細々と更新しています
ロンドンオリンピックもいよいよ佳境に入り、予想通りの結果もあれば想定外の結果だ ったものまで様々。始まる前まで「メダル確実」といわれていた競技もありましたが、い まさら蒸し返すのも酷な話です。というわけで、バス雑誌の感想と題した「2号続けて月 末に更新出来ずすいません(泣きながら)」。奇数月の発売はバスマガこと『バスマガ ジン 54号』です。 巻頭は「いすゞと日野、三菱ふそうがバスシリーズを改良して新発売」。今夏各社から 登場した新型モデルを紹介しています。ただし、今回の新型モデルはシートやシートベ ルトの装備などの新保安基準対応がメイン。このため表題にあるように、「改良」が中心 となっており、外観の変化は少ないようです。今回初めて知ったのが、三菱ふそうエアロ クィーン&エアロエースにサブエンジン冷房が廃止されたこと。「床下設置型の直冷エ アコンシステムを設定 」し、サブエンジン用の燃料「サブタンクを廃止し、トランクルーム 長280mm拡大化も果たした 」とのこと。拡大したといっても2本トランクですから、収容 力は3本トランクにはかなわないはず。こういった仕様をあえて販売したのは、定員の設 定の関係でしょうか?詳細は次号以降のお楽しみです。 それにしても、排気ガス記号が重量車燃費基準達成など組み合わせでQRG・QPG・・・ と、もはや理解不能。K・P・Uなどアルファベット1文字だったことが懐かしいです。 「関東から姿を消しつつある富士ボディに注目!」は地域を限定した特集で、しかも路線 モデルがメインということで既視感のある内容です。5年くらい前までのバスマガジンなら 自動車NOx・PM法対策地域内の大手事業者のみで全体を論じてゲンナリしそうですが、 今のバスマガジンは違います。古参車代替により全体数が減っていることから、「関東か ら姿を消しつつある」という状況に間違いありません。ただし、自動車NOx・PM法の対策 地域内と地域外で事情が異なるというポイントをおさえているので、2012年現在の状況 をレポートした良い資料となるのではないでしょうか。 内容は富士ボディの路線車が在籍する主だった事業者の特徴的な車両を中心に紹介し ています。関東バスに在籍する最後の3扉車の1台が「当面の間、存続されることになっ た 」と知り驚きました。残ったからにはマニア向けの貸切やイベント等で、車検代などの費 用分以上の収益をもたらしてもらいたいものです。小生も記念回数券など販売されたら、 会社遅刻してでも買いに行きますよ。 社番:1293.KL-LV280L1(03年車)。2010年に記録したものを再掲。 趣味誌に取り上げられることの少ない千葉中央バスの車両も、富士ボディ愛用事業者 ですから当然掲載されています。画像の車両は「千葉中央バスに最後に導入された富 士ボディの車両 」とのこと。なお、現在行先表示はLEDに改造されています。 社番:N-M45.2010年に記録したもの。 掲載車両はありませんでしたが、千葉県の富士ボディ愛用事業者といえば新京成バス グループも忘れてならない存在。KC規制車は全廃寸前の状況ですし、船橋の大型ノン ステップはKL規制車ですがアレなAT車ですから長くはなさそう。最後の砦となるのは、 画像のRM中型車でしょうか。 一方で自動車NOx・PM法規制エリア外では、特に北関東地方のバス事業者が積極的 に移籍車導入を行っていることから、「規制エリア内の事業者が除籍した車両が、経年 が浅いうちに大量に移籍しており、むしろ規制が行われる前よりも富士ボディのバスの 数は増加しているといってもいい 」と紹介しています。やや誇張した表現になると思いま すが、実際に調べてみないとなんともいえません。 社番:9301YT.画像は2011年に記録したものを再掲。 茨城県の関東鉄道は親会社の京成グループからの移籍車で、自社発注車で存在しなか ったU規制車のいすゞLVなど登場しています。関東鉄道はもともと富士ボディの車両を導 入していましたから、京成移籍車の富士ボディ車で富士ボディの自社発注車・西武バス移 籍車を置き換えただけな気もしますが。 ちなみに本文にはありませんが、移籍したものの早々に引退した富士ボディ車両も存在 しています。 社番:M-1134. 日本中央バスに登場した初期型ノンステップ移籍車。2012年春の減便ダイヤ改正であ えなく廃車となった模様。早期に廃車することが分かっていたから、この車両を導入したの かと思ってみたり。 