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関東甲信越地方は5月29日に梅雨入りしました。平年より10日早いということで、外出
先でのバス撮影がもう少し出来ると思っていた小生にとってダメージです。来月のブログ
更新ネタがほとんどありませんので、どうしたものか。
梅雨明け後は例年より暑くなるという予報ですから、バテぬよう今からスタミナをつけて
おきたいところです。というわけで、バス雑誌の感想と題したカロリー過剰摂取。奇数月
の発売はバスマガこと『バスマガジン 59号』です。

巻頭は「あの日あの時、あの観光地にいた!観光バス定点観測」。「観光バス定点観測」
企画は、「全国各地の人気観光地に訪れる観光バスを1日観測する、定点観測を実施し
てさまざまなバス事業者を紹介した
」バスマガジン初期の連載で、創刊号から20号まで
途中休載を挟みつつ13回掲載したところでいつのまにか終了していました。実は人気
コーナーだったようで「復活希望No.1企画 」とのことで、バスマガジン創刊10周年記念
企画第1弾として2006年以来の復活となりました。今回は東京スカイツリー周辺と京都
の金閣寺の2ヶ所での定点観測を行っています。前号の次回予告で、同じ場所で十数
年に渡って撮影した写真を掲載していくものと勘違いしていました。

小生もいろいろな場所でバスを記録していますが、どちらかといえば路線車中心で貸切車
はついで程度・・・。新規参入事業者が多すぎて、とても追いかけきれない領域です。











つくば200か265.2012年5月記録。
ただ、カメラを構えていて思わぬ事業者・車種がやってくると面白いものです。画像は茨
城県下妻市に本拠を構える内山観光自動車の現代ユニバース。掲載車両とは1番違い。











袖ヶ浦200か937.2012年5月記録。
思わぬ車種といえばユーロツアーの貸切車を記録出来たときは驚きました。一時期アク
アライン通勤ツアーバスを運行し話題となった房総エキスプレスの所属車両。

続いては「ヘッドマークとしての「社章」大考察」。今回は全国各地のフロントに社紋・ペッ
トマークなどを掲げた事業者を紹介しています。

A31304









社番:A31304.2013年2月記録したものを再掲。
ヘッドマークとしての社紋でタイムリーな話題といえば、京王電鉄100周年を機に登場した
旧塗装復刻車ではないでしょうか。塗装デザインにより、当時の社紋を掲示しています。

1051.JPG









社番:1051.2008年1月記録した画像を再掲。
近年流行の旧塗装復刻バスの先駆け的存在といえるのが、相模鉄道(当時)バス事業
復活50周年記念に登場した3両。フロントには「相」をデザインした社紋を表示していま
した。昨年代替されてしまったので今回の特集に掲載はありませんが、やはりおさえて
おきたいところです。ブレブレ画像で失礼。

1793









車号:1793.2012年3月記録。
公営事業者は正面に市章や局章を表示する傾向。ここでは2012年3月で姿を消した明
石市営バスの画像をならべておきます。

3201









社番:3201.2012年3月記録。
事業者によっては貸切車や高速車にのみ社紋を掲示するところも見られます。画像は
貸切分社となるのでちょっと違うのですが、長崎バス観光の貸切車。残念ながら近年
導入の新車に、この立派な社紋の取り付けは行われていないようです。

沖バス









2011年4月に記録したもの。
正面の社紋といえば沖縄本島の事業者も見過ごせない存在。第一交通グループ入り
前は那覇交通の730車や琉球バスには立派な社紋プレートが取り付けられていました。
今でも画像の沖縄バスや昔ながらのマークをペイントした東陽バスなどが見られますが、
今回の掲載は見送り。残念。

このほか、2005年に廃止された日立電鉄の線路跡を活用した「ひたちBRT」の話題や
名古屋のガイドウェイバスゆとりーとラインに登場する日野BRCハイブリッドのツーステッ
プ車を紹介。


バス会社潜入レポートは「京浜急行バスグループ」。京浜急行バスおよび地域分社と
貸切バス事業の「東洋観光」を掲載。趣味誌での特集は2010年のバスラマ118号以
来となります。

M1316









社番:M1316.QPG-LV234L3(13年車)。2013年5月記録。
KC規制車の代替完了により、バラエティに富んでいた在籍車両の車種や仕様は統一
されつつあります。仕様統一に貢献?しているのが、いすゞエルガ。毎年ワンステップ車・
ノンステップ車をまとまった台数導入していることもあり、京浜急行バス代表モデルと言っ
ても過言ではありません。画像は最新車両となるQPG規制のノンステップ車。

NH6168









社番:NH6168.KL-MP37JK(01年車)。2013年5月記録。
在籍車両の最古参格は01年車。自動車NOx・PM法適合のKL規制車ですが、これまで
通り概ね12年での車両代替を行っています。画像は三菱ふそうMPノンステップ車。

K5677









社番:K5677.PJ-MS86JP(06年車)。2013年3月記録。
京浜急行バスの大黒柱へと成長したしたのが、羽田空港へのリムジンバス。路線により、
トイレ装備の有無など仕様のバリエーションは意外と豊富です。三菱ふそうニューエアロ
バスのボディでは、オートエアコン2本トランク・トイレ無し折戸仕様が圧倒的多数で、画像
の直結冷房3本トランク・トイレ付でスイング扉仕様は距離のある路線専用の少数派。

