バスラマ １１６号

ネタも尽き、月に１２回更新するのも重荷になってきた今日この頃。それでも薄い内容を
さらに薄くし、アクセス数減少やコメントも無いのがデフォという姿勢でなんとか今月も
１２回の更新が出来ました。ということで月末恒例、頼まれていないノルマ達成、偶数月は
バスラマこと、『バスラマインターナショナル １１６号』です。

特集は「都市間バスサービスの新時代２」。いわゆる「ツアーバス」を特集した１０９号の続
編です。１０９号ではＮＨＫの名作ドキュメンタリー番組「高速ツアーバス 格安競争の裏で」
でもおなじみのウィラートラベル社長のインタビュー記事が掲載されましたが、今号は「高
速バス」側となるジェイアールバス関東の万代社長へのインタビュー記事をメインとしてい
ます。高速道路料金上限１０００円やツアーバスに対する考えなど経営者としての視点・意
見は重みがあります。











そして、やはり避けては通れない「メガライナー」の件についても掲載があり、なかなか濃い
内容です。
ツアーバス側はウィラートラベル「ビジネスクラスバス」の乗車記。編集長直々の内容だけ
になかなか厳しいユーザー目線です。











ということで、内容とは関係ありませんが小生が記録したいわゆる「ツアーバス」画像から。
八王子ナンバーの富士セービングバス。以前は東京タイセイだったと思います。車両も新
セレガや新エアロなど随分グレードがアップした感。











まさか大分ナンバーを新宿で見るとは・・・、天領観光の新セレガ。需要さえあればどこへで
も運行することが出来る機動性が「ツアーバス」の強みなんでしょうが、路線免許が無くて
良いのだから当然といえば当然。まさか新宿で大分ナンバーを見ることが出来るとは、なん
でもありな「ツアーバス」を印象付けます。

「ツアーバス」といえば以前は、整備してんの？と聞きたくなるようなボロ車やいかにも中古バ
スといった車両の印象が強かったですが、今では画像にもあるように固定ガラスの３列シート
の本格的な高速車タイプの専属車両も活躍しています。グレードが上がったことはサービス
競争の成果だと法律に疎いマスコミなら断言するのでしょうが、そこはバスラマです。
「そろそろ乗合免許を得て「路線バス」と同じフィールドに立つことが望ましい 」としめくくり、こ
れは読者も異論の無い統一見解ではないかと思います。

この他の特集として恒例の「最新バス機器・用品ガイド」も掲載しています。

事業者訪問は島根県の「一畑バス」。あわせてグループ会社の松江一畑交通と出雲一
畑交通を紹介。隠岐一畑交通は掲載無しというところが良く分かりません。
高速バスと厳しい一般路線バス＆貸切バスという構図は地方バス会社ではありふれた
状況。掲載されている輸送人員を見て分かるとおり、松江市内の路線移管や規模縮小が
あったとはいえ、すでにバス離れが進んだ２０００年からさらに半減していることに地方路
線バスの苦境が分かります。











社番：８２３９．
ちなみに画像は昨年松江を訪ねた際に記録したもの。今思えば松江市交通局に移籍車
が登場した後に訪問すればよかったかも（←まだ言ってる）。











在籍車両紹介によれば、出雲で見かけたＬＴもエルガノンステップバス（未掲載）に代替された
とのことに驚き。ＲＮも在籍していたと思うのですが、リストに無いところを見ると隠岐に行った
のか廃車となったのか何なのか。

また、松江市内のバス停のインフォメーションについても取材ノートの形で掲載があります。














バス停自体は中国地方ではおなじみのスタイル。時刻表示は詳しいのですが、分かりやす
いようで分かりにくいもの。これは記事にあるように「分かる人」でなければ使えないという点
に同感です。
連載はバスのカタログが「いすゞスーパークルーザー」、登場からＵＦＣ販売前までを特集。











Ｐ規制のスーパークルーザーの画像は手許に無いのでＵ規制車を並べておきます。

リペアサービスの現場からは「東急テクノシステム」、旧社名の東横車輌電設のほうが分か
りやすいかも。東急バスの車体更正の減少（２回→１回）と更正内容の簡易化によって業績
に大きな影響を与えたとの記述が印象に残りました。

今号もバスラマらしい手堅い１冊です。高速バス側から見たツアーバスについてなど興味深
い内容となっています。
次号予告は事業者訪問が北陸鉄道グループ。いつもと逆で特集記事の記載が無くヒ・ミ・ツ
ということ。なお、「斜字 」部分は同誌からの引用部分になります。