会津若松で見たバス２０１１（その０）

９月の福島バスまつりにあわせて会津若松へ出かけた際に記録したバス画像のよせ集め
「会津若松で見たバス２０１１」。「その０」といいかげんなタイトルとしたのは、画像があまり
無い故。今回は会津乗合自動車で１０月１日に行われる会津若松市内路線改廃について
少々書きたいと思います。

さて、会津バスこと会津乗合自動車は２０１０年１２月に株式会社企業再生支援機構による
支援を受け、会社再建が続けられています。以前に比べるとＨＰに色々と情報が出るように
なったことも再建の取り組み成果と思われます。ただ、何と言っても再建の柱は「路線収支
の改善」につきます。企業再生支援機構が発表している支援の詳細は２０１０年１２月のエン
トリを参照いただくことにして、これに沿う形での市内路線再編が１０月１日に行われます。














鶴ヶ城まわり・飯盛山まわり、市内１・２コース、市内５・６コース、工業団地（富士通）の路線
が廃止されることになりました。

それにしても、２０００年代初頭に平日２０分毎の運行があった鶴ヶ城まわり・飯盛山まわ
りや市内１・２コースも廃止されることになるとは驚きです。もっとも、これらの路線は、ほ
ぼ並行して「ハイカラさん」や「ひまわりくん」といった行政主導路線もあり、ここ数年減便
一方の状態でしたから、廃止は時間の問題だったのかもしれません。











福島２２か２３６３．
ちなみに鶴ヶ城まわり・飯盛山まわりは１番の系統番号。この日は富士６EボディのＬＲで
運用していました。２０００年代に行われた東山線との路線統合で、東山温泉駅を経由や
御草園入口・天寧寺町経由の２経路存在するなど変化していきました。

１日１往復だった工業団地（富士通）線を除き、廃止路線利用者の足は一部路線を経路変
更するなどして確保する模様。並行しているとはいえ、観光色の強いまちなか周遊バス「ハ
イカラさん」や「あかべぇ」も代替路線となるのは面白いところです。











会津２３０あ２００１．
鶴ヶ城まわりの代替路線となる「ハイカラさん」。１０月より東山温泉駅経由便の運行時間帯
が拡大されます。さらに夕方には「通勤・通学対応」として、神明通り経由（七日町駅非経由）
便の運行も開始。











会津２３０あ２４５５．
「通勤・通学対応」便はさすがに続行便で活躍する画像の中型車がメインとなると思います
が、時刻表には車椅子対応車のマーク。どうなるんでしょう。











会津２００か１１３．
飯盛山まわりの代替路線となる「あかべぇ」。１０月から３０分毎の運行及び運行時間帯拡大
と大増便されます。ハイカラさん同様、神明通り経由の「通勤・通学対応」便が朝に運行され
ます。春～秋期間限定でクセニッツが運行していた頃に比べ大出世です。
増便で画像のＲＸ専用車だけではもちろん足りないので、どの車両が転用されるのか、まさか
の新車があるのかこちらも気になります。











会津２００か１３１．
市内１・２コースの代替路線となる病院循環バス「ひまわりくん」。詳しい経路は分かりませ
んが、公表されている時刻表を見る限り大幅な経路変更が行われる模様。あわせて、本
数は少ないながらも日祝日の運行も開始。
バスマガジンで緑色のクセニッツが廃車されたことは知っていましたが、代替車両として京
王電鉄バスグループからのＲＮ移籍車を導入していたとはノーマークでした。京王顔のＲＮ
を揃えるとはさすが会津バスです。











福島２２か２２２０．
市内５・６コースは２０００年代に行われた改廃で誕生した比較的新しい路線でした。新興住
宅地や工業団地を結びましたが、バス離れを食い止めることは出来ず数年で減便→廃止と
なりました。代替路線は本郷線の一部を対馬館団地・工業団地入口経由便とすることで対
応。若松駅～一ノ堰団地入口間はもともと並行している芦ノ牧（大川）線が代替となります。

この路線再編で、運用必要台数削減を達成。古参車の廃車が進むことになりそうです。