細々と更新しています
バスに関する書籍を買ったら感想めいたものをブログに書くシリーズですが、さすがに今月3度目の更新となると飽きてきますし、書く方もなかなかしんどいところ。今回は、10月下旬に笠倉出版から刊行された『SAKURA MOOK56 BUS Life Vol.2』についてです。 バスマガジンの旧編集陣により5月に第1号が刊行された『BUS Life』。第1号の売れ行きが良かったようで、10月から隔月による刊行が決定しました。これにより偶数月にバスラマとバスライフの2誌が書店に並ぶことになりました。まったく、感想めいたものを書く身のことを考えてほしいものです←言いがかり。 さて、今号の『BUS Life』も、特集と銘打ったものはありませんので、比較的頁数を割いているものの中から小生的に気になったものをいくつかをピックアップしていきます。 まずは「誕生から33年・・・・・絶滅危惧種 富士ボディ5E車 終焉までのカウントダウン」。日本全国の営業車として現役の富士5Eボディ車を紹介していますが、本当に残りわずかで、タイトルの通り終焉も近い状況です。記事で取り上げられた富士5Eボディ車のなかには、小生手持ち画像のあるもの何台かありました。 社番:12583.P-HT233BA改(88年車)。2013年4月に記録したものを再掲。 まずは大分バスに在籍する日野HTシャーシの富士5E。記事によれば、「現在でも3台の富士5Eが残存している 」とのこと。ただし、うち2台は教習車となっており、運用に入る可能性があるのは予備車となっている画像の車両のみという状況です。ここ数年の新車・移籍車導入で既に代替されたものと思っていましたが、画像の車両がまだ予備車として残っていたとは。 高22か889.P-U32K(85年車)。2014年7月に記録したものを再掲。 とさでん交通には子会社の高知東部交通とあわせ6台のU32Kが在籍しているとのこと。『バスマガジン70号』掲載の「とさでん交通在籍車両リスト」で見当たらなかった車両も在籍していることが判明!本当にバスマガジンの編集能力の無さに呆れます。なお、画像はとさでん交通の前身、高知県交通時代に記録したものです。 記事では大分バス・とさでん交通のほか、下津井電鉄・鞆鉄道・しずてつジャストライン・越後交通、そして写真1枚だけですが羽後交通の富士5Eボディ車を取り上げています。 「2016年3月末に移譲予定!!尼崎市営バスに乗りにいこう!」は、旧バスマガジン時代ではお馴染みだった市営バスお名残特集です。ただし、旧バスマガジン時代と異なるのが、タイトルの通り「乗りにいこう!」がメインとなっていること。主要ターミナルの紹介など、乗りに行くときに役立ちそうなネタが中心の構成です。在籍車両については細かい説明はなく「尼崎市営バス・カラーリングガイド」でふれる程度となっています。 局番:564.2015年7月に記録。 在籍車両のリストの掲載も無いので、車両について知りたい方には少々物足りない内容かもしれません。まあ尼崎市交通局については2014年刊行『バスラマインターナショナル 145号』の事業者訪問で取り上げられているので、あわせてご覧いただくことを推奨。ただ、7月に尼崎交通事業振興に登場した新型MPノンステップバスについてまったくふれていなかった点は残念です。 さて、画像の車両は尼崎市営バスとして最後の新車導入となった12年車のいすゞLVノンステップ車。この年の導入車両は左後輪部に巻き込み防止のカバーを装備しています。現行塗装は「1988年に登場したホワイトボディに虹が描かれたデザインで、「虹バス」とも呼ばれ 」ています。 車号:122.2015年7月に記録。 こちらの三菱ふそうMPノンステップ車は、市営バス最終年ということで「2015年3月に登場した赤バスは、昭和40年代後半に採用されたカラーリング 」をデザインしたラッピングバスとなっています。 バス事業者を詳しく取り上げる「The バス会社」ではジェイアール西日本バスを紹介。バス趣味誌で取り上げられたのは、2001年刊行の「バスラマインターナショナル 64号」以来でしょうか。2001年当時と比べ一般路線バスと貸切バスは大幅に縮小し、都市間高速バスの比重がより一層強まったことが分かります。近年は不採算地区からの撤退が完了し、一般路線バスにも新路線開設などの施策が見られるようになりました。なかには「ならやまえきバス」なんていう黒歴史的な路線もありましたが。特徴的な路線を紹介した「おすすめバス路線」では、「全地域の一般路線バスと最新の高速バス車両 」を取り上げています。 在籍車両に関しては、一般乗合車に2001年のバスラマに掲載された車両が結構残っています。ここでは小生手持ちのジェイアール西日本バスの車両画像を並べていきます。 