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年明け早々から、「ステマ」というフレーズが話題になっています。ステマとは、ステルス
マーケティングを略したもので、ネットなどで宣伝と謳わずサクラ的に宣伝をする行為を
指すようです。世の人からすると、この月末恒例のルーチンワーク的更新シリーズも一
種のステルスマーケティングと判断されているのかもしれません。わざわざ出かけて、
画像を集めている小生にとって世知辛いものです。ということで、バス雑誌の感想と名を
借りたパブリシティ(嘘)。奇数月はバスマガこと、『バスマガジン 51号』です。

今号の大特集は「1970~80年代それは改造車の楽園だった!!」と題した懐古企画。
「当時注目されることの少なかった脇役たちにスポットライトを当てた 」とあるように、取り
上げられた改造車は、いわゆるバケルトンと称される大がかりなものから方向幕大型化
改造車まで幅広く紹介しています。小生的には「日本唯一の路線タイプボディのバケルト
ンといわれる 」日の丸自動車に在籍したREをカラーで見れたことに満足。
タイトルの年代から外れるものの、キャンセル車の改造事例として箱根登山鉄道に在籍し
たHTも掲載されています。
350









沖縄200か350.2010年4月に記録したものを再掲。
箱根登山バス廃車後、画像の車両が琉球バス交通に移籍しています。箱根だと違和感
のある外観も、沖縄だとで溶け込んでしまうのが不思議。これが沖縄の魔力なんでしょう。

順番が前後しますが、巻頭特集は「ポスト新長期排出ガス適合車、イッキ試乗チェック!!」。
昨年12月刊行のバスラマ同様、昨年末までに発売を開始した中小型バスの試乗記事と
なります。

つづいては2011年12月に開催された「第42回東京モーターショー2011 バスメーカー
出展車両詳細レポート」。様々な車両が展示されましたが、販売予定モデルで小生的に気
になったのはやはりこれ。ヒュンダイが出品した新型ユニバースです。

ユニバース










「フロントグリル中央には社名表示板がセンス良く納められている 」とあるように、これま
で行先表示や社名表示に苦労していたフロントマスクを一新。一気にヒュンダイのシェア
が高まる予感がしてなりません。

いすゞはエルガノンステップ車のハイブリッド仕様を参考出品。

HYBRID


 







日野のBRCハイブリッドと同様のパラレル式のハイブリッド車ですが、外観はエルガノ
ンステップ車と特に変わらず。バッテリーはどこに積んでいるのかというと・・・、












室内最後部に設置。屋根上に設置していないことから安定度は高そうですが、初期ノン
ステップ車を彷彿させる室内のデッドスペースがどう評価されるでしょうか。
 











ちなみにこの車両、いすゞのバスではNavi以来?の機械式AT車。ガコガコとおかしな
変速ショックはないでしょうが、どんな走行をするのか気になるところ。

また、実証運行が実施された非接触給電電気ハイブリッドバスも取り上げられています。

S-W777









S-W777r









局番:S-W777.
「次世代自動車にふさわしい内外デザインにリファインされている 」とあるように、これま
でのバスには無い未来感を外観からもアピール。


今号は巻末カラーページにも特集を掲載、「洛北、嵐山・嵯峨野、洛中・・・・京都の四季
を楽しむ京都バス路線ガイド」。前号の堀川バスに続いての、路線案内&所有車両紹介
特集で、今回は路線の概略図もあって位置関係の把握も容易となっています。
寺社仏閣など古都の情景から、ここが京都市内!と驚くような場所まで様々な路線を運
行している京都バスに、読めば乗りたくなる内容です。

出町柳駅前









広河原や季節運航の朽木学校前行など、ローカル路線の多くが起点となる出町柳駅前。
画像は雲ケ畑岩屋橋へ向けて出発するRH。終点雲ケ畑岩屋橋はなかなか趣深い場所
ですが、残念ながら「沿線人口減少に伴う利用客減の影響で、12年3月をもって廃止
される予定 」とのこと。
京都バスの所有車両についても巻中白黒ページで詳しく紹介していますが、先日この特
集の為に出かけて記録しておりますので、自己満足的に並べていきます。

75









社番:75.KC-UA460LAN(97年車)。
京都バスといえば富士重工ボディを長らく愛用してきた事業者として知られています。
まずは富士7Eボディの前後扉仕様UAツーステップ車。

25









社番:25.KL-UA452MAN(05年車)。
富士重工のバスボディ製造から撤退により西工ボディが登場。KL規制車のワンステ
ップ車。

125









社番:125.U-HU2MMAA(94年車)。
日野車も勿論富士ボディで導入していました。代替が進み、富士ボディの日野車は残り
8台となった模様。

115









115r









社番:115.KC-HU3KMCA改(98年車)。
日野車への富士ボディ架装が中止されたことから、98年から純正ボディで登場。中扉
折戸仕様のワンステップ車。

61









社番:61.KL-LV280N1(03年車)。
こちらはいすゞLVワンステップ車。日野との共同販売モデルとなったことから、富士ボ
ディに変わり京都バスの顔的存在へとなりつつあります。

