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今月はブログの更新をなんとか12回行うことが出来ました。12回更新がこんなに大変
&面倒に思ったのは久々だからでしょうか。人間一度楽な方に流れるともうダメですな。
さて、ほぼバスネタで更新している拙ブログですからやはりこの話題にも触れなければ
なりません。先日西八王子駅で乗客の中学生がバス運転手を刺すという事件が起きま
した。事件の詳細については省略しますが、バスジャックに対するなんらかのアコガレ的
発想が中学生にあるのか不思議でなりません。30半ばの小生が中学生頃のバス運転
手といえば、パンチパーマにグラサンでカタギに見えない方ばかりの印象で、とてもバス
ジャックが出来そうに思えませんでした。接遇の向上により、バスの運転手がなめられた
ものとなってしまったのであれば悲しいことです。というわけで、月末恒例のバス雑誌の
感想という名の結局何が書きたいのか意味不明瞭。偶数月はバスラマこと、『バスラマ
インターナショナル131号』です。

特集と銘打っているものは1つだけですが、巻頭に特集といえるタイムリーな話題が3本
掲載されています。
まずは「福岡で西鉄のオープントップバスデビュー!」。オープントップバスは、そもそも
福岡市長のアイデアから運行が計画されたというのですから、随分リーダーシップのあ
る御方です。運行車両は「競走馬を輸送する馬匹車にも数多く採用されるエアサスペン
ション装備のシャーシ
」ニバスボディを架装したもので、「車両価格は1台あたりおよそ1
億円
」という代物。実にユニークな車両ですから小生もぜひ1度乗ってみたいものです。

続いて「“メーカー開発”の電気バス 日野ポンチョEV登場」。コミュニティバスとして東京
の墨田区と羽村市に各1台登場した車両を紹介しています。既存のポンチョをベースに
電気バスとして改造したのでなく、“メーカー開発”というところが売りで「量産車ではな
いが市販車としてメーカーでアフターサービスおよび部品供給が受けられるなど、改造
EVより安心して使えるメリットがあるという
」ところがポイント。この文章から改造EVの
抱えている問題点が読み取れます。

B21251









B21251r









社番:B21251.
画像は羽村市のコミュニティバス「はむらん」で運行中のポンチョEV。西東京バスが運行
を担当しています。バッテリーの搭載量を最小限にすることで、既存のディーゼル車と同じ
定員を確保しているところもポイントですが、このため走行距離に制限があるのも事実。
「はむらん」では「1回運行するたびに羽村市役所に置かれた充電設備で約20分の急速
充電を行う
」ため、路線距離の割には正直無駄の多いダイヤという印象。また、一番の課
題はなんといっても納入価格で7000万円という「高すぎる印象 」の車両価格でしょう。
今後が期待される電気バスですが、試しに導入してみようという金額ではないようです。

3つ目は「ヒュンダイ・ユニバース2012年モデルに乗る」と題したインプレッション記事。

ユニバース









試乗だけではなく、大きく変わったスタイリングの変更点についても紹介。社名表示の大
型化は国内事業者をかなり意識した変更と推測。ただ「フロントマスクと一体化した上で
サイドに回り込み、エアコンユニットをフルにカバーする形状となった
」というルーフスポ
イラーは正直大げさな印象。
このほか「ワイパーのブレード長が国産バスで標準的な900mmサイズに変更され、交換
部品が入手しやすくなった
」とのこと。こういう細かい仕様変更にもヒュンダイの日本市場に
対する恐ろしいまでの本気を感じます。国産バスといえば数年ごとに強化される排ガス規
制や様々な規制に対応するたび販売金額は高騰していく一方・・・、この状況ではヒュンダイ
にシェアを奪われる日もそう遠くないかもしれません。なお、画像は2011年12月開催の
東京モーターショーで記録したものを再掲。

インプレッション記事とあわせて「ヒュンダイ・ユニバース、九州大手事業者が相次いで採
用」と題したレポート記事も掲載。昭和自動車や西鉄に都市間高速路線用として導入した
車両について紹介しています。

6501









社番:6501.2011年12月に記録したものを再掲。
西鉄によれば今回は試験的な導入で、本格採用になるかどうかは使用状況を見て判
断するとしている
」とのこと。この記事は大手事業者も導入したということをアピールする
ことで、広告スポンサーであるヒュンダイ様にかなり配慮したものと感じたのは、きっと小
生がひねくれ者すぎるからなのでしょう。
 
