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月末恒例のバス雑誌の・・・以下略。奇数月はバスマガですがまだ売っていません。

というかタイトルはバスラマ、しかも最新号ではないし・・・と、思われた方はいらっしゃ
らないでしょう。個人的なルーチンワークと化しているこのバス雑誌及び関連書籍に関
する感想という名の戯言集は、2007年のバスラマ104号からスタートしています。
久々に読み返すと、随分薄~いエントリ内容だなぁという印象。それはさておき、小生は
バスラマを当然ながら104号以前から購読しています。
そこで今回からネタ切れ等の際に小生所有のバス雑誌等々の感想を書いていくこと
にします。近年では「アーカイブス」という便利な単語も一般化しており、雑誌や書籍刊行
時点でのバスに関する話題や取り巻く状況・環境を知ることで現在が見えてくるのでは
なかろうかという、一応の建前(小生の勝手な思い込みとも言う)で行いたいと思います。

ということで栄えある「バス雑誌感想アーカイブス」第1回目は、2006年2月に発行された
『バスラマインターナショナル 94号』です。何故この号をチョイス?

巻頭特集は「ラインアップ完成!いすゞエルガ」。路線車に続き自家用ツーステップ車と
高出力エンジン搭載車やAT車の新短期規制適合車が登場したことを紹介しています。
そして「日野新型セレガに乗る」と題し、新型セレガの公道インプレッションやジェイ・バス
小松事業所見学・日野新型セレガ試乗会レポート。バスファンに非常に大きなインパクト
を与えて登場した新型セレガについてのリポートになります。

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ということで新型セレガの高速車。


事業者特集は「大分交通」と「南国交通」の2社。九州というだけで接点があるような感じ
はありませんが、地方のバス事業者を取り巻く厳しい状況に対してのそれぞれの施策を
知ることが出来ます。

「大分交通」は2006年に創立110周年を迎えた伝統ある事業者。大分交通自体は戦時
統合で誕生した事業者で、110年とは母体となった豊州電気鉄道から数えてのもの。
ちなみに大分県の事業者訪問は94号で最初とのこと、これは意外です。
大分交通の路線バス事業エリアは国東半島など大分県北部で、1988年から営業所単
位での分社化を行い、今回はそのグループ会社を含めての紹介となっています。
稼ぎ頭のAPU路線や空港連絡バスの大分・別府周辺部とそれ以外の地方部と分けて
状況を説明。また、I T時代に対応してホームページによる運行状況や沿線のトピックス
などを紹介し、普段からの利用者と利用促進を兼ねた施策をおこなっていることも分かり
ます。

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APU路線といえばこの手の貸切転用車です。

車両アルバムは保有台数の割りに「1型式1台のみという車両も多く 」、「バリエーション
豊富な
」大分交通の車両を紹介するには正直物足りない内容に感じる点もありますが、
このあたりは難しいところです。

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大分交通の路線バスは中型車メイン。かつては大型短尺も多いというイメージでしたが、
大分市内では見かけることは出来ず。

つづいては「南国交通」。鹿児島県北部のバス路線を譲り受け発足した「北薩自動車」誕
生から数えて創業65周年とのこと。以後周辺バス事業者と統合合併し、1944年に南国
交通と改称。戦後旧鹿児島空港開設に関わり、現在ではバス事業半分・航空事業や関
連事業で半分という収入比率と、バス以外でしっかりと稼ぐ柱のある事業者であることが
分かります。九州新幹線開業の影響についてや、競合激しい鹿児島市内路線と地方路線
のコミュニティバス化などについてまとめています。随所に行政に対し、公共交通に対す
る配慮や対策についてお願いしたいという事業者側からの意見が出ており、鹿児島県の
バス事業に対する諸事情が垣間見えるとは言いすぎですが、何か根深いものを感じさせ
る記述です。

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南国交通と言えば、シルバーボディに「NKK」ロゴ。最近の新車はロゴが無くなってしまい
ました。個人的にちょっと残念。

今号の事業者訪問では定期観光バス乗車など紀行文を掲載。編集長の夢の実現のため
なのかもしれませんが、バスラマでは珍しいことです。また、前年から発売された「SUNQ
パス」の全九州発売開始について両社からの記述があります。なおページ数の関係でア
ーカイブスは次号との事(※次号では大分交通のみ掲載)。

このほか、連載記事の「バスのカタログ」は日野REシリーズの3回目。協同のCNG車新
工場訪問記なども掲載。

94号は以上のような内容の一冊となっています。新型セレガ登場の余韻が残る特集に、
ほんの少し前のこととはいえ「そういえば、そうだったなぁ」の印象。

HS2491









まさか2009年現在では、高速バスから新免のツアーバスまで幅広く活躍するようになる
とは思いませんでした。
「SUNQパス」にしても当初は北部九州のみでスタートし、現在では下関も対象地域に加
わり、サービス向上の取り組みスピードが随分早くなったことに気付かされます。
変化への対応スピードの速さがより一層求められる社会に許認可という非常に異なった価
値観・時間が流れるバス業界がどれだけ対応できているのか、しようとしているのか?等々
2009年にあらためて読み直すと見えてくるものがあるのかもしれません。



  *****************************************************************************
ちなみに何故この号を取り上げたのか?について。
添付した画像でお分かりかと思いますが、GWにこっそり九州へ出かけておりました。
今回はバス雑誌感想アーカイブスと手の込んだ更新予告も兼ねています。
ということで、

1440









「九州で見たバス 2009GW」近日更新予定。また九州ネタか・・・。
なお、もう一つのブログでは先行更新中ですのであわせてどうぞ。
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現在はバスがメイン。

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