雨の吉野山

６月刊行のバスラマ事業者訪問「京阪バス」に触発されて、先日久々となる関西方面に
足を延ばしました。週間天気予報では曇りで雨はなんとか避けられそうでしたが、実際
は雨。そもそも梅雨に行くのが間違いだということです。
それでなくても撮影技術の腕が悪いのですから、まともな画像は記録出来そうに無く予
定を変更、奈良の吉野山へ行くことにしました。












近鉄の吉野駅からロープウェイ。画像右上の大きな建物が近鉄吉野駅で、ロープウェ
イの「千本口駅」は少し歩いたところにあります。予定を変更して吉野に行った目的は、
このロープウェイを運営する吉野大峯ケーブル自動車に乗車することでした。

社名の吉野大峯ケーブル自動車の「ケーブル」とは、このロープウェイのこと。配布さ
れているのリーフレットによれば、このロープウェイは「現存する日本最古」のものとか。
昭和３年と表記されたロープを支える鉄塔に風格を、ゆらゆら揺れるゴンドラに日本最
古ならではを感じます。











そして社名の「自動車」は山上の「吉野山駅」から奥千本口までを結ぶ路線バスを表し
ます。画像はｗｉｋｉと同じ構図ですが、バスをシチサンで記録しようとするとこの位置・構
図となるのでご勘弁。

バスは１時間に１本。











こんな看板も立てられた、それほど広くない吉野山上の道を登っていきます。











春期はバスで５分（徒歩で３０分）で待合所もある竹林院前停留所より運行。
ここから少し登った所に車庫があり、現行モデルのコースターが３台昼寝中でした。
リーフレットによれば「混雑時は４台でピストン運行」ということなので、画像のローザと
コースター３台が吉野大峯ケーブル自動車の全在籍乗合車両となるようです。






















奈良２００あ７７．
この日運行に入っていた三菱ふそうのローザ。ヘッドライト形状からＰ規制車でしょうか。
竹林院前から奥千本口間は狭隘な峠道。途中ガードレールも無い所を右へ左へ約１５分
かけていきます。奥千本口までバスで登り、山を下っていくのがハイキングの定番コース
のようです。まあ雨なのでバスですぐに帰りましたが。











吉野山上には吉野大峯ケーブル自動車の他に、「スマイルバス」と名づけられた吉野町コ
ミュニティバスも運行。停留所の看板は鹿マークの描かれた奈良交通のものを再利用して
います。ということは、かつてここにも路線が通っていたということなんでしょうか。現在は
白ナンバーのコースターが山上と中学校・吉野病院を結んでいます。