駅~江ノ島」を結ぶ路線、「定点観測アーカイブ あの日のバス」は長崎県の伊王島で撮影した思い出話です。 
 
次号予告は、「日野のニューセレガ、オールステージ試乗!!シビアな走行チェックで真価を見る!!]」、「新勢力カテゴリーのオノエンスターにAT車登場!!そのマッチングに興味津々」、「新型バス導入研修に突撃取材!!ドライバーを大成長させる秘密のプログラム」、「おじゃまします!!バス会社潜入レポートvol.85[東野交通]」、「都道府県別路線バス全方位レポート[岐阜県]」ほかとなっています。小生はバスマガジンを惰性で買い続けていますが、もうその必要も無いかもしれないと思うような次号予告です。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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