細々と更新しています
沖縄で見たバスネタを続けること3月の更新回数ノルマを達成。ただし『バス移籍車両最 新情報ガイド』のエントリは追記するとしながら全く更新していないなど、更新回数を稼い だだけにすぎません。ということで、月末恒例バス雑誌の感想という名のアリバイ作業、 奇数月はバスマガこと、『バスマガジン 40号』です。 いつも通り、最初に特集等を掲載順にざっくり紹介。 まずは「ノンステップバス・事業者別ディテールファイル いすゞ・エルガ編」。以前に比べ 事業者の個性とも言える特徴的な仕様は少なくなりました。特にいすゞエルガはいち早く メーカー標準仕様車である「ERGA-VP」を設定しオプションを絞りました。 しかし、取り上げられた事業者のエルガノンステップ車を見ると、年式毎に様々な仕様差 があることが分かりました。とはいえ掲載事業者の地域が偏っており、小田急バス・川崎 市交通局・京浜急行バスグループ・京成バスグループ・国際興業の5社と某グラフィック 的なラインナップです。もっともコンスタントにまとまった台数のエルガノンステップを導入 している事業者となると、この5事業者は順当なのかもしれません。 M20604.京王バス南。 例えばいすゞは導入しない事業者だったり。 大阪200か2150.高槻市交通部。 関西では西工車体だったりしますし。リヤを見ないとエルガと分からず。 神戸200か1970.伊丹市交通局。 ちなみに小生のイメージする関西地方のエルガノンステップ車導入事業者といえばここ。 また、エルガ自体2006~2007年に前後面のプレス形状が変更されていたとは知りま せんでした。バスコレクションでエルガがモデルとなった際、妙に角ばっているイメージで したが、元々若干角張っていたんですね。 「バス顔今昔物語」はこれまでのバスマガ掲載写真を中心に、年代毎のフロントマスクを まとめたものです。小生のブログはバス画像のよせ集めばかりなので親近感が無いわけ でもないのですが、正直プロの仕事とは思えないお手軽すぎる内容。メーカーのアイデン ティティ的な考察や2灯から4灯への変遷などの技術史もなく、ただただ掲載写真をトリミ ングしたものを並べています。 社番:F0742.中国バスの高速車、両備グループ内の移籍車です。 ページ的に全車種を網羅することが出来ないのは仕方が無いとはいえ、バブル期の観光 車として一世を風靡したいわゆる「パンダマスク」と呼ばれるMSの写真が無いなど、正直 残念な内容。 白黒ページの特集では「いまどきの料金箱大公開」として、路線バス用・高速バス用の2機 種を紹介。当然ですが、運転席側の操作盤部分を見る機会はほとんど無いので、その複 雑さや高機能さに驚きます。これを乗降の際にブレーキを踏みながら操作するのだから運 転士さんの大変さを実感。 今号のバス会社潜入レポートは「広島電鉄グループ」。これまで事業者名にグループと あれば分離子会社をあらわすことが多かったですが、今回は己斐上地区を分離し誕生 したエイチ・ディー西広島だけでなく、備北交通、芸陽バス、と広電グループの全バス事 業会社を紹介。 社番:54686. 広島電鉄もエルガとブルーリボンⅡ並行導入している事業者。この車両はKVノンステ。 社番:80036. 通称ボン・バスことエイチ・ディー西広島、7m車メインだったのも今は昔。 福山22く1129. 芸陽バスの県内高速車には様々なキャラクターが描かれ、「かぐや姫」は竹原行き。 最近ではキャラクターが無い車両もあり、ちょっと残念。ちなみにこの車両は掲載データ に無いですが、引退?ナンバー変更? 社番:377. 備北交通のエアロバスK高速車も車両データに掲載無し。こちらは引退でしょう。 由縁も異なる4事業者をまとめて紹介しているので、もう少しページがあればとも思います が、コンパクトにしっかりまとめています。 「今号の気になりバス事業者」はタクシー事業を中心に都内のコミュニティバスや特定バス を運行している「日立自動車交通」。 「いすゞ純正バスボディ大研究」の5回目はP規制車編。掲載車種はマイクロバスからUFC まで幅広い内容。キュービックボディなどまだまだ現役の車種も多いですから、イメージしや すいでしょう。 局番:市833. 佐世保市営バスのLRを実車紹介していますが、2010年3月に廃車されたとのこと。 一期一会でした。 新連載に事業者別この1年の話題を振り返る「Things happened in a year」。第1回目は 関東バス。経営面ではケイビーバスの統合など非常に動きのあった関東バス。