細々と更新しています
1ヶ月12回の更新を目標としている拙ブログですが、今月は野球ネタでドーピングした ので13回の更新となりました。12回を越える更新は数年ぶりとなるはずです。 それはさておき、1995年に起きた地下鉄サリン事件以後、長く逃亡を続けていた特別 手配者が先日たて続けに逮捕されました。日本国内にはもう居ないものとばかり思って いましたが、ごく普通に生活していたというのだからたまげました。3人とも公開していた 写真や想像図と全く違うんだから逃げ通せたのかもしれません。それにしても菊地直子 容疑者は逃亡しながらも、同居男性(どうも怪しいウラがありそうな感じですが)からプ ロポーズされているというのに俺はいったい・・・。というわけで、月末恒例のバス雑誌の 感想という名の出会いからの逃亡者。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショ ナル132号』です。 特集は前号・前々号から引き続いての「改めてバスの安全を問う Ⅲ」。これまでの内容 から一変し、4月29日未明に関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故についてを 取り上げています。高速路線バス側代表として、両備ホールディングス会長の小嶋社長 による緊急提言が寄せられています。語られている内容は地域の足として路線バス事 業を経営してきた事業者の偽らざる本音だと感じました。とくに、「新高速バスの制度は ツアーバスに有利なものとなっています。危険な業態がはびこり、増えてしまったから保 護しなければいけないというのはおかしいと思います 」という意見は至極まっとうなもの ではないかと思います。新高速バスでは一定の基準を満たすことで「傭車」も認められて いるとのことで、この点にも疑問を呈しています。なお、国内ニュースによれば「両備ホー ルディングスは東京進出の一環として、貸切バス事業者・ニッコー観光バスの全株式を 取得し4月1日に子会社化した 」ということですから、法制度に則った形で「傭車」制度を 活用していくのではないかとも思います。 このほか、今回の事故報道に関しておかしなことを平然と発言した専門家や有識者に対 する異論反論の掲載や、問題提起を含めた読者投稿などは、さすがバスラマといった ところです。 画像は2009年に記録したもので、あくまでもツアーバスの参考画像です。 ただ今号では残念ながら、高速ツアーバス側からの提言はありませんでした。特に『年鑑 バスラマ2011→2012』でツアーバス側の成長をウェブを活用したから当然なものとバッ サリ斬ったコンサルタント先生のご意見をうかがいたかったものです。コンサルタントの先 生ですから、ツアーバスを運行する貸切事業者の現状など把握していたはずですが(毒)。 なお、高速ツアーバスに対する小生の思うところは、バスマガジン53号の感想めいたもの エントリで書きましたので省略させていただきます。 レポートではタイムリーなバスの話題を紹介しています。 「東京スカイツリーに集まるバス達」では東京スカイツリー開業にともなう路線バスの新設・ 経路変更について写真中心にまとめています。あわせて東武バスセントラルで運行中のス カイツリーシャトル上野・浅草線に新たに登場した専用車については「東武バスの“スカイ ツリーシャトル”」として掲載。 社番:2870. SDG-LR290J1をベースにした改造車で、天窓などを装備。「見てドキドキ、乗って ワクワク 」をコンセプトにしたとあって、斬新なデザインとなっています。 正面の印象的なヘッドライトは「いすゞエルフからの流用だが、ライトベゼルはオリジナ ル 」とのこと。 ということで、いすゞエルフの参考画像。ヘッドランプユニットが同じです。 「公営バスから民営バスへ 明石市と呉市の場合」は2012年3月に運行を終了した市営 バスのその後を紹介。 社番:32270. 大きく変わったのが明石市。「従来の交通政策は直営である市営バスの活用が前提 」 であったため、どうしても「市域にこだわらない広域路線の展開 」については難しい状況 でした。市営バスの移管で、単なる路線引継ぎにとどまらず「よりフリーハンドで交通体 系を見直すという考え方 」により、路線の新設・延長が行われています。新設路線の一 つが神姫バス運行の85系統循環バス。画像のポンチョを専用車として導入することで、 狭隘区間のある住宅街への乗入を可能としたとのこと。 社番:5211I. 移管間近には神姫バス・山陽バス両社とも路線研修するところを何度か見ました。特に これまで明石駅前に姿を見せていなかった山陽バスが教習車としてやってくると、つい ついカメラを構えてしまいました。 市営バス運行終了後はナンバーを抹消した状態で和坂車庫で保管していましたが、「神 姫バスに27台、山陽バスに6台を譲渡(売却)した 」とのこと。この異様な風景は移動に 備えた一時的なものだったようです。 レポートではこのほか、「14年ぶりに新拠点開設 京浜急行バス新子安営業所」について や「広島県福山市 元気なボンネットバスに出会える街」としてトモテツバスと福山自動車 時計博物館所蔵のレストア車を取り上げています。 事業者訪問はバスラマ初登場となる2事業者を掲載。 まずは京成グループの「東京ベイシティ交通」。社名には東京とありますが、一般路線は 千葉県浦安市の東京メトロ浦安駅とJR京葉線の新浦安駅・舞浜駅の「3駅をトライアン グル状に結ぶ構成 」のとなっています。旧社名はオリエンタルランド交通といい、浦安駅 からやや離れた場所にあったバスターミナルと東京ディズニーランドを結ぶシャトルバス を運行していたことでも知られています。