右斜め後からの１枚（その１１２）

２０１８年から主だった更新を別ブログ（２つ目のブログ）に移しましたが、残っている画像ファイル容量を有効活用すべく、「右斜め後からの１枚」と題したシリーズを細々と更新しています。

さて、「右斜め後からの１枚」では表題通りバス車両を右斜め後から記録した画像を並べるというシリーズですが、更新月に記録した画像をメインにするというコロナ禍では難儀なルールを採用しています。



社番：５０２１．２０２１年５月東京都豊島区池袋駅西口で記録。

今回は国際興業バスに在籍する、Ｖ８エンジンを搭載したＫＬ規制車のいすゞＬＶノンステップ車を右斜め後から。冷房機器は当時純正仕様だったサーモキング（旧ゼクセル）製を採用しています。

２０００年代の国際興業バスはノンステップ車とワンステップ車を並行導入していました。この時期は自動車ＮＯｘ・ＰＭ法の関係で車検が継続できなくなったＵ・ＫＣ規制車の代替が急務だったことからワンステップ車をメインに採用し、ノンステップ車は補助金がつけば・・・という感じでした。
時は流れ、２０００年代前半に導入した車両が代替を迎える時期となりました。国際興業バスはごく初期に導入したフルフラット仕様でＡＴのノンステップ車は早々に代替しましたが、ＭＴのノンステップ車は延命する方針をとり、ワンステップ車の廃車を進めています。このため都内の事業者ではいまや少数となったＶ８エンジン搭載車を、２０２１年でもそれなりに見ることが出来ます。

社番：５０２１．２０２１年５月東京都豊島区池袋駅西口で記録。
左斜め前からの画像。
Ｖ８エンジン搭載のいすゞＬＶは扉側の後方にラジエーター用の開口パネル部があります。
ちなみに、国際興業バスの社番はだいたい型式・仕様で区分しており、５０００番台がＫＬ規制車のＬＶノンステップ車をあらわします。ノンステップ車を延命しているといっても、さすがに限度がある模様。初期に導入した社番５０００番台のノンステップ車はワンステップ車よりだいぶ遅くなりましたが先ごろ姿を消したようです。



社番：５１０２．２０２１年５月東京都豊島区池袋駅西口で記録。
せっかくなので国際興業バスのいすゞＬＶノンステップ車をもう１台。
５１００番台の社番は、直６エンジンを搭載したＰＪ規制車のノンステップ車となります。同年式のワンステップ車の代替は既に進められていますが、ＫＬ規制車のノンステップ車がまだまだ現役の状況ですから、こちらの代替は当分先になるのでしょう。
ちなみにＰＪ規制車のいすゞＬＶは、ラジエーターの開口部が非常口側に変わっています。また、デンソー製のクーラーを採用したので、ＫＬ規制車と分かりやすい違いがあります。