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新しく建設する国立競技場の建設費用やデザインなど色々ともめましたが、結局若干修正を加えたものの当初案の通りとなりました。旧競技場は既に壊してしまったんだから新しく競技場を建設しなければなりませんでしたが、壊した後で建設費が大幅にアップすることで今さらもめてもという感。というわけで、月末恒例のバス雑誌の感想という名の、いろんなところがノット・アンダーコントロール。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル150号』です。

今号で創刊25周年を迎えたバスラマインターナショナル。「創刊25周年記念号」と題し、巻頭に特別寄稿を掲載しています。「創刊25周年にちなんで、25人の方々にご寄稿をお願いする 」ということで、今号の第1回ではメーカーや関連団体、事業者代表など9名の方が登場しています。

特集は「沖縄県のバス 2015」と「2015バステクフォーラム開催」の2つ。「バステク」記事は5月に開催したイベントの内容及び出品商品の紹介で、6月刊行号では恒例となる内容です。

今号のメインはなんといっても「沖縄県のバス 2015」。2001年刊行67号以来となる沖縄県のバス特集で、「特に本島の事業者と業界を取材 」し、近年の施策や現状についての報告や7.30前の写真を中心にした「沖縄本島のバス アーカイブ」ともりだくさんな内容となっています。

 

沖22か1064.MP117K(78年車)。2015年5月に記録。
1978年7月30日の交通方法変更により登場した、いわゆる「7.30車」を「大切に保存し、週末の定期運行に起用しているのは沖縄バスと東陽バスの2社 」となっています。今号で掲載が無かった沖縄バスに在籍する「7.30車」のMP画像を並べておきます。


今号の事業者訪問は無く、かわりに沖縄本島の乗合バス事業者4社のインタビュー記事を掲載。小生が気になるのはやはり東陽バスの車両代替について。「会社再建の途上にあるため車両代替は思うに任せません。沖縄県の路線用ノンステップバス購入補助も、手を挙げたいのですが、残念ながら現在は無理です。近年まで中古車による代替も進めてきましたが現在は凍結中 」とかなり厳しい状況を報告しています。

    

沖縄200か83.P-HT233BA(88年車)。2015年5月に記録したものを再掲。
記事を読む限り、車両代替はしばらく無さそうな東陽バスですが、「与那原にある自社工場が入念な整備をしてくれており、経年車といえども元気に稼働しています 」とのこと。
また、今回の沖縄特集では本島4事業者の在籍車両一覧も掲載しています。前回の2001年の特集では掲載スペースの関係という理由で東陽バスが割愛されてしまったうえ、那覇交通のリストは誤り多数と散々なものでした。ただ今回も、沖縄バスの一覧にMK・MPの誤記がある様ですが。とはいえ型式・年式が判明したので、拙ブログの過去エントリに追記修正しなければ。



沖縄200か614.KC-HT2MMCA改(95年車)。2015年5月に記録。
沖縄の路線バスには、「担当ドライバーの個性が発揮されている 」車両も見られ、記事では琉球バス交通に在籍する沖縄200か554を紹介しています。小生的には那覇バス市外線に在籍する画像の日野HTワンステップ車もなかなかの個性を発揮していると思っています。

 

沖縄22き347.U-RU2FTAB(91年車)。2015年5月に記録。
車両の体質改善が進んでいる琉球バス交通。貸切車は経年車から現行モデル車まで幅広いラインナップとなっています。画像は富士HD-Ⅰボディを架装した日野RU。古参車ですが、レインボーカラーに塗り替えられています。



沖縄200か1222.
那覇空港と運天港を結ぶ「やんばる急行バス」は沖縄中央観光による運行。運行車両は「旧所有者の塗装をほぼそのまま利用 」しているのが特徴で、画像の車両も・・・という感じ。ヘッドライト周りとフロントバンパーを取り替えたようで、行灯には「熊本バス」を剥がした跡。



沖縄200か987.
沖縄県バス協会へのインタビュー記事では、「貸切専業の事業者の増加 」についても取り上げられています。確かに市内では様々な事業者の貸切バスが目に付きました。



沖縄200か1015.
画像の日野セレガGJは(株)朝日観光とボディや行灯に表記がありますが、掲載の「沖縄県のバス事業者一覧(2015年3月現在)」には見当たらず。ものすごい勢いでバス事業者が誕生しているということなんでしょうか。
 
今号ではこのほか、レポートで新潟市で運行を予定しているスカニア連接バスを紹介。メーカーへのインタビュー記事のほか、新潟交通へ路線再編についてもインタビューしているところはさすがバスラマといったところ。連載は、「新 バスドライバーのひとりごと」となっています。

次号予告は、都市間高速路線バス現況、UITP(国際公共交通連合)会場レポート、バスラマ創刊25周年記念特別寄稿(2)、大型電気バスの運行実績、水陸両用バスのニューフェイス ほかとのこと。バス事業者訪問の記載が無いのが少々気がかり。予告されている内容だけなら買う気が起きないんですけど・・・。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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