社番:534-5908.U-MP618M(95年車)。2015年9月に記録。 JRとなってから導入したツーステップの一般乗合車は前後扉仕様を採用しました。まずは京都営業所配置の三菱ふそうMP古参車。京都営業所の一般乗合車は現在もツーステップ車中心の陣容となっていますが、年式的にそろそろ大幅な置き換えが行われるのかもしれません。 社番:521-6404.KC-LV380L(96年車)。2015年5月に記録。 こちらは金沢営業所配置のいすゞLVツーステップ車。中扉後ろの窓に装備している側面行先表示機の後付け感だけでなく、「中扉が4枚折戸であるほかに、装備面でも異彩を放っている 」のは元サンプルカーのため。 社番:521-4954.QPG-LV234N3(15年車)。2015年5月に記録。 金沢営業所の新顔、今年登場したいすゞLVノンステップ車。「外装を一新し、車体両側面にツバメマークを表示 」しています。 社番:331-8906.KC-LR233J(98年車)。2015年5月に記録。 中型車ももちろん在籍しています。ツーステップ車は大型車同様に前後扉仕様を採用。画像は金沢営業所配置のいすゞLR。 社番:744-0973.KC-MU612TA(00年車)。2015年9月に記録。 続いて高速車の画像。京都営業所配置のダブルデッカーで、高速車では古参格となるKC規制車。 社番:647-3925.QRG-RU1ASCA(13年車)。2015年9月に記録。 近年の高速車はジェイ・バス製ボディ車の導入が続いています。画像の車両はQRG規制車の日野セレガ。ちなみに現行の高速車塗装デザインは「1999年より採用されたカラーで白をベースにブルーとピンクの曲線が入るスピード感のあるもの 」となっています。 『BUS Life』の連載企画はこのほか、「バス用語辞典」や「バスコレ改造工作法」、「一時代前のバスグラフィックス」、「ようこそバスガイドさん」を掲載。さらに今号から「注目事業者の1年を追う」がスタートしています。内容は、バスマガジンでかつて連載していた「Things happened in a year」の『BUS Life』版といったところ。第1回目となる今号は「京王バス」を取り上げ、2015年の車両の動きを中心に紹介しています。 社番:M11506.QQG-LV234L3(15年車)。2015年7月に記録。 新車に関しては今年もいすゞ車の導入を継続。永福町にごく普通のディーゼル車、南大沢には画像のハイブリッド車が登場しています。さらに「夜行高速バスの置き換え用として、いすゞの高速仕様車(ガーラHD:QTG-RU1ASCJ)が初めて採用され、一桁目の数字が「8」となる8551、81552が世田谷に登場した 」とのこと。これは京王バスマニアからすると結構な大ニュースです。画像を確保したいところですが、夜行車では・・・。日の出が早くなる頃まで画像確保は難しそうです。 今回の記事ではタイミング的に取り上げられていませんが、早朝を中心に強化した9月25日の京王線・井の頭線のダイヤ改正にあわせて、バスも主要路線で始発便の繰り上げを行ったことも大きなトピックといえます。 始発便の繰上げを行ったエリアのバスには涎掛けを装着し、ダイヤ改正で早朝時間帯が便利になったことをPRしています。 また、連載の「移籍バス アーカイブノート」も京王バス編となっており、「ごく最近に移籍した車両の最新情報と、移籍から時間が経過し、今後の去就が気になる車両の両面を併せて紹介 」しています。 熊本200か1150.2015年6月に記録。 近年廃車が進むUDのJPノンステップバスは、茨城交通在籍車を移籍事例として紹介しています。ここでは同じくJPノンステップバス移籍車の事例として、この2年でまとまった台数が移籍した熊本バスの在籍車両画像を並べておきます。画像はフォグランプの無理矢理な取り付け位置が特徴の1台。 定期刊行が決定し、実質創刊号ともいえる今号。ファン向けの安定した誌面で、なかなか読み応えのある1冊となっています。編集体制一新後のバスマガジンがあの惨状ですから、次号以降もぜひ刊行を続けていってほしいものです。パブ記事ばかりになっては困りものですが、あともう少し広告が増えれば、数号で廃刊となる事態は避けられるのではないでしょうか。 なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。 PR |
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野球や乗り物の思い出など
ひっそりと更新の予定でしたが、 現在はバスがメイン。 覗いている方は少ない辺境ブログ。
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