ＢＪハンドブックシリーズ Ｒ８０

バスに関する書籍を買ったらブログに書くシリーズ、今回は４月下旬に刊行された『ＢＪ
ハンドブックシリーズＲ８０ 関東バス』です。











社番：Ｂ１１２１．ＫＬ－ＵＡ４５２ＫＡＮ（０２年車）。
ＢＪハンドブックシリーズでは初登場となる関東バス。内容はこれまで同様、紀行編・歴
史編・車両編の３部構成に終点の風景は「北野」です。しかし、もっとも重要な車両編の
掲載写真がいまひとつ。それほど大きくはない掲載写真にも関わらず、画素数をケチっ
たとしか思えないかなり粗い画像でカクカクしています。掲載写真のひどさで言えば、
歴史編にも、びっくりするほど低画質なピンボケ写真もあります。はっきり言って、残念な
出来と言わざるをえません。
関東バスに関しては既に、ぽると出版が２０１１年に刊行した関東バス創業８０周年記念
出版『バスラマアーカイブス ０１　関東バスの走る道 - 沿線とバスの半世紀- 』があります
ので、現有車両の最新データを補足すると割り切れば良いのかもしれません。

と、ＢＪハンドブックシリーズでは珍しくケチをつけましたが、表紙に社紋の表示もバッチリ
で期待が高まっていただけに、粗い掲載写真のショックは大きかったということです。
気を取り直して、ここからはいつも通り小生手持ちの「粗い」画像を自己満足的に並べて
いきます。なお、型式・年式は掲載の車両リストを参照しました。

社番：Ｂ３００８．Ｕ－ＵＡ４４０ＨＳＮ（９５年車）。
まずは関東バスの代名詞といえる３扉車。自動車ＮＯｘ・ＰＭ法の適合装置を装備し
まとまった台数が残存してきましたが、後述するワンステップ車などに置き換えられて
いきました。当初は２０１２年度で全車引退の予定でしたが、武蔵野営業所に在籍する
画像の車両が動態保存的に残されています。現在は土休日に三鷹駅と多摩六都科学
館を結ぶ路線で運用中。











社番：Ｂ１３００．ＰＫＧ－ＲＡ２７４ＭＡＮ（０９年車）。
ラッシュ対策などで残っていた３扉車に引導を渡すべく、０９年より導入を開始した標準
尺ワンステップ車。武蔵の営業所には画像のＵＤのＲＡワンステップ車、青梅街道営業所
には三菱ふそうＭＰワンステップ車を導入。











社番：Ｂ１３１９．ＬＫＧ－ＡＰ３５ＦＭ（１０年車）。
１０年にはＯＥＭのＡＰを導入。導入時期によりＰＫＧ規制車と画像のＬＫＧ規制車が在籍。











社番：Ｂ１４１４．ＬＫＧ－ＭＰ３５ＦＭ（１１年車）。
関東バスで長らく導入の中心となってきたＵＤ車ですが、２０１０年にバス製造から撤退。
ＯＥＭ車からの流れで、今のところ三菱ふそう車が導入の中心となりそうな感じです。











社番：Ｂ１４３４．ＱＫＧ－ＭＰ３５ＦＭ（１２年車）。
三菱ふそう車が勢力を拡大中。１２年導入のＭＰワンステップ車。





















社番：Ｂ１１１０．ＫＬ－ＵＡ２７２ＫＡＭ（０１年車）。
関東バスといえば、熱心な富士重工ボディユーザーとしても知られています。富士重工
のバスボディ製造撤退から１０年以上経ち、新車代替などでさすがに台数を減らしてい
ます。最も台数が多いのが画像のフルフラットノンステップ車ということから、台数激減
を実感。





















社番：Ｂ３３１．ＫＫ－ＲＭ２５２ＧＡＮ（００年車）。
関東バスは路線環境や旅客動向、一時期のダウンサイジング化などにより、中型車も
結構な台数在籍しています。画像のＲＭは００年に初導入した中型ノンステップ車。











社番：Ｄ７０６．ＫＫ－ＨＲ１ＪＫＥＥ（０２年車）。
関東バスは４メーカー導入していますが、在籍車両台数にだいぶバラつきがあります。
日野車は丸山営業所を中心に配属されています。画像は９ｍサイズのＨＲ。正面に社紋
が無いノンステップ車もボディ更生の進展から徐々に少なくなってきました。











社番：Ａ６００９．ＫＬ－ＪＰ２５２ＮＡＮ（０２年車）。
中型幅１０．５ｍサイズの低床車はＫＣ規制車のＪＰワンステップ車から導入を開始。
ＫＣ規制車のＪＰは既に代替され、現在はノンステップ車のみ画像のＪＰのほか日野の
ＨＲ・三菱ふそうのＭＫが在籍しています。

次号の刊行予定事業者はハンドブックシリーズ初登場の「西日本鉄道」。日本最大の
バス事業者ですから、堂々の２分冊での刊行。まずは「高速貸切編」とのこと。











社番：６０２３．











社番：４０１９．
高速車・貸切車とも同型式で細かい仕様差がありそうですから、２分冊は納得。
さらに、次作よりＳシリーズへとリニューアル。ＢＪエディターズ公式ＨＰによれば、カラー
グラビアの４ページ化や歴史編の写真増などを予定しているとのこと。初代ハンドブック
シリーズ以来となるリヤ側の写真掲載が復活するのかが気になるところですが、今作の
ような粗いカクカク写真の標準化だけはご勘弁願います。