細々と更新しています
バス雑誌の感想めいたものを月末に更新している拙ブログ。奇数月は「バスマガジン」の最新号について書いていますが、9月と11月の刊行分は例年通り翌月中にまとめるつもりです 編集体制を一新してからというもの、号を重ねるほど掲載内容のレベルが低くなっているバスマガジン。9月に刊行となった『バスマガジン 73号』も、レベル低下に歯止めがかからずという印象。感想めいたものを書くことすら馬鹿馬鹿しい記事も少なくないので、気になったものだけをごく簡単にまとめていきます。 巻頭は「新型エルガとブルーリボン、発進!!」。このほどモデルチェンジしたいすゞエルガ&日野ブルーリボンハイブリッドを紹介。中型と同じ4気筒エンジン搭載でミッションはATと機械式ATのみ、さらにWBを延長したノンステップのみと、これまでのモデルから見た目以上に大きく変わりました。バス事業者は結構保守的なところがありますので、ここまで変わって大丈夫なのか心配になります。とりあえず実車に乗ってみないことには、なんともいえません。 続いての、「日本初導入のスカニア連接バス 新潟市でついに運行開始だ!!」はスカニア連接バスだけでなく、新潟市中心部で運行を開始したBRTの概要、そして運行開始すぐに発生したトラブルについてもしっかりと書いた読み応えのある記事です。ここ最近のバスマガジンは基本スポンサー絡みの提灯記事ばかりなのでこうした記事は珍しいですが、筆がBJハンドブックシリーズの歴史編などでおなじみの交通ジャーナリスト氏によると分かり納得。 白黒ページには、「いまさら聞けない!だけど知りたい! 路線バス素朴なギモン」と題したQ&A企画。「日本バス協会を通じて、複数のバス事業者について問い合わせていただき、回答をもらった 」というものですから、お墨付きはあるしっかりした内容。ただ、いかんせん質問が素朴なギモンのため、答えが事業者により異なり「~もある」という玉虫色的なものも少なくありません。 あとはパブ記事なので省略。 何についての記事の感想かは書きませんが、バス運転手募集の会社側の案内は、良いことしか言わないんですから、実際に折り返し待ちの運転手さんに缶コーヒーでも持って聞いたほうが実態が分かるはずです。そもそも多額の広告費用を払わなければならないほど従業員が集まらない会社と考えれば、お察しくださいというものです。 なお、前号で予告していた、「ついに完全に仕上がった!!衝突安全性能をまとった全メーカーの大型車両」、「これで最後の富士重工ボディ。7Eボディ車のラストランを追う・・・」、「絶滅危惧種!?いやいや、まだまだ若いモン(MS-9)にゃ負けません!!のエアロキングを堪能する」、「こんなに進化していたバスのシート 驚異のテクノロジー」はひとつも掲載がありません。掲載が無いのが当たり前と言わんばかり、ここまでくると天晴れです。 バス会社潜入レポートは秋田県最大のバス事業者となる「秋田中央交通」。バス関連書籍で取り上げられるのは、2009年刊行の『バスラマインターナショナル 114号』以来でしょうか。2009年のバスラマでは、不採算路線を多く抱えていた秋田市交通局からの移管路線の改廃が今後の大きな動きと書かれていました。今回のバスマガジンで、「12年までに、秋田中央交通路線と旧市営バス路線を統合した、新しい路線網を秋田市内に構築した 」とのこと。在籍車両の代替は進んでいますが、「一年あたり数台導入される新車と、首都圏からの中古車でノンステップ・ワンステップ車を確保している状況 」のため、2009年のバスラマに掲載されていた古参車両もそれなりに残っている状況ということが分かりました。 秋田200か523.KL-RU1FSEA(05年車)。 バスラマ114号の感想めいたものを書いたエントリ以降も、小生は秋田へ出かけず。秋田中央交通の手持ち画像が増えることが無かったので、今回も2009年4月に新宿駅西口で記録した夜行高速車の画像を再掲します。秋田と東京を結ぶフローラ号用に導入した日野セレガRのGD。掲載の所有車両一覧表によると現在もフローラ号用として在籍していますが、さすがに予備車になっているのではないかと推測。秋田中央交通の県外高速車塗装はフローラ号を共同運行する小田急バスと共通のデザインを採用しています。「東京線はオレンジカラーの車両で、仙台線はグリーンカラーの車両を使用する 」とのこと。 と、書きましたが2019年にようやく秋田中央交通の手持ち画像を増やすことが出来ましたので追加いたします。(2019年4月追記) 秋田200か1087.SKG-KR290J1(14年車)。2019年4月記録。 4メーカーが在籍している秋田中央交通。2015年刊行時点で「一般路線バス用の新鋭 」だったのが、画像の日野KRノンステップ車。 秋田200か131.KK-LR233J1(01年車)。2019年4月記録。 一般路線バスは「中型車が中心 」となっている秋田中央交通。なかでも主力的存在といえるのが、いすゞエルガミオ。画像の自社発注車のほか、小田急バスをはじめとした移籍車によりこればかりという印象。 秋田22い75.P-LR212J(89年車)。2019年4月記録。 P規制車のいすゞLRは、残り僅かとなった秋田市交通局からの引き継ぎ車。ちなみに画像の車両は一部に採用された「ボディのピラー部分(ウィンドウ部分の柱)のみホワイトとなる 」塗装デザインとなっています。 秋田200か1039.KL-LV280L1(02年車)。2019年4月記録。 一般路線バスの大型車は移籍車と秋田市交通局からの引き継ぎ車のみ。画像のいすゞLVは小田急バスからの移籍車。 秋田200か1055.QRG-RU1ASCA(14年車)。