ＢＪハンドブックシリーズ Ｓ８２

バスに関する書籍を買ったらブログに書くシリーズ、今回は１０月上旬に刊行された『ＢＪハンドブックシリーズＳ８２ 西鉄バス（一般路線バス編）』です。



社番：９００５．ＫＬ－ＵＡ４５２ＭＡＮ（０３年車）。２０１３年１１月記録。

前作の高速貸切バス編の続きとなる本作では、中型幅以上の一般路線車を掲載しています。
カラーグラビアでは西工最終車の掲載のほか、かつて分社子会社で採用していた塗装の一部も紹介しています。本作の目玉は小生的に車両編の現有車両一覧表です。２０ページ延々と続くリストは、さすが日本一のバス事業者ということを実感します。
歴史編は、８０年代後半より開始した地域分社化以降から現在までをまとめた後編となっています。「終点の構図」は普光寺、紀行編は前作と同じ方が引き続き執筆し、福岡県央・県南地域の乗り歩きルポとなっています。

巻頭に車両編というＳシリーズの体裁はまだ慣れませんが、ハンドブックシリーズらしい安心した内容となっています。以下、小生手持ちの西鉄バスの一般路線車画像を自己満足的に並べていきます。ただし記録地点が北九州市内と佐賀市のため、純正ボディの最新車の画像は１枚のみ。車種にだいぶ偏りがあることをあらかじめおことわりしておきます。なお、型式・年式は掲載の車両リストを参照しました。

＜ＵＤ車＞


社番： ６７０１．Ｕ－ＵＡ４４０ＬＳＮ（９２年車）。２０１３年２月記録。
国内向けのバス製造・販売から現在撤退しているＵＤ車ですが、西鉄バス在籍車両ではまだまだ過半数を占めています。掲載の車両リストから最古参格となるのが、４メーカーとも９２年車となっています。
西工５８ＭＣボディに中扉４枚折戸仕様、これぞまさしく小生のイメージする西鉄バスです。



社番：５１５０．ＫＣ－ＵＡ４６０ＬＳＮ（９６年車）。２０１３年２月記録。
５８ＭＣボディ最終期の９６年車。９６年車のうち、この車両からビルドインクーラーを採用したとのこと。



社番：５２０１．ＫＣ－ＵＡ４６０ＬＳＮ（９７年車）。２０１３年２月記録。
９７年車から９６ＭＣボディが登場。００年まで導入し、全車ツーステップ仕様となっています。


  
社番：９４１３．ＡＤＧ－ＲＡ２７３ＭＡＮ（０６年車）。２０１３年２月記録。
ＡＤＧ規制車のＲＡワンステップ。ＡＤＧ規制車はすでに燃費基準等を達成していたことから早々にＰＫＧ規制車へ変わり、西鉄バスでは少数派。０６年車は画像の軌道北九州線廃止代替バス塗装車で導入した３台のみとなっています。ちなみにスロープ付をあらわす車椅子マークは通常青色地ですが、西鉄バス北九州在籍車両は北九州市の花「ひまわり」をイメージした黄色地となっています。



社番：６２２３．ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ（１０年車）。２０１３年２月記録。
ＰＫＧ規制車のＲＡは０６年から西工ボディがバスボディ製造を終了する１０年まで導入。西鉄バスの一般路線車では現在最も保有台数の多い型式車両となっています。



社番：６９３６．Ｕ－ＪＰ２１１ＮＴＮ（９４年車）。２０１３年２月記録。
中型幅１０．５ｍサイズの低床車は、９２年に軌道北九州線廃止代替バス用に西鉄・西日本車体・ＵＤ３社による共同開発で誕生しました。既に初期導入車は引退しており、一般路線塗装の９４年車以降が在籍しています。

    

社番：６８２６．Ｕ－ＪＭ２１０ＧＴＮ（９３年車）。２０１３年２月記録。



社番：６８２７．Ｕ－ＪＭ２１０ＧＴＮ（９３年車）。２０１３年２月記録。
中型車の最古参格は９３年導入のＪＭワンステップ車となっています。９３年車までフロント１枚ガラスの西工スペースランナー顔で導入。上下で車両が異なり失礼。



社番：６９０７．Ｕ－ＪＭ２１０ＧＴＮ（９４年車）。２０１３年２月記録。
補修の面などから、９４年以降は一部を除き西工５８ＭＣボディで導入しています。

＜三菱ふそう車＞


社番：３００３．Ｕ－ＭＰ２１８Ｍ（９５年車）。２０１３年２月記録。
続いて三菱ふそう車。西工５８ＭＣボディ時代は最後まで丸目ヘッドライトで導入。



社番：３３００．ＫＣ－ＭＰ３１７Ｍ（９８年車）。２０１３年２月記録。
現行の「スマートループ」塗装は０８年に登場。既存車両への塗替えも行われており、このあたりのツーステップ車にも「スマートループ」塗装車が登場しています。

＜いすゞ車＞
      

社番：１５１６．ＫＣ－ＬＶ３８０Ｎ（００年車）。２０１３年１１月記録。
いすゞＬＶのツーステップ車。画像の車両がＫＣ規制車のＬＶ最終導入となるようです。




社番：１６０５．ＫＬ－ＬＶ２８０Ｎ１（０１年車）。２０１３年１１月記録。
ＫＬ規制車よりワンステップ車となります。画像の車両は「スマートループ」塗装に塗り替えられています。



社番：１９２２．Ｕ－ＬＲ３３２Ｊ（９４年車）。２０１３年２月記録。
９４年に導入したいすゞのＬＲワンステップ車。この型式の車両は現在西鉄バス北九州のみの在籍。



社番：２７１８．ＳＫＧ－ＬＲ２９０Ｊ１（１３年車）。２０１３年２月記録。
西工のバスボディ製造終了により、１０年以降純正ボディが登場しています。今年登場した中型ワンステップ車。

＜日野車＞


社番：８９６６．Ｕ－ＨＴ２ＭＭＡＡ（９４年車）。２０１３年２月記録。
今年小生が記録出来た日野車はこの画像のみ。地域分社の再編で誕生した西鉄バス宗像に在籍し、この日は路線貸切車として北九州市内を走行していました。西工５８ＭＣボディの日野車のヘッドライトは純正ボディと同じくＵ規制車まで丸目、ＫＣ規制車から角目となっています。

＜地域分社独自塗装＞


社番：３００２．Ｕ－ＪＭ２１０ＧＳＮ（９４年車）。２０１３年２月記録。
地域分社化を開始した頃の自社導入車は、各社それぞれの塗装を採用していました。現在西鉄バス筑豊に在籍する画像のＪＭは直方交通塗装となっています。西鉄本体で同年導入したＪＭは西工５８ＭＣボディのワンステップ車となっていますが、こちらはスペースランナー顔のツーステップ車で１台のみの在籍というレア車。残念ながらリヤ側からしか記録できず。

次回刊行はハンドブックシリーズ２度目の登場となる「西武バス」。



社番：Ａ２－８７５．２０１３年１月記録。

前回はＲシリーズの初号となるＲ５１号でしたから、約１０年ぶりとなります。ついこの前に刊行した印象でしたが、もうそんなに経ったとは。西武バスに三菱ふそう車の一般路線車が主力となりつつある状況になるとは、約１０年前には予想も出来ませんでした。刊行が今から楽しみです。