細々と更新しています
12月も20日を過ぎ、いよいよ2009年も残り僅かとなりました。今年の拙ブログの更新も 残り4回ということで、もう少々お付き合いいただければ幸いです。 1年も残り僅かとなれば忘れてならないこの1冊、『年鑑バスラマ2009→2010』の感想 という名の独り言として簡単にまとめます。毎度ながら型式の確認のためにも必要な1冊 となっています。 内容は例年通り、巻頭特集、本編ともいえる「国内バスカタログ」、そして歴史編の3本を中 心に、巻頭カラー頁に国内バスハイライト、巻末に資料編というお馴染みの構成。 巻頭特集は「ジェイ・バス 5周年を迎えた日本最大のバスメーカーの「いま」 」と題し、ジェ イ・バス社長へのインタビュー記事を中心に小松と宇都宮の各事業所でのバス製造行程 を紹介しています。ジェイ・バスも誕生から5年経ったとは、時の流れの速さを感じずには いられません。当初は日野といすゞで車種を調整し、どのように折り合いを付けていくのか 疑問も多かったジェイ・バスですが、今や日本最大のバスメーカーに成長しました。 社番:A10909. 社番:D20913. 結果、各地で登場する新車は同じボディの車両ばかりとなりました。そもそもジェイ・バスは 車両の標準化しコストを削減していくことを目的としていましたから、同じボディの車両ばかり になるのは当然の結果です。結果的にジェイ・バスの事業展開は成功し、確固たる地位を確 立することが出来たものと言えます。そして対する三菱ふそうとUDもバス事業を分離統合し、 拡大が見込めない国内バス産業の生き残りをかけた縮小を発表しています。そうなると、いよ いよバス事業者がニーズや用途に合った車種を選ぶことが出来なくなる時代もすぐそこまで 来ています。 「国内バスカタログ」は、昨年先行販売時点で現代ユニバースが掲載されていたこともあ り、実質増えたのは三菱ふそうのMPノンステップバスとローザボンネットバスの2種だけ という寂しい状況。むしろ減らなかったことを喜ぶべきかもしれません。 社番:ま61. ということで、再掲ですが2009年登場のエアロスター新型ノンステップ。登場時は窓サイ ズの異様さで話題になりました。 歴史編は特集2つ。 1つ目は「あの頃のバスはいつも夢を乗せてきた 飯沼信義氏の画集から」と題し、バスラマ 誌上でも珍しい「バスの画集」。松本電鉄のボンネットバスを題材にしたいくつかの作品を掲 載しています。 2つ目は「開業から40年 東名急行バスの軌跡」。1969年開業からわずか5年9ヶ月で営 業運行を休止し解散した東名急行バスのあゆみや乗務員、整備管理者だった方から語っ ていただいた思い出・エピソードをまとめたものです。本文中にもある通り、「短命ゆえにこ れまで活字にされる機会がほとんどなかった 」だけに、掲載写真や今見ても斬新としか言 えない特徴的な制服など読み応えのある内容です。特に「2速で50キロ、3速で90キロ (以下略)」という現在の車両では考えられないような加速が出来たというから驚きです。 資料編ではノンステップバスにも廃車や移籍車が登場したということで、いよいよノンステッ プバス採用状況の累計掲載が取りやめになりました。既に分社などで採用台数などデータ として分かり難い状況でしたから取りやめも納得。時が経つことの速さをここでも実感。 と、今号もなかなか趣向のある年鑑でした。読み通してみると、2009年は巻頭の国内バス ハイライトにもあるように「激変する事業環境 」ということを切実に感じた1年でした。これが 今後の激変への序章に過ぎないのかもしれません。掲載車種がほとんど増えない車両カタ ログを眺めれば、少子高齢化、過疎化とバス事業を取り巻く環境に明るさが見えないことを、 バスマニアとしても色々と考えずにはいられません。 なお、「斜字 」部分は同誌からの引用部分になります。 PR |
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野球や乗り物の思い出など
ひっそりと更新の予定でしたが、 現在はバスがメイン。 覗いている方は少ない辺境ブログ。
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