2019年4月記録。 「ホワイトをベースとして、ピンクとパープルのラインが斜めに入れられる特徴的なデザイン 」の塗装は貸切車のほか、秋田空港へのリムジン車や県内高速車に採用しています。 画像は空港リムジンバスで活躍中の日野セレガ。 「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「兵庫県」の阪神地域ということで、阪急電鉄・阪神電鉄沿線に路線網を展開している事業者を取り上げています。 車号:758.2015年7月に記録。 尼崎市交通局は今年度いっぱいで営業を終了し、阪神バスへ路線移譲することが決定しています。バスドライバーが不足している現在、阪神バスが新たに人員を確保出来るのか気になるところ。画像は「あまっこ」バスで、「3タイプのカラーが用意されている 」うちの1つ。ここでようやく今年記録した手持ち画像を並べることが出来ました。 さて、「帰ってきた」シリーズでは「注目事業者の車両一覧表」も掲載していますが、今回の掲載は特段のことわりもなくありません。毎度毎度の脱字といい、こういう読者軽視が本当に舐めていますね。さすがに前号の上信電鉄の訂正はありましたが、群馬中央バス未掲載についての記述はありませんでした。 このほかの連載は、「終点の情景を求めて」は、福井鉄道の「糠長島」、「路線バス散歩紀行」は京成バスの幕01系統「幕張本郷駅~QVCマリンフィールド」、「定点観測アーカイブ あの日のバス」は神奈川県小田原市栄町などとなっています。 「方向幕の世界」の4回目は単色カラー幕。 熊本22か2379.2015年9月に記録。 キャプションに「熊本バスの方向幕は全コマが青幕で構成 」とありますが、熊本バスは最近方向幕の更新を行った模様。ご覧のような赤茶地のものが登場しています。 まだまだ続く「路線バスで行くアニメ聖地巡礼」は、加越能バスで行く「true tears」の舞台富山県南砺市・高岡市を紹介。「南砺市が実証試験運転を行っている南砺金沢線 」に、アニメ製作会社ピーエーワークスの作品をデザインしたラッピングバスが登場したのにあわせての紹介ということだったようですが、肝心なラッピングバスは取材日に「突然の故障で修理中 」のため標準塗装車による代走という、なんというツキの無さ! 富山230あ29.2015年5月に記録。 ちなみに加越能バスは金沢駅から福野・福光経由し砺波市役所への路線バスも運行しています。画像は金沢駅で折り返し待ちだったRMノンステップ車。画像の車両が現在ピーエーワークス作品をデザインしたラッピングバスとなっています。 連載ではこのほか、今号から「成定竜一の高速バス一刀両断」がスタートしています。この人はたしかライバル誌の「某Life」にも書いていませんでしたっけ。タイトルに自分の名を入れてしまうくらいですから、お構いなしなのかもしれません。内容も自分の手柄を書いているだけで広告要素の強い感じなので、パブ連載?とりあえず今回に関しては読む価値無しと一刀両断させていただきます。 次号予告は、「ジェイバスラインナップ 日野ブルーリボン・ハイブリッド試乗 世界最深・最先端のバス技術を体感!」「秋~冬へ“頭寒足温”のバスツーリング 実はこの季節がオープンバスの旬」「こんどのローザは4WDに注力 その走破性、走行安定性をテストコースで確認」「バスにまつわる都市伝説 降車ボタンを間違えて押したら? ドライバーに話しかけるタイミング? ヲタ席は辛い? あのウワサの真実を白日の元に!」ほかとなっています。メーカーへの取材日程は決まっているのでしょうから、さすがに試乗記事の掲載はあると思うのですが・・・。それ以外の掲載は無いに決まっています。そもそも「バスにまつわる都市伝説」に挙げられた項目は今号掲載の「路線バス素朴なギモン」で回答済みだろという話です。掲載しない予告だから適当に考えているということがよく分かりました。ほんと最低な雑誌です。もう買うのやめるかな。 なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります PR
デアゴスティーニ「日本のバス」
足立区花畑団地の文真堂書店のレジ前に平積みされていました。バス雑誌がまた増えるのでしょうか。
BJハンドブックシリーズと同じく1号1事業者のスタイルで、4号まで並んでいました。 事業者は東京都交通局・西鉄・西武・大阪市交通局の順でした。 Re:デアゴスティーニ「日本のバス」
コメント有難うございます。
小生の行動範囲にある書店では、販売していないようで現物を確認することが出来ません。 >足立区花畑団地の文真堂書店 やはり情報をいただいたこの書店に行かないとダメなのかも。ただ、ちょっと小生居住エリアから離れすぎているので、行って売り切れていたら大ダメージです・・・。デアゴスティーニのHPに「日本のバス」は見当たらないので、販売箇所を限定した試験販売なのかもしれませんね。 >BJハンドブックシリーズと同じく1号1事業者のスタイルで、4号まで並んでいました。 >事業者は東京都交通局・西鉄・西武・大阪市交通局の順でした。 内容は非常に興味深いです。ぜひ他に販売している書店(出来れば京王沿線)の情報希望です。
文真堂書店
北関東が本拠で、東京近郊は他に舎人・北越谷・入曽ですか。舎人向けに都営バス、入曽向けに西武バスなんだとしたら、大阪や福岡で売られているのでしょうか。
Re:文真堂書店
おかげさまで無事手に入れることが出来ました。
感想めいたものもご覧いただければ幸いです。 |
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