 特集は前号から引き続いての「改めてバスの安全を問う Ⅱ」。読者投稿や「一般の利
用者の目に触れる機会が少ない
」実際の事故報告を中心に紹介しています。 


事業者訪問は95年以来の登場となる日本交通を中心に北部部分を引き継いだ京都交
通を紹介。特に路線バスを展開している鳥取地区は輸送環境・コミュニティバス事情・高
速バス・観光などについての現状をくわしくまとめています。小生が特に気になったのは、
都市間ツアーバスの影響を大きく受けているという都市間高速バスについて。「需要が
存在することが証明されているところに参入する、リスクを取らない経営がなぜ称揚され
るのか理解に苦しみます
 」という一文に事業者側の偽らざる本音を感じました。こういっ
た表現が出てくるのも、「高速路線バスとローカル路線を併営し、事業規模を大きくする
ことにより、共通する固定費の率を引き下げている
」というごく当たり前の事業モデルが
あるから。「最近は高速路線バスの収益でローカル路線を維持する、いわゆる内部補助
を否定する意見も耳にする
」という意見に対して「理解に苦しむ 」とバッサリ。どうも最近
のバスラマは高速バスではなく「長距離移動バス」と言い換え、妙な理屈で自己正当化し
たような意見が多く紹介されていたように感じていただけに、今号の事業者訪問はスッと
読むことが出来ました。

車両アルバムはどちらかといえば日本交通の車両をメインに掲載。ただ、どちらの車両も
まぜこぜとなっているのでちょっと分かり難い印象をもちました。
ここで、いつものように小生が記録した日本交通の車両画像を何枚か並べていきます
が、路線車の画像は2008年に米子で記録したもののみ。再掲のものばかりとなります。

26









26r









鳥取200か26.KC-RM211GAN改(99年車)。2008年に記録したものを再掲。
まずは西工ボディのRMノンステップ車。掲載の在籍車両一覧によればUD車は日本交
通グループ全体で8台のみの少数派。なお、車両に表記されている3ケタ数字は「搭載
無線のコード番号であり客観性には欠ける
」とのこと。

132









鳥取200か132.KK-RJ1JJHK改(01年車)。2008年に記録。
側面サッシ窓仕様の日野中型ワンステップ車。日野の一般乗合路線車はダウンサイジ
ングによりマイクロバスサイズのリエッセがまとまった台数在籍しています。

150









鳥取200か150.KK-HR1JEEE(02年車)。2008年に記録したものを再掲。
7mサイズのHR。画像の車両は米子市のコミュニティバス「だんだん」専用車です。

2286









神戸200か2286.KK-MK23HH(00年車)。
三宮と六甲アイランドを結ぶ「サブローバス」で運用されるMKトップドア車。グループ会
社の日交シティバス所属車両で、小型サイズの正面LED行先表示がポイント。この画像
のみ2012年に記録したものです。

さて、今号のレポート記事では九州の大手事業者に登場したヒュンダイ・ユニバースのほ
かにも、2012年3月に運行を終了した明石・呉・苫小牧の3ヶ所の公営バスの最終日を
紹介しています。

1611









車号:1611.2012年3月に記録。
最終日の画像ではありませんが、運行終了が間近に迫った3月某日に記録した明石市
営バスの車両。

明石市交通部車庫にて









運行終了後は全車抹消され度肝を抜かれましたが、既に「2011年秋に33台全車が移
管先事業者を売却することが決定
」しているとのこと。画像は2012年3月に記録したもの
を再掲。

4月発売号恒例の「スーパーハイデッカー・低公害バス」と「ノンステップバス」の採用実
績も掲載されています。東日本大震災の影響があったとはいえ、スーパーハイデッカー
は85台のみと寂しい限り。一般の利用者からすればバスは単なる移動手段であり、スー
パーハイデッカーもハイデッカーも関係ないことなのでしょう。寂しい気もしますが、貸切バ
ス単価が下げ止まらない現状では致し方ないことなのかもしれません。
連載は「AT搭載の最新シティバスの実力を探る」5回目は阪急バス、「新時代を迎えたバス
のドライブレコーダー」は国際興業、バスのカタログは休載となっています。

次号予告は引き続き「改めてバスの安全を問うⅢ」のほか明石市営バスの民営化など、
事業者訪問は日立自動車交通ほかとのこと。予告で次号の事業者訪問が掲載された
のは久々です。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車
両一覧を参照しています。
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コメント
無題
管理人さんお久しぶりです。
ポンチョEVかっこいいですね!なんか近未来的なデザインが僕は好きです。
明石市の市バスも運行終了したとは知りませんでした。
苫小牧から、広島県の呉市から続々とバス事業から撤退してるので、財政的にも厳しいんでしょうね。

話は変わりますが、沖縄のバスに変化があったので報告します。
琉球バス交通に、日デの元西武バスが2台ほど移籍しています。
また、今後京急バスから来た三菱ふそうのノンステバスとワンステバスがそれぞれ活躍するかもしれません。
どこに配属されるかは不明ですが、わかりしだい報告します。
【2012/04/29 21:02】 NAME[沖縄のバス] WEBLINK[] EDIT[]
Re:
沖縄のバス様ご無沙汰しております。

琉球バス交通の移籍車情報ありがとうございます。京浜急行バスからのMPノンステップ車は琉球・那覇どちらに配属されるのでしょうか。小生は残念ながら今年の春~夏に沖縄へ行けそうもありませんので、沖縄のバス様からのご報告を楽しみにしております。
【2012/04/30 21:33】


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