白黒頁には前号から引き続き、GWに関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故を 受けての特集「バス輸送の安全性を考える」。3部構成となっており、Part1は高速ツア ーバスの暫定的な対策を紹介。Part2は両備ホールディングス小嶋会長へのインタビ ュー記事で、バスラマ132号掲載の緊急提言を補足したボリュームある内容となってい ます。 8月2日に東北道で発生した高速ツアーバスの追突事故の詳細が判明するにつれ、小 嶋会長のインタビュー記事におけるツアーバスの問題点や安全への危惧が大げさなもの でないことが分かります。結局場当たり的な規制を設けても、規制を守る意識が無いのか 理解できないのかわからない貸切バス事業者が存在し、そういった事業者のバスを使う旅 行会社のツアーバスがあるようでは、残念ながら改善につながっていないとしかいえない のではないでしょうか。 Part3はがらりと変わって、2012年7月1日に一部改正された道路運送車両法の保安基 準を紹介。シートの安全対策やワンマンバスの構造要件の変更点など説明しています。 バス会社潜入レポートは山口県の防長交通、正直意外な掲載事業者です。近鉄グル ープに属する事業者で、防石鉄道・山口市営バスの路線エリアを引き継いだことから 現在山口県内の広範囲に営業エリアをもちます。広範囲ゆえ、過疎地域にも路線を 運行し、運行本数減や区間廃止などを行い「極力路線バスの廃止をしないという方針 を取り、地域交通の維持に努めている 」とのこと。なんとかネットワークを維持してほ しいものですが、沿線住民の方の支持がなければ状況は厳しそうです。 山口県は岩国と下関にしか行ったことが無い小生。本当は近鉄バスからの機械式AT 移籍車など気になっているのですが、うかうかしているうちに「整備上の都合などトラブ ルが多かったため 」予備車の1台のみしか残っていないとのこと。ますます足が向かな くなりそうです。ということで、手持ちの防長交通の画像は広島で記録した高速車と貸切 車のみですが、何枚か参考程度に並べておきます。 山口200か74.U-MS729S(92年車)。 まずは2009年に記録した初代エアロバス。塗装は1世代前の防長交通貸切・高速共 通カラーです。全引仕様の側面ガラスが防長、ひいては近鉄グループらしさでしょうか。 山口22う3016.U-RU3FTAB(93年車)。2010年に記録。 こちらはWB間広告車となっているセレガFD。側面窓はやはり全引仕様。 山口200か477.KL-MS86MP(05年車)。2008年に記録したものを再掲。 現行の貸切・高速共通カラーはこんな感じです。三菱ふそうエアロバス高速車。 山口200か591.U-RU2FTAB(91年車)。2010年に記録。 近鉄バスからの移籍車はグループ会社ということで塗り替えず使用中。防長交通では 「塗装変更費用の圧縮をするため」、「基本的に貸切車を除き塗色変更を行わない」方 針となっています。このため、99年に引き継いだ山口市営バス塗装だけでなく、92年 に合併した防石鉄道の塗装もまだ残っていたとは知りませんでした。 広島200か141.KC-RU4FSCB(97年車)。 貸切バス事業は力を入れている分野の一つで、本体と分離子会社の防長観光バスに より展開しており、広島にも営業所を開設しています。「貸切バスのフラッグシップとな るSHDには、専用デザインを採用しています 」。 今号は久しぶりに「西日本車体工業歴代バスボディ徹底解説」が掲載。96MCのB型 ボディとE-Ⅱ型ボディを紹介。「初期の96MCは、フロントマスク以外は58MCを踏 襲しただけ 」と厳しい表現となっていますが、それも「B型58MCはデザイン的な完成 度の高さ 」があったからなのでしょう。 札幌200か3206. ホイールアーチが樹脂製のフチに変更された初期の96MC。近年移籍車を大量導入し ている北海道中央バスに登場した西工ボディの車両。明石市営バスからの移籍車で、 フロントガラスドア側の下辺が下がったB-Ⅱ型です。 札幌200か1605. 北海道中央バスの画像をもう1枚。こちらは大型短尺車のRPで、B-Ⅰ型ボディ。 車号:13-756.2011年に記録。 本文や写真など特に紹介はありませんでしたが、フロントのナンバープレートを下部に 取り付けたバリエーションも存在しています。 