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局地的な豪雨による被害が日本各地で発生した8月。被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。
一方、関東地方は今年も猛暑。特にお盆休み明けの残暑で小生はダウン寸前です。年々暑さへの耐性が無くなっていることを実感するとともに、月末一気に涼しくなって気温変化に太刀打ちできませんでした。というわけで、月末恒例のバス雑誌の感想という名の外的要因に弱すぎる。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル145号』です。

前号で予告されていた新高速バス1年については「都合により延期 」とのことで、今号の特集はありません。巻頭は「18年ぶりの“フェイス”リフト 三菱ふそう新型エアロスター、目玉一新デビュー」と題した新型車レポート記事です。前号では速報的記事だった三菱ふそう新型エアロスターについて、モデルチェンジしたヘッドライト周りや「燃料タンク見直しでノンステップエリア拡大 」した部分などをメーカー所有車でじっくり紹介しています。

A1460 A1460

社番:A1460.QKG-MP38FKF(14年車)。
新型エアロスターは各地の事業者に続々と納車が始まっている 」ということで、東急バス淡路営業所に配属された新型エアロスター。既に複数台が配属されており、短距離路線も多い営業所ということから比較的容易に見ることが出来ます。
ただ、バスラマおなじみの実際にハンドルを握ってのインプレッション等は無く、少々物足りなさも感じました。詳細については9月中旬刊行する別冊を買ってね!ということなのかもしれません。

レポートでは京都市営バスの「大快革」についてや、近鉄バスに登場した「OSAKA SKY VISTA」、士別軌道の「RC」等々を取り上げています。



事業者訪問は新高速バス関連記事が飛んだ影響か、3事業者を一挙に紹介。3事業者(分離子会社等は除く)を取り上げたのは、2007年刊行の103号以来でしょうか。ちなみに103号で取り上げられたのは、奈良観光バス・姫路市企業局・明石市交通部、紹介した公営バス2事業者が既に姿を消しているという奇跡の号です。今号では小田急箱根高速バス・伊丹市交通局・尼崎市交通局と、民間事業者+兵庫県内公営バス2事業者と103号と似たラインナップとなっています。

まずはバスラマ事業者訪問初登場となる「小田急箱根高速バス」。もともとは小田急電鉄による直営で、「東名高速道路の開業に合わせて運行を開始 」し、「鉄道会社のバス事業分離の流れの中で2000年に分離独立 」した事業者です。新宿と箱根を東名高速道路の御殿場を経由して結ぶ新宿・箱根線を中心に、現在は新宿と三島、伊豆長岡・修善寺間や箱根と羽田空港を直接結ぶなど積極的な路線展開も行っています。
記事では、生活路線という一面についてや、現在電話のみとなっている予約方法を「ネット予約やコンビニエンスストア発券への対応を検討中 」ということ、さらに燃料費高騰の影響で「輸送人員の伸びに対して利益が伸びていないのが実情 」など、小田急箱根高速バスについての現況を深く知ることが出来る内容となっています。

6481 6481

社番:6481.KL-MS86MP(04年車)。
車両は三菱ふそうオンリーユーザー。「乗合車30台は観光タイプのハイデッカーに統一するとともに、正席40で居住性を高め、さらに途中休憩のない運行形態を考慮して全車両トイレを備えています 」。小生的に知りたかった4桁の社番についても解説、長年の謎が解決しました。画像は長らく主力的存在だったニューエアロバス型ハイデッカー。
 
5291

社番:5291.LKG-MS96VP(12年車)。
08年より導入が続くエアロエース。現在、小田急箱根高速バス乗合車の半数を占めるまでに至りました。ちなみに10年導入車より、希望ナンバーで社番にあわせた登録番号を採用しています。

5292
5292 
 
社番:5292.QRG-MS96VP(12年車)。
12年は2台導入していますが、マイナーチェンジをはさんでいるため、画像の車両は床下直結冷房仕様となっています。

1401

社番:1401.QRG-MS96VP(14年車)。
13年導入車から社番が、「年式の西暦末尾2桁購入順の固有番号 」に変更。一気に簡素化しました。画像は最新車となる14年導入のエアロエース。

61

社番:601.PDG-AR820GAN(08年車)。
「ハイアットリージェンシー東京」へのホテル送迎バスは、西工ボディの三菱ふそうARワンステップ車が専用車として活躍中です。2013年3~4月頃に銀色1色地から、窓下に淡いパープル色が追加されています。在籍台数は1台のみのため点検等の際は大型車が代走しますが、それでなくてもキャパオーバーな新宿西口の停留所は大混乱することに・・・。

今回過去の写真はアーカイブという形ではなく「思い出のカラーリング」として2枚ほど掲載。頁数の関係もあるので仕方ありませんが、やはり数年前まで在籍したダブルデッカーもとりあげて欲しかったです。

1055

社番:1055.08年9月記録。
ちなみに小生手持ちの画像はこんな感じ。ハイデッカーへの統一ということで姿を消しました。ちなみにこの画像、停車位置からお分かりの通り、このあと左折で発車してしまい左斜め前は記録できませんでした。ほかにもニッサンディーゼルフィリピン製造のユーロツアーという異端車も在籍していましたが、こちらは一度も見ることなく姿を消してしまいました。
 