車両面もU 規制の3扉車が活躍する一方、KC規制の低床車や低公害車の代替が行われました。 社番:A1001. 引退車両コレクション。まずJPワンステップ。 社番:C2012. MBECSも廃車されるとは。JPなど代替対象となったのは3扉車と比べると定員が少なか ったことが原因でしょうか。 「Things happened in a year」は今後、大阪市交通局、神奈川中央交通、西日本鉄道、 北海道中央バス(抜粋)と日本全国の事業者が登場予定とのこと。どの事業者も車両の動き が多いだけに、非常に楽しみです。 「愛しのバスたちよ」は香川県。「全国バスターミナル探訪」は東京都の「JRバス新宿駅新 南口」です。明治通りまで出るまで駐車場渋滞もあり時間がかかるというような記述もほ しいところです。 「乗降ドアの変遷」は「グライドスライドドアPart1」。今でこそグライドスライドドアはノンス テップバスで数多く導入されていますが、今回はまだ一般的な仕様で無かった頃を紹介。 沖縄200か195. ツーステップ車の頃は都市新バスやリフトぐらいでしかグライドスライドドア見ませんでした。 画像は都市新バスの移籍車画像ですが。 バス子さんは最終回。京王バス全線1日フリー乗車券を使用して新宿駅から高尾山口ま での乗り継ぎ旅をしています。『BJニューハンドブックスNo.27 京王電鉄 京王バス 西 東京バス』で種村氏らが乗り継いだ行程と似ていますが、永福町と久我山間など乗り継ぐ 上でネックとなる部分が変わっていないので、ほぼ同じ行程となるのは仕方が無いかもし れません。終着地は高尾山口ということで、残念ながら我らが京王バス南の出番は無し。 まあ相模原駅や東京工科大学ではネタにはなりますが万人受けしませんからね。 移籍車クイズは京浜急行バスの判別法を紹介。 次号は様々な事業者から移籍車導入で話題となっている北海道中央バスから出題。北海 道からの出題続きすぎです。側面逆T字窓で中扉4枚折戸の日野KC-HU2MMCAの元 事業者を出題。難題とあるように、掲載写真で判別するのは難しい問題です。元南海バス の某シャトルで活躍していた珍しい車両だけに、答えは知っているものの判別方法が分か りません。 沖縄200か432.東陽バスで活躍する南海バス移籍車。 ただ、このあたりの移籍事例の多い車種・型式を紹介した方が良いのでは。とはいえ、関 西地区事業者の車両なのでフォローに期待しています。 路線バス全方位レポートは「高知県」。高知県交通の富士3EボディU31Kはナンバーが 切られていたとは知りませんでした。いつまで動態保存車として残るか気になります。 次号予告は「大型9m路線バス完全ガイド」と、またマニアックなところを取り上げるようで す。現行車種からは姿を消しましたが、山形交通など以前はこのタイプの車両ばかり導入 していた事業者も多く、関東近県だけでないことを願うところ。 社番:K213. といいつつ画像は先日関東バスから引退したRPを並べるのですが。ちなみにこの車両、 ケイビーなのか関東バスなのかよく分かりません。 このほか「本格的に稼動した再編のシナリオ」、「電気バスのメカニズム」など硬軟取り混 ぜた内容のようです。 というわけで今号も連載企画を中心にボリューム感ある内容ですが、あまりにも「バス顔今 昔物語」特集の手抜きさが目立ち残念でもあった1冊です。求めるハードルが高すぎるのか もしれませんが、充実した内容が続いていたバスマガジンだけに辛口なまとめになりました。 もちろん、いろいろなかたちの「バスが好き」という記事満載ですので、ご安心を。 PR
バスマガジン40号の特集について
いつも興味深く拝読しています。
初めてコメントします。 私も最新のバスマガジン興味深く見ておりました。特に驚いた内容が「ノンステップバス・事業者別ディテールファイル いすゞ・エルガ編」。じっくり読んでみて、ちょっとこれはすごいな、という興奮を覚えました。 なぜなら、実は鉄道の世界では個体別に詳細な形態分類と把握が、商業誌面で展開されているにもかかわらず、バスに関しては一向にこうした中身が露出する機会がありませんでした。 それをついにやってのけた、という驚きでした。それだけで十分に賞賛に値すると思うのです。 個体までとは行かなくとも、年式別に、しかも複数事業者にまたがって詳細な分析をしている点は、鉄道とバスの違い=基本の形が同じ車両が多くの事業者に収められるという点をある意味見事に把握した上で形にしているといえます。 >とはいえ掲載事業者の地域が偏っており というご指摘をされていますが、これについては私は違う見解です。 