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クリスマスが過ぎると、一気に年の瀬感が強まります。年の瀬を感じさせるアイテムは人それぞれあると思いますが、小生はやはりこの本の刊行でしょうか。というわけで、バス雑誌の感想という名の毎年恒例。今回は『年鑑バスラマ 2014→2015』についてです。

構成は、巻頭カラー頁に国内バスハイライト、本編ともいえる「国内バスカタログ」と徐々に存在感を増しつつある「海外バスカタログ」、そして歴史編に、巻末の資料編というここ数年変わらぬラインナップ。内容はお馴染みですが、今年の年鑑は紙の変化と「最新バス機器・用品ガイド」のカラー化でこれまでと一味違うものとなっています。

年鑑の「柱」となる国内バスカタログの掲載モデル数は前年号から変化なし。編集後記にも「変更点が見つからず執筆に悩む車種が多い 」と正直すぎる感想もありますが、むしろ減らなかっただけありがたいと思わなければいけないのかもしれません。

A4-776

社番:A4-776.QKG-MP38FK(14年車)。2014年12月に記録。
ここ数年代わり映えの無い国内バスカタログで、久々の新顔となったのが三菱ふそうエアロスターのマイナーチェンジ。ヘッドライト周りをバンパーとみなすのか、ボディとみなすのか、塗り分け方に各社それぞれの個性が出ています。画像は西武バスのエアロスターで、ヘッドライト周りはボディとみなした塗り分けとなっています。富士5Eボディのヘッドライト周りは黒色に塗り分けていたんですけどね。西武バスではマイナーチェンジしたエアロスターの導入が進み、立川駅前では比較的見かける存在となっています。

「海外バスカタログ」はヨーロッパで販売している最新鋭のバスモデルの一部を国内バスカタログのフォーマットで紹介。今号は「EU向け生産拠点としての存在感も高めている 」トルコの2社3車種を加え、前年号比プラス1となる14モデルを紹介しています。『2011→2012』号からスタートした「海外バスカタログ」ですが、掲載モデルを毎年多少変えているので「国内バスカタログ」よりも目新しさを感じてしまうのが悲しいところ。


露骨な手抜き感だったり、アク強すぎ感だったりと振れ幅が大きい歴史編。今年の歴史編は「東武鉄道時代のバス達」。東武鉄道直営のバス事業は2002年に地域分社化で現在に至りますが、ここでは東武鉄道直営時代の車両を中心に紹介しています。掲載写真は戦後~1990年代前半まで広範囲にわたりますが、メインは1950~60年代導入の車両とバスラマの歴史編らしい構成となっています。

406









406r









室蘭200か406.2010年5月に記録したものを再掲。
1990年代導入車両として掲載されているのが、1992年に東武鉄道初のワンステップバスとして導入したいすゞLV。フロントガラス下の樹脂パーツや視野確認窓などが特徴です。東武バスでは既に代替となっていますが、移籍事例も見られます。ここでは東武バス見たままそのままだった藤田荷役への移籍車画像を参考として並べておきます。

今年も「バスラマ」らしい手堅くまとめた『年鑑バスラマ』となっています。年によって当たり・ハズレがあるように感じるのも『年鑑バスラマ』の醍醐味。毎年書いていますが、もちろん私感ですのであしからず。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、画像の型式は掲載の「ノンステップバスの全国各地の採用状況」を参照しました。
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