細々と更新しています
バス雑誌感想という名の番外編、あくまでも小生が自費で購入したんだから感想くらい書 かせてほしいものという独り相撲エントリ。今回は2月末に刊行された『僕バス』(略称非公 認)シリーズの第4弾 洋泉社MOOK『バス移籍車両最新情報ガイド』についてです。 書名の通り、近年の移籍車事例をまとめた内容です。移籍車については『僕バス』シリー ズで既に2008年刊行の『僕たちの大好きなあのバスたち』で取り上げていますが、本書 はKC規制のワンステップ車移籍事例が本格化したことを受け、移籍車の中心的存在とな るであろう低床車について様々な情報が詰まった1冊です。 局番:6-3601. 横浜市交通局の96年度導入車。現在の低床移籍車ブームはこのあたりの車両からと言っ てよいと思います。 おなじみバスジャパンオールスターズが中心になってまとめられただけに、内容も盛りだく さんです。色々と書きたいことが多いのですが、1ヶ月12回のブログ更新ノルマに障りそう な濃さなので、読み込んだところから順にチマチマと更新していきます。とりあえず拙ブロ グをマメにチェックしていただいている方なら、間違いなく納得の1冊だと思いますので是非 購入をおすすめします。 (※2010年3月31日追記し一応完結しました) まずは内容をざっくりと紹介。 前半部は「全国の中古低床バス総力取材」として、ノンステップ・ワンステップ移籍車の活躍 事例乗車記とあわせ紹介。このほか「編集部厳選!全国低床車両移籍事業者最新ガイド」 としてワンステップ車を積極導入する関東自動車や、 いわさきグループと北から南まで12 事業者の車両を紹介。これら掲載事業者に在籍する低床車は自社発注・移籍車含め巻末 に在籍車両リストも掲載し、資料的価値を高めています。 宇都宮200か1031.KC規制車ワンステップ移籍事例。 岩手県交通の項では西武バスからUAノンステップ移籍車デビュー予定の記載が。 社番:A9-582. ノンステップバスとはいえ、問題の多いZFの旧式AT搭載で、もはや国内移籍は無いもの と思っていただけに移籍するとは。さすが岩手県交通、富士ボディのHIMRを導入しただけ はあります。 移籍車といえば忘れてならない海外輸出事例も「最新版!ミャンマーで活躍する日本製中 古バス」でフォロー。神戸市営のニューエアロスターや、京王バス南のJP96年車、そして 国内移籍車市場で大人気の京急HTワンステもミャンマーで活躍していたとは驚きました。 少数在籍したATだった車両でしょうか。 後半は低床車についての記事が続きます。まず「4メーカー初期型ノンステップバス比較」、 横浜市交通局の導入車両で解説。現在主流の前中扉間のみのノンステップではなく、フル フラットを目指した各メーカーの苦労の跡が分かります。 局番:H4410. せっかくなので小生も川崎市交通局在籍のUAノンステップ車の画像を並べてみます。 車内をフルフラットにするためエンジン配置などを工夫した結果、後部はデッドスペースと なりました。ATとデッドスペースの多さがフルフラットノンステップ車の普及を妨げることに なったともいえます。 低床化への取り組みの中で登場したリフトバスについて取り上げているところもさすがバス ジャパンクオリティ。今では時代の徒花的存在となったリフトバスですが、だからこそ大阪市 交通局で保存されたことは特筆されます。執筆者が保存に絡んでいるとはいえ、意義を伝え る文章はさすが。リフトバスに関しては宇部市交通局で活躍する都営バスLV移籍車につい ての記事もあります。 このほかにも、新潟交通グループで残り3台となった「なまず」LVの北村製作所里帰りの旅 や空港ランプバスで活躍する幅広車や移籍車、万博シャトルバスだった連接バスを所有す る方についての報告もあるなどバラエティに富んでいます。 ノンステップバスの移籍車が登場するなどネタには事欠かない状況とはいえ、この『僕バス シリーズ』(略称非公認)で移籍車ネタがまた出版されるとは驚きました。しかし、単なる二番 煎じではなく、移籍車の主力となっている低床車とはそもそもどういった車両なのかという事 からまとめているのはさすがです。 小生など齢を重ねている者からすれば、ワンステップからノンステップへと試行錯誤しながら の車両変遷を実際に見てきました。しかし、物心ついたころからワンステップ・ノンステップバ スが走っていた世代からすれば、なぜ後部デッドスペースが多いノンステップ車があるのか 分からないことも多いと思います。鉄道に比べバスはまだまだ変遷など全体の流れをつかめ る書籍が少なく、そういった意味でも本書は有用だと感じます。 まあ後半になるほど「ごった煮」感ある内容になりますが、それもご愛嬌ということで。次号は どんな内容となるのか、気になります。 PR
無題
洋泉社ムック第四弾、私も早速買いました。
内容とは関係ありませんが、若干本のつくりが変わったのが気になりますね。 ミャンマーに京王JPが嫁いだのには驚きました。 U-JP辺りは走るとギシギシ鳴っていた車も結構いた印象だったので、 いくらワンステとはいえ状態が悪ければ国内に嫁ぐことはできず、 輸出されるなり解体されるなりするのもやむなしといったところでしょうか。 敢えて重箱の隅を突くならば、「路線バス低床化へのあゆみ」は 記述が「日本のバス年代記」の焼き直しの感が否めず、 もう少し新鮮味のある内容だと良かったかなと思いました。 写真は「日本のバス年代記」より遥かに多くそこは良かったのですが…。 あとは、関東自動車は他社にいる臨港や京王よりも大阪市のワンステ試作車辺りを 掘り下げてくれれば内容にもうちょっとバラエティが出たかなと感じました。 いずれにせよ、バスジャパン、もとい洋泉社らしい深みのある出来で、 「鉄バス」の頃に比べて、お買い得感が増したというか安定した内容になったと思います。 今後もレビューを楽しみにしています。
Re:
大曽根線様
こんな書きかけ放置エントリにも関わらずコメントありがとうございます。 ノンステップバス移籍車からミャンマー情報まで『最新情報ガイド』の名に 恥じない内容です。このような形で移籍車特集を再度刊行するとは正直意外 でしたが、やはり長く研究されている方の執筆による作品は安心して読むこ とが出来ますね。 言われれば確かにこの内容でワンステ試作車の移籍事例が取り上げられて無 いのは惜しいですね。前々作の『僕たちの大好きなあのバスたち』でもワン ステップ移籍車は関鉄移籍車の写真1枚だけでしたし。まあこの内容だから こそ、惜しいと思うのかもしれません。 いよいよバス趣味もテレビで色モノとして取り上げられる時代になり、これ まで以上に様々な雑誌・書物が出版されるものと思われます。 楽しみと言われてしまうと調子に乗って今後もレビュー(と言うにはおこが ましいですが)を書いていきたいと思います。もっとも多く出版されたとい って、すでに写真以外の内容がアレな雑誌もありますし・・・。 ぜひともバスジャパンオールスターズやバスラマに引っ張ってほしいもの です。
岡山地区に京王バスの移籍車
岡山地区の京王バス(京王電鉄のバス部門を分社した会社です。)の移籍車は美作共同バスのUD(旧社名日産ディーゼル)JP(KC-JP250NTN)と最近中鉄北部バスにいすゞLR333J(KC-LR333Jワンステップ)車が導入しました。岡山200か12-05です。
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