右斜め後からの１枚（その１５６）

２０１８年から主だった更新を別ブログ（２つ目のブログ）に移しています。

こちらのブログでは残っている画像ファイルの容量を有効活用すべく、「右斜め後からの１枚」シリーズを細々と更新しています。

「右斜め後からの１枚」とは、右斜め後から記録したバス車両の画像を並べるだけというお手軽な内容となっています。多少でもお手軽さを減らすべく、その月に記録した画像をメインにするというルールを課しています。

岡山２００か１４８６．２０２５年５月岡山県備前市「片上」停留所で記録。

今回は宇野自動車に在籍する三菱ふそうＭＰワンステップ車を右斜め後から。
宇野自動車は岡山県岡山市の東部から赤磐市や備前市など、岡山県南東部に路線網を展開するバス事業者です。岡山県のバス事業者はこだわりのある車両を導入している印象ですが、その中でも宇野自動車はあらゆる意味で飛びぬけています。

外観で最も特徴的な装備といえるのが、窓上の５連マーカーランプです。１９５０年代のバスでは一般的な装備だったようですが、１９７０年代以降は装備しても両サイドの２灯のみがほとんど。そもそも法的に設置の義務は無い装備なので、コスト削減などからマーカーランプを装備している事業者は少なくなりました。そのような中でも宇野自動車は今も５連マーカーランプの装備を続けています。

また、画像の車両はアルミホイールを装着していますが、なんでもアルミホイールは車両担当ドライバーの表彰商品とかなんとか。ボディもアルミホイールもピカピカ、車内も他事業者ならミラーの背面などホコリ汚れがありそうな場所も拭き掃除を徹底しており、車両の維持管理レベルの高さに圧倒されます。

岡山２００か１４８６．２０２５年５月岡山市北区「岡山駅東口」で記録。

左斜め前からの画像。
ヘッドライト周りをモデルチェンジした現行マスクのＭＰワンステップ車です。側面の行先表示は中扉後部の窓下に設置し、フルドットタイプのＬＥＤ機を搭載しています。

車内はハイバックの２人掛けシートを中心とした着席重視の仕様を採用。車内灯は標準よりも増設し、観光バスのラインライトの如く連なっています。また、ワンステップ車は構造上中扉より後方へは１段ステップを上がる必要がありますが、このステップも段差を低くするため２段にしています。１人掛けシートは前中扉間の扉側のみで、このうちの２席が折りたたみ可能な車椅子対応のシートとなっています。

２人掛けシートが並ぶ運転席側には携帯電話等充電用の車内コンセントを装備し、車内ｗｉｆｉも利用可能です。現代的な装備がある一方、シートモケットはグリーン基調で、ビニール製の枕カバーを装着。床材もグリーン系を採用しています。メーカー標準仕様ばかりとなった現代の路線バスで、古き伝統とあると便利なサービスが融合した宇野自動車の仕様には驚かされます。

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拙ブログで宇野自動車の画像を並べたのはかなり久々。せっかくなので、再掲画像ですが過去の在籍車と移籍した車両の画像を何枚か並べていきます。

 

岡山２２か３５８６．２００８年７月記録（再掲）。

２００８年に記録したエアロスターＭな三菱ふそうＭＰツーステップ車。今回画像を並べた現行モデルのＭＰが、いかに宇野自動車伝統的な装備・仕様を採用しているかが分かります。
宇野自動車は１９９０年代まで１０年以内に車両代替を行っていました。このため、中国四国地方の事業者に宇野自動車からの移籍車を見ることが出来ました。

  

高知２２き４５１．２０１４年５月記録（再掲）。

そんな移籍車の例から、土佐電ドリームサービスに在籍していた車両。特徴的な５連マーカーランプの中央３灯を取り外していますが、窓下の側面行先表示やシートなどそこここに名残がありました。

 

社番：６９０２１．２０１０年１０月記録（再掲）。

こちらは広島電鉄に移籍した車両。マーカーランプは全て取り外していますが、側面行先表示は窓下のままで使用していました。