細々と更新しています
拙ブログの月末といえば、バス雑誌の感想と言う名の独り相撲。奇数月はバスマガです が、その前に気になっていて購入した1冊 洋泉社MOOK『僕たちの大好きな鉄バスたち』 についてです。 タイトルから分かる通り『僕バス』(略称非公認)シリーズの第3弾です。カラーページも 増え、カバーもついて定価200円アップとだんだん豪華になります。 どういう理由だか、5月上旬頃からこの書名で検索し拙ブログを覗きに来られた方がいら っしゃいました。最初の頃は書名の打ち間違いかと思っていましたが、その後も頻繁に 検索ワードで出てくること。調べたところ、どうやらこの書名で出版されることが分かりまし た。それにしても鉄バスって何?当初イメージしたのは猫本(蔑称)で作りそうな(偏見)、 国鉄型とか今なお現役な鉄道車両とバス車両の合わせ技かと思っていましたが、そこは 執筆陣のバスジャパンオールスターズ、そんな安易な内容ではありません。 そもそもタイトルにある「鉄バス」とは聞きなれない言葉ですが、これはあくまでも本書で 定義されたもの。 本書で定義される「鉄バス」とは、 「かつて鉄軌道を営んでいたが、現在はバス事業者となった会社のバスたち」を指す とのこと。掲載されている事業者はさらに注釈がつき、「1950年以降に鉄軌道が完全に 廃止され、バス専業となっているところに限る 」とあります。この注釈により成田鉄道を祖 とする千葉交通などが外れています。 シリーズ1冊目がモノコックバスや5Eなど昭和製のバス車両にこだわった『僕たちの大 好きなバス』、2冊目はバス車両でも移籍車両に特化した『僕たちの大好きなあのバスたち』、 そして今回は鉄道路線を運行していたバス事業者となかなかマニアックなところを突いて きます。 もちろん今号も当然、表紙がバスマガです。掲載されている唯一のリベット付バス ということで士別軌道のRCが表紙を飾ります。 内容は廃線跡を路線バスで辿る紀行文+バス事業者紹介&所有路線バス車両リストとい うもの。事業規模としては小さく、なかなかバスラマ等では取り上げられない事業者メイン ですから、掲載されている所有車両リストは貴重なものになるのではないでしょうか。 いつもなら掲載事業者の画像を並べて自己満足的コメントを書いているところですが、正直 「鉄バス」という概念でバスに乗りに行くという発想が全く無く、かつ、行っていない所ばかり。 ということで、 いつぞやに並べている東野交通のふそう富士の画像でお茶を濁します。 白黒ページには本書定義の「鉄バス」事業者の一覧紹介があり、こちらに掲載されている 事業者ならいくらか画像はあるんですけどね。もっともバス事業者の多くは戦時統合、ない しは吸収合併等で多かれ少なかれ鉄道を経営していた事業者と関係がある場合が多い気 もしますが。 後半のカラーページは国鉄ローカル線転換バスを運行しているバス事業者を紹介。 鈴木文彦氏の「特定地方交通線転換バスの系譜」記事は、長年鉄道ジャーナル誌で 同様のレポートを執筆しているだけにバスを中心に分かりやすくまとめています。転換 後20年近くたった現状についての記述もあります。 このほか、都電や横浜市電、京都市電といった路面電車の遺構と代替バスについても 紹介。こちらは都営バス研究で有名な方の執筆レポートです。 小生の感想としては、やはり「鉄バス」と無理な感じのある設定だからなのかもしれません が、前2作と比べると弱い印象です。このあたりについては評価が分かれるところでしょう から、このへんで。とはいえ、前述したように取り上げられることの少ないバス事業者を紹 介し、沿線風景など旅情を紹介しつつ、地方の路線バスを取り巻く厳しい状況を伝える手堅 い内容はさすがです。バス事業に興味のある方は所蔵しておきたい1冊です。 そして、「鉄バス」とくれば次作はぜひ、大手資本グループに属していない独立系バス事業 者を紹介する1冊を期待しています。ただこういった事業者は、本業が土建屋だったり議員 さんだったりと色々取材し紹介するにはハードルの高い、難しい事業者も多いのですが・・・。 PR |
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ひっそりと更新の予定でしたが、 現在はバスがメイン。 覗いている方は少ない辺境ブログ。
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