尼崎市営バスが2000年に初導入したワンステップ車ベースのノンステップ車が、この バンパーの先駆け的存在になるのでしょうか。画像の車両は増備車です。 局番:9-4535.画像は2010年に記録したもの。 横浜市営バスも初期に導入した車両がこのフロントバンパーとなっていました。個人的 に好きなデザインですが、導入事例は一部の事業者にとどまりました。 旭川200か764.2011年に記録したものを再掲。 「自家用送迎や近距離都市間バス用に採用されることが多い 」という96MCのE-Ⅱ ボディ。画像の車両は旭川電気軌道に在籍する後期型車両で、主に旭川空港リムジ ンバスで活躍しています。 事業者別におおむね1年の話題を振り返る「Things happened in a year」は西武バス と京浜急行バスの2事業者。2011年1月からの話題や車両の動きを中 心に紹介しています。自動車NOx・PM法の関係から両社ともKC規制車の代替が進み、 長らく主力として活躍してきた車種・モデルの引退が目立ちます。 社番:D2009.KC-LV280L改(00年車)。 京浜急行バスでは画像のいすゞLVキュービックボディのほか、日野ブルーリボンが 「2012年春の車両代替で全廃 」しています。 短期集中連載「東日本大震災の被災地で活躍するバスを追う」の第2回は鉄道代替バ スについて取り上げています。復興支援のため各社から供出された譲渡車が、そのまま の塗装で運用している姿も見られるようです。 そしてオスカープロモーション所属のモデルさんをまじえた「バスマガ調査隊が行く!!」は、 休載続きだった「さようなら、エアロキング」とコラボレーション。JR高速バスに在籍するエ アロキングのシートや内装・仕様を本職のモデルさんを使って紹介。写真の見栄えが違い ますなぁ(セクハラに該当)。 社番:744-0904. 画像は「プレミアムドリーム」仕様のエアロキング。1階にプレミアムシートを装備。 「事業者間移籍車話題の広場」は富山地方鉄道のいすゞ車や堀川バスに登場した川崎鶴 見臨港バス低床移籍車、そしてジェイアールバス関東に登場した日野の大型フルフラットノ ンステップ車などを紹介。 路線バス全方位レポートは「奈良県」。 奈良200か568.2010年に記録したものを再掲。 戦時統合の結果、県内のほぼ全域を奈良交通及び分離子会社が運行していることから、 わずか2ページというボリュームの無さ。掲載写真も必要最小限となっています。奈良交 通は近鉄グループということもあり、画像のように近鉄バス移籍車も在籍しています。 奈良交通グループ独占状態の奈良県にあって、唯一の独立系路線バス事業者が吉野 大峯ケーブル自動車。吉野山上でマイクロバスにより1路線を運行している超小規模な 事業者になりますが、当然紹介しています。画像は2010年に記録したものの再掲。 ちなみに社名のケーブルとはロープウェイをあらわし、現存する日本最古のロープウェイ といわれています。2012年7月23日に日本機械学会より機械遺産に認定されています。 「西工ボディ解説」など久々に掲載された連載もあり、今号も内容盛りだくさんな1冊です。 盛りだくさん過ぎて「乗降ドアの変遷」や「全国バスターミナル探訪」、「今号の気になりバ ス事業者」、「全国乗合バス100選」などが休載です。 次号予告は「いまなお現役で活躍するネオクラシックバスを追う」ほかとなっています。 「初取材の車両もリポート」とあるので、どんなリベット付バスが掲載されるのか気になる ところ。 なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車 両一覧を参照したものになります。 PR
バスマガジン54号
バスマガジン54号は防長交通が出ていました。近畿日本鉄道の系列会社です。観光系は近鉄の系列会社なってから間もない頃から日野RB10Pからになります。路線系は1996年に日野K-RJ172AAからです。かつては今は大阪バス傘下なった東京バスの前身東京近鉄観光バスから富士重工R1型の日野RVもいました。バスラマ38号の近鉄本体で運営していた時期の希少車UーHT3KPAAもいました。近鉄時代急勾配がある路線で運用した車両です。5台防長交通に移籍しました。
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