続いて、事業者訪問では2000年刊行の58号以来、2度目の登場となる「伊丹市交通局」と「尼崎市交通局」。58号でも両事業者がセットで紹介されましたが、その後14年の間で対称的な展開を辿ったといえます。
「伊丹市交通局」は14年の間に「人件費の削減、バスカードシステム導入といったサービス向上を図った結果、累積欠損を大幅に圧縮し、さらに2011年度には累積赤字を解消して、20年ぶりの利益剰余金を計上 」するに至りました。記事では、伊丹市交通局の現況を中心に紹介しています。

2480
 
神戸200か2480.PJ-LV234L1(07年車)。11年7月に記録。
伊丹市交通局の在籍車両は「乗合車と局所有の貸切はいすゞに統一 」されており、エルガばかりとなっています。また、「2011年度には乗合車のノンステップ化率100%を達成 」し、大型車はフルフラットATノンステップのtype-Bと前中扉間ノンステップのtype-Aそれぞれ在籍。乗合車と注釈がつくのは、貸切車としてツーステップ前後扉仕様のエルガが在籍しているため。
また、AT車導入も積極的に行われ、「現在乗合車の約85%がAT 」となっています。外観からはまったく分かりませんが、画像の車両もAT車です。外観と言えば、「車外放送を聞き取りやすくするための前面(左ヘッドランプ上)スピーカー 」が伊丹市営バスの特徴的な装備となっています。

3446

神戸200か3446.PDG-LV234L2(10年車)。11年7月に記録。
リヤ側からの画像。バンパーは前後とも黄色に塗られているのも伊丹市営バスの特徴。58号の記事によれば、「ノンステップバス導入に際して遠くからでも識別できるように、という身体障害者団体からの要望に配慮したもの 」とのこと。

過去の写真は、小田急箱根バス同様「思い出のカラーリング」として99年に導入したプリンカラーのLVノンステップ車とかつて在籍していた観光貸切車の2枚を掲載しています。

169.JPG
 








神戸200か169.08年2月に記録したものを再掲。
せっかくなので再掲となりますが、2011年度に代替されたツーステップ乗合車の画像を並べておきます。在籍車両のほとんどがいすゞ+西工ボディだった時期もある伊丹市交通局ですが、西工96MCは純正ボディのノンステップ車導入とキュービックボディの移籍車導入などが行われたため98年度導入のみという少数派でした。

事業者訪問3事業者目は「尼崎市交通局」。すでに「2016年3月(平成27年度末)には市営バスとしての運行をやめ民営化が決定 」しており、現在阪神バスへ移譲に向けた調整が進められています。記事は市営バス撤退についての経緯などを中心にまとめています。掲載の資料から、輸送人員が一貫して減り続ける状況ですから、市営バス撤退はやむなしかもしれません。だからといって、阪神バスへの移譲で突然好転するとは思えません。尼崎市側は阪神バスに、「民間事業者の持つ経済性や多様性、広域性を発揮し、移譲後のサービス水準を下回らせることなく、広域的なネットワークの構築をはじめ、始終発時刻、運行本数について創意工夫により、一層の利便性向上に取り組み、かつ、安全・安心な運航の確保を徹底することを求めて 」いるのですが、これは少々虫が良すぎるのでは・・・と読んでいて思いました。
 
845

車号:845.PK-HR7JPAE(05年車)。11年7月に記録。
在籍車両は4メーカー在籍しており、「2011年には全国で初めてノンステップ化率100%を実現 」しています。大型車中心ですが、中型幅10.5mサイズのノンステップ車も導入し、画像の日野HRとUDのJPが在籍しています。画像では分かり難いですが、正面局章横にある赤丸文字のAは、2004年より路線の受委託を開始した「尼崎交通事業振興(ATS)」への管理委託車をあらわします。

116
 
車号:116.PKG-MP35UK改(09年車)。11年7月に記録。
こちらは09年導入の三菱ふそうMP。ワンステップバスをベースにしたノンステップバスで、三菱ふそう正式発売前に先行して登場したことで話題となりました。

6-741.JPG









6-741r.JPG









局番:6-741.08年2月に記録したものを再掲。
尼崎市交通局の過去写真は残念ながら1枚も掲載無し。ここではやはり再掲画像になりますが、西工58MCのツーステップ車を並べておきます。
 
連載の「AT搭載の最新シティバスの実力を探る」は、14回目として立川バスを紹介。
 
J380

社番:J380.SDG-LR290J1(14年車)。
立川バスでは大型AT車を11年より導入開始しました。「試験導入のプロセスを踏まずに単年度当たりの新車をすべてAT化したことは特徴的 」で、3年で30台以上が在籍しています。今年は画像のように中型車のAT車も導入しています。 掲載の各営業所毎にメーカー別AT車・MT車との比較燃費のデータはなかなか興味深いものです。
連載はこのほか、「新 バスドライバーのひとりごと」、「日本のバス輸出はいま」で日産自動車を紹介。
 
次号予告は、事業者訪問が関西空港交通、特集は恒例の最新バス機器・用品ガイド、西武の超長期モニター車が交代、バスの日イベントから、クラブバスラマ・バスツアー、ほかとのこと。事業者訪問が関西空港交通だけだと少々物足りないような・・・。さすがにもう1事業者を取り上げるものと推測。
 
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照しています。
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