SNA7944









社番:SNA7944.PKG-RA274PAN改(09年車)。2012年8月に記録。
リムジンバス塗装の車両にはこんな仕様も在籍。リムジンバスというよりは、横浜と東扇
島を結ぶ直行通勤バスとして登場した西工ボディの長尺ワンステップ車です。現在はワン
ロマ仕様の代替車として「横浜京急バス追浜へ転属し、貸切登録となり同所の契約輸送
に使用されている
」とのこと。

526r









社番:526.KL-MS85KN(02年車)。2012年6月記録。
貸切専業の東洋観光。京急観光バスのバス事業撤退により、京浜急行電鉄時代から続く
伝統の貸切塗装を継承しています。東洋観光のもう一つの顔が、養護学校を中心とした
学校送迎の特定旅客事業。この分野では神奈川県内有数の規模を擁しています。なかな
かキワモノな専用車も在籍していますが、路上でバス写真を撮るには少々難しいところも
あります。画像はスタンダードデッカーの三菱ふそうMS短尺車。リヤ側のみで失礼。

事業者別におおむね1年の話題を振り返る「Things happened in a year」は、53号以来
の東京都交通局と47号以来の名古屋市交通局。ここではブログ更新ネタにするつもりで
撮りためておきながら、HDDの肥やしとなっていた名古屋市交通局のバス画像を3枚ほど
並べていきます。

MS16









車号:MS-16.2011年3月記録。
名古屋市交通局の大きな話題といえば、やはり使用年数を12年から18年への大幅延長
です。在籍車両のほとんどがノンステップ車となっていますが、KK規制車初期に導入した
中型車がなんとツーステップ車。KK規制車ということで18年使用の対象となり、ノンステッ
プ100%達成はまだまだ先となりそうです。

N358









車号:N-358.KC-UA460LAN(00年車)。2011年12月記録。
KC規制車は2011年度に全廃。2011年度の廃車はAT車やCNG車といった特殊な車
両を除き、ほぼ全車が道内事業者へ移籍したようです。前中扉仕様のエアサス車でプレ
ヒーターを装備していたことなどが人気の理由だとか。国内移籍事例は数える程度だった
3扉車時代からすると驚くべき変化です。

N257









車号:N-257.U-UA440LAN改(95年車)。2011年12月記録。
そんな3扉車は、自動車NOx・PM法適用外となったCNG車を残すのみとなっています。
燃料タンクの期限にあわせて代替が行われ、最後まで残った画像の側面メトロ窓仕様車
も2012年度で代替となりました。
なお、掲載のリストで型式がKC-UA460LAN改と紹介されていますが、これは誤りで
U規制車です。詳しくは前号の3扉車特集を参照のこと。

「事業者間移籍車話題の広場」では、茨城県内事業者の移籍車を取り上げています。
このほか、「昭和の車保存会 活動レポート」や「バスマガ調査隊が行く!!」のほか、短期集
中連載の「東日本大震災の被災地で活躍するバスを追う」は続報という形で三陸鉄道に
登場した新型車両もあわせて紹介しています。

創刊号から皆勤賞連載の路線バス全方位レポートは「福岡県」。2回に分けての紹介
で、今回は西日本鉄道及び地域分社を取り上げています。ここでは次刊のBJハンドブ
ックシリーズ用にストックしている西鉄地域分社のバス画像を2枚ほど。

6936









社番:6936.2013年3月記録。
まずは西鉄バス北九州在籍のJPワンステップ車。中扉にスロープなどを装備している
ことをあらわす車椅子マークですが、西鉄バス北九州在籍車両は黄色のものを表示。
これは北九州市の花である「ひまわり」をモチーフとしており、北九州市営バスも同様の
ものを採用しています。

7123









社番:7123.2013年2月記録。
こちらは2000年代に行われた地域分社再編で誕生した西鉄バス筑豊在籍の日野HT。
西鉄バス北九州を除く地域分社の所属車両は、方向幕で残る車両が比較的多い模様。

次号予告は「バスマガジン創刊10周年記念企画準備中!」ということで、内容は未定
ということなんでしょう。バスマガジンも、なんだかんだで10年目を迎えられるとは感慨
深いものです。一時は目を覆いたくなるような誤記だらけのうえ、本当にしょうもない内容
で拙ブログで相当ケチをつけたのも懐かしい思い出です。それにしても気になるのは、
予告にある「新シリーズも続々スタート予定」という一文ですが、そのまえに休載ばかりの
連載を整理する方が先だろと言いたくなります。「離島に生きるバスたち」はたった1回しか
掲載していませんし、「さようならエアロキング」もいつまでやってんだという感じ。「全国乗
合バス100選」はいつになったら100への目処がつくのでしょうか。
まあ、ネタやページ数の関係で休載するのは仕方がありませんが、前号のお詫びと訂正
で57号掲載の全方位レポート・宮崎交通で誤った車両台数表を次号で掲載するとしなが
ら今号に掲載が無いというのはいかがなものかと。またバスマガジンへ辛口が増えてきま
したが、これは10周年を迎えるにあたっての激励と受け取っていただきたいものです。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車
両一覧を参照したものになります。
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