バス会社潜入レポートは「茨城交通」。2008年11月に民事再生法を申請し、みちのり
ホールディングス傘下として生まれ変わりました。旧茨城交通時代末期は厳しい経営
状況から縮小・撤退の後ろ向きな施策ばかりの印象でしたが、「公共交通回帰を掲げ
路線バスを積極展開 」しているとは驚きました。
茨城方面のバスは多くの方が調査・研究・記録していることもあり、茨城交通の運行エリ
アへは2008年に出かけたきりとなっている小生。やや古い画像になりますが3枚ほど
並べていきます。

1472









水戸22あ1472.U-MP218K(91年車)。2008年に記録。
当時の自社発注車は前後扉仕様で導入。三菱ふそう車の一般路線車は少数派。

145









水戸200か145.U-UA440LSN(91年車)。2008年に記録。
西武バスからの移籍車を多く導入しており、3扉車も在籍。ただし、正面の「なかのり」か
ら分かる通り後扉は締切となっています。

22J









水戸22あ1059.P-RJ172BA(87年車)。2008年に記録したものを再掲。
茨城オートのバス事業は2010年に茨城交通へ統合されました。今のところ社名表記を
変更したくらいとなっていますが、いずれ消えゆくとなると感慨深いもの。在籍車両リスト
によれば、画像の車両が鯉渕営業所最古参となっているようです。

続いては連載をいくつか紹介。まずは事業者別におおむね1年の話題を振り返る
「Things happened in a year」は西日本鉄道です。

2401









社番:2401.PKG-LV234N2(10年車)。2011年に記録。
西日本車体工業の解散により、メーカー純正ボディが大挙して登場したことがなんとい
っても大きな話題でしょう。

6501









社番:6501.LDG-RD00(11年車)。2011年12月に記録したものを再掲。
増便続く「ひのくに号」ではヒュンダイユニバースも登場し話題となりました。

4943









社番:4943.U-MK218J(94年車)。2011年4月に記録したものを再掲。
新車導入があれば、もちろん代替廃車あり。このあたりの中型ワンステップ車にも廃車が
出てきているとは知りませんでした。
このほか、2011年12月より日本最長路線バス「Lions Express」の運行を開始。4列
シートで15時間は正直どうなの?と興味はあるのですが、4列夜行でロクなことのない小
生にはハードルが高い路線です。

「乗降ドアの変遷」は、「前折後引戸 後編」。今回は主に後扉下部に取り付けられた窓の
バリエーションを紹介しています。

205









奈良22き205.2010年7月に記録したものを再掲。
山形交通の写真が掲載されている下窓が大きいタイプですが、一時期仕様がコロコロ
変わった奈良交通でも一時期採用されていました。

「全国バスターミナル探訪」は新静岡バスターミナルと静岡駅バスターミナルです。
第12回ということで、前号の大阪・梅田駅前のターミナル紹介記事はあくまでもレポー
ト記事だった模様。「事業者間移籍車話題の広場」は主に北海道ネタの紹介となってい
ます。

路線バス全方位レポートは「山梨県」。高速バスが堅調なだけに一般路線バスの厳し
い状況が目につきます。

C702









社番:C702.2008年に記録したものを再掲。
山梨交通に在籍する国際興業バス移籍車。路線車も国際興業カラーに統一され、独自
カラーが消えていくのは残念。独自性を発揮させる余裕すらなくなってきているのかも
しれません。

今号も特集満載のため、「さようなら、エアロキング」「西日本車体工業歴代バスボディ
徹底解説」「今号の気になりバス事業者」などが休載となっています。もちろん「全国乗合
バス100選」も休載となっていますが、読者投稿に要望が掲載されたことからそろそろ再
開されるのでしょうか。

今号は最新車から過去の改造車、そしてバスに乗りたくなるような路線ガイド紹介など多
彩なラインナップの読み応えのある1冊です。いつもながら誤字・誤記も見受けられますが
それもバスマガ、買って損は無い内容だと思います。と、こういうことを書くとステマ臭がア
ップして胡散臭くなりますね。

次号予告は「城下町を巡る観光周遊バスカタログ」、「各地で活躍する希少車・・・・メモリ
アルバス図鑑」ほかとのこと。希少車をどう捉えるかで内容の質が大きく変わりそうです
が、今のバスマガなら大丈夫でしょうとハードルを上げて楽しみにしておきます。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車
両一覧を参照したものになります。

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コメント
バスマガジン51号
京都バスは今から15年10ヶ月前に行った時に富士15型E(5E)の日野RC301PやHU225AAとHU235BAや富士17型E(7E)のHU2MMAAが健在でした。今はいすゞエルガミオなどが押さえています。
【2012/02/12 10:36】 NAME[しんご] WEBLINK[] EDIT[]
Re:バスマガジン51号
昔の思い出についてのコメントありがとうございました。
【2012/02/12 23:20】


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