と申しますのは、ある程度乗降方式など、車両の形態を左右する要素が一緒の事業者の車両を比較しませんと、細かい差異がかえって見えなくなってしまうと考えるからです。この特集に、郊外型の車内艤装をした車しかいない事業者が入ると、基本形がまったく違うためにその説明に終始せざるを得なくなり、細部にまで行き届いた記述がされなくなる可能性が高いと思います。 今後CNG車は別途、というようアナウンスも誌面にありましたが、郊外型の車内艤装の事業者についても、同様の記事が掲載されることを願いたいものです。 今回の特集同様、次第に各社局間の車両形態差異が、次第に標準化されていく過程がよく見えると思います。(恐らく郊外型のほうがその差は大きいはずなので、見ごたえも出てくるでしょう) 私もその次の手抜き特集に紙幅をさくのであれば、このエルガのディチールファイルの増ページがされれば文句のない誌面でした。 大仰な言い方をすれば、この趣味世界を俯瞰して見たときに、今回の特集は小さいようで大きな一歩を踏み出したような内容だったのではないでしょうか。老舗のバスラマでもやっていないような、バスジャパンハンドブックでもやっていないような視点は非常に新鮮でした。(リアの写真が正面とほぼ同数入っているのも、かつてのBJハンドブック以来の快挙では?) 私見を延々記してしまい失礼いたしました。これからも更新を楽しみにしております。
Re:特集
わっぱまわし様コメントありがとうございます。
もはや自己満足で更新しているに過ぎないバス雑誌感想文エントリに、 こんな立派なご意見をいただき恐縮します。 掲載事業者選定について、 >車両の形態を左右する要素が一緒の事業者の車両を比較しませんと、 細かい差異がかえって見えなくなってしまう という視点は全く考え付きませんでした。確かに基本型を揃えたからこそ、 細かいディテール差を紹介した特集になりえたとも考えられますね。 またリヤ側の掲載写真が同数というのも、まとまった台数を紹介した書籍 ではBJハンドブックス以来というのも同意見です。テールライトもほぼ 共通化され、以前に比べればリヤの仕様差は少なくなりましたが、特集を 見る限りまだまだハンドブックシリーズで掲載を再開する意義(定価は上 がりそうですが)がありそうですね。 今後ともお付き合いいただき、小生の足りない認識を補っていただけます よう宜しくお願いします。
無題
御無沙汰しております。
記事掲載から時間が経ってのコメント、御容赦ください。 私も「事業者別ディテールファイル」には甚く感心しました。 これまでのバス趣味は「○○に○○がいる」というので、 ある程度満足していましたが、これからはこのように、 より微視的な視点が大切なのかも、という示唆を 大袈裟に言えば本特集は与えてくれたのかな、という気がします。 特に関鉄ファンとしては京成の動向は気になるところで、 これまで、京成にどんな車がいるか、という情報はあっても、 ○年式以降は仕様が変わった、○年式はこういう特徴がある、 といった情報が無く苦労していたので嬉しいところです。 まあ、自分で京成バスをもっと追いかけて、そういう情報も自力で集めれば いいだけの話なのかもしれませんが。 とはいえ、最近の拙ブログのようにやれクリヤレンズだ、やれナンバーステーだと、 重箱の隅をつつくような、微に入り細に入りになってしまうと、 なんだか初期のバスマガの雰囲気が好きな読者離れを招いてしまいそうですが。 一方のバスラマは良くも悪くも安定感が出てきて、 胡坐を書いているように見えるというか、自己陶酔的になっている気がするので、 そんなバスラマにこそ、こういう企画をやって欲しいんですけどね。
Re:ディテール
大曽根線様いつもコメント有難うございます。
こちらも何かコメントできるようなネタを持っていれば良いのですが、 おっしゃるように求められている情報が高度すぎまして・・・。 この趣味は細かく調べようとすれば際限がない世界です。関鉄の仕様の 変遷と県内各社の仕様の変遷をタテとヨコで比べると何か見えるのでは などとも思いますが、いかんせん小生は車両研究 出来るほどの知識もあ りませんので単なる戯言で終わってしまいます。 ディテール特集はバスラマだと「バスの標準仕様を考える」的な内容で 厳しいユーザー目線から見たものになるでしょう。細かい仕様を集めて という特集はバスマガだから出来たと思います。大東急だけなら某誌にも 出来そうなので、是非とも関西地方編など続編を希望したいところです。 |
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