東京ディズニーランドの来園者輸送と埋立地に 造成した大規模団地の通勤輸送が求められたことから長尺の3扉車を導入してきました。 交通バリアフリー法施行により3扉車導入は終了しましたが、旺盛な通勤通学需要から 今も長尺車の導入を続けています。 社番:1030.KL-LV280Q1(03年車)。 ということで、ここから小生手持ちの東京ベイシティバスの車両画像を何枚か並べてい きます。まずはノンステップバスと並行導入している長尺ワンステップ車。 社番:1052.KL-LV280N1改(05年車)。 3扉車に変わり、現在の主力となっているエルガノンステップ車。後面が「TBCK」ロゴと なっている車両は見たところ少数派。 社番:1081.PJ-LV234N1改(07年車)。 7台在籍するエルガCNGノンステップ車。車両アルバムではリヤ側のみの掲載でしたので、 正面側などを並べておきます。 社番:1101.KK-LR333J1(01年車)。 在籍車両の多くは自社発注車ですが、若干ながら京成バスからのグループ間移籍車 が在籍しています。画像のエルガミオワンステップ車もその1台。のちほど並べるジャー ニーJとトレードするようなかたちで東京ベイシティ交通入りしました。 社番:3014.BDG-RR7JJBJ(08年車)。 3000番台の社番は貸切車をあらわします。画像の車両は日野メルファOEMのいすゞ ガーラミオ中型送迎車。塗装は京成グループ共通デザインをベースに東京ベイシテ ィ交通おなじみの緑と青にアレンジしています。 社番:5117.PKG-RU1ESAJ(09年車)。 5000番台の社番は高速路線車。東京ベイシティ交通は東京ディズニーランドエリアを起 点とする高速バスに1989年より参入。近年は京成バスと共同運行している新浦安地区・ 東京ディズニーリゾート~東京駅・秋葉原といった「エリア内のお客様の利便性を向上 」を 目的とした路線も開設しています。 高速路線車は京成グループ共通カラーを採用していますが、小生的には中型送迎車に見 られるような各社独自のアレンジを採用してほしいと願っているのですが・・・。 社番:1010.2008年7月に記録。 アーカイブスでは往年のBU3扉車やナローバスのECMなどを掲載。当然小生は当時の 画像を持ち合わせておりませんの、少し前まで在籍していた車両でお茶を濁します。 東京ベイシティ交通といえば長尺3扉車を採用してきましたが、代替によりいよいよ数台 が残るだけ。「全車2012年度内の引退が予定されている 」とのこと。 社番:1092.2008年7月に記録。 日野リエッセのOEM車となるいすゞジャーニーJ。わりと短期間で中型車とトレードされ、 姿を消しました。 社番:C177. ちなみに、企業送迎特定車としてちばシティバスに在籍する見たままそのままなのこの 車両。東京ベイシティ交通移籍車だと思いきやさにあらず。 画像は2011年1月に記録したもの。 元々は京成カラーだったものをベイシティカラーに塗り替えました。東京ベイシティ交通も 運行を担当している企業送迎先からの要望?それにしても、知らないとビックリします。 続いての訪問事業者は「日立自動車交通」。もともとはタクシー・ハイヤー事業者で、特別 学校スクールバスといった福祉バスの運行からバス事業にも参入しました。近年は足立区 の「はるかぜ」、台東区の「めぐりん」、中央区の「江戸バス」といったコミュニティバスの運行 事業者として知られています。 社番:1201.LKG-MP37FK(12年車)。 2012年5月28日には初の独自路線として秋葉原駅と東京スカイツリータウン前を直行す る「AKIBA with 634」を開設。三菱ふそうMPノンステップ車を新たに導入しています。 秋葉原駅の停留所は改札至近の一等地。日立自動車が運行を担当している千代田区 乗合タクシーの乗り場を活用しています。秋葉原と東京スカイツリーという2大観光スポ ットを結ぶ意欲的な路線ですが、見たところ利用は低調な模様。新設路線ですが側面窓 や涎掛けなどでのPRは無し、色々と遠慮しているのかもしれません。 「今後は利用動向を踏まえながら、途中停留所の設置も検討 」していくとのことで、都営 バス路線の補完的存在へと変貌していくのかもしれません。さらに次なる独自路線として、 「今年の夏頃には、東京駅-晴海地区の路線を開設する予定です 」とのこと。日立自動 車交通から目が離せません。 いろいろ書いてきましたが、今号はこのほかQRG規制車セレガの試乗レポート、2012 バステクフォーラムの記事などまだまだ読み応えのある記事が満載となっています。 バス業界の大きなターニングポイントになるであろう2012年4月29日以降を速報した 1冊といっても過言ではないはずです。 次号予告は、新安全基準適合の新型バス、東日本大震災とバスPartⅣなどとなっていま す。事業者訪問はどこでしょうか。 なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車 両一覧を参照しています。 PR |
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(10/21)
(09/15)
(08/21)
(03/21)
(02/26)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
Mrジョソ(名前変えたい)
性別:
男性
趣味:
むかし話
自己紹介:
野球や乗り物の思い出など
ひっそりと更新の予定でしたが、 現在はバスがメイン。 覗いている方は少ない辺境ブログ。
ブログ内検索
アクセス解析
|