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7月前半は雨が続き、東京の日照時間は数十分なんてことが話題となりましたが、梅雨明け後は一転して猛暑で雨が降ったらゲリラ豪雨。ここ数年の夏の天気は異常だと思いますが、数年続いているのだからもはや正常なのかもしれません。というわけで、バス雑誌の感想と題した夏のお出かけは命がけ。奇数月の刊行はバスマガこと『バスマガジン 72号』です。

編集体制が一新してからというもの、予告した内容がほとんど掲載されないのがもはやデフォとなっているバスマガジン。ちなみに前号の予告では、「セレガ、ガーラ、エルガ、ブルーリボン Jバス誕生10周年。その第一期生を追う。」、「~都営バスの地方流出が再開~移籍バスの現状と注目車」、「日進月歩のバス用品。バス好きがつい二度見してしまう最新周辺機器」、「バスの正常運行を支える地上スタッフたち」ほかとなっていました。どれが掲載されているのか楽しみにページをめくっていくことにしましょう。ちなみに今号のバスマガジンは目次に書かれているタイトルと、該当ページのタイトルが異なっています。正直どうかと思いますが、ここでは目次に書かれたタイトルで紹介していきます。

まず巻頭をかざるのは、「昭和55年式の35年落ち車両 引退して大学内で留置されていた弘前大学の送迎バスがまさかの再登板! 復活!!日野・K-RE101 弘南バス」。早速前号の予告に無い特集で涙。紹介している日野REについてはタイトルで書かれている通り。内外装を多数の掲載写真で紹介しています。

続いては「Jバス誕生10周年。その第一期生を追う ~セレガ、ガーラ、ブルーリボン~」。なんと今号は前号の予告にあった記事が掲載されています!

721

社番:721.ADG-RU1ESAA。2015年2月に記録。
タイトルから、市販一号車の現在を紹介するのかと思いきや、内容は現行ボディにモデルチェンジして登場したADG規制車のセレガ・ガーラとPJ規制車のエルガ・ブルーリボンⅡを簡単に紹介しただけ。ジェイバスでは他のモデルも製造しているんですけどね。画像は、はとバス在籍の日野セレガで、記事で紹介されている車両になります。

このほか、「@三菱ふそう・喜連川研究所 燃費も向上したエアロクィーン&エアロエース 事業者向けMDAS-Ⅲ、LDWS搭載車試乗会レポート」、「アリソンジャパン株式会社プレゼンツ!!日本未導入技術のDSSを搭載した路線バス試乗会レポート」、「『どらなび』が開催した2つのビッグイベントで完全稼働したバス業界の新しいシステムを体感!!」、「『バスマガ登山部』始動!!ホントに“ほぼ手ぶら”で参加。ウィラーの富士登山ツアーにまるっと乗っかってみた!!」など、前号の予告に無かった内容のパブ記事で満載となっています。予告されていたモノが1つも無かった前号に比べれば、1つでも掲載があったので良しとしなければいけないんでしょう。


バス会社潜入レポートは熊本県内全域で路線網を展開する「九州産交バスグループ」。目次では「九州産交運輸株式会社」という記載になっていますが、これは全くの誤り。九州産交運輸は九州産交バスのグループから離脱し、現在は鴻池運輸の子会社となる物流・運送会社です。誤記では済まされないレベルの失態で、本当にバスマガジンのレベルの低さに呆れます。

近年の動向として、九州産交バスだけに限らず熊本県内の乗合バス事業者にとって大きな話題の1つと言えそうなのが、ICカード「くまもんのICカード」の導入といえます。

 

熊本200か877.KC-JP250NTN(97年車)。2015年4月に記録。
「くまもんのICカード」は現在のところ熊本地域限定のICカードですが、「今後は交通系カードの双方向通行利用を可能にする予定 」とのこと。全国での利用を可能にするかどうかで揉めた結果、熊本市交通局の市電は西鉄系の「nimoca」を採用することになりましたが、利便性という大きな流れには逆らえなかったようです。

九州産交バスグループの路線バス限定で、今後の大きな動きとなりそうなのが大規模な路線再編。「今年は熊本への通勤圏で人口増加傾向の菊陽町の路線充実のため、九州産交バスが産交バスと共同だった大津営業所から、年内を目処に新設の菊陽営業所に移転 」することになっています。「今後も3~4年を目処に各地域での再編が行われる予定 」とのことですから、熊本交通センターから発着する比較的長距離の路線は姿を消すことになりそうです。



熊本200か1161.KC-LV280L(00年車)。2015年7月に記録。
大型路線車の代替は低床の移籍車を採用し続けていた九州産交バスが、2013年後半頃から突如前後扉仕様のツーステップ移籍車を導入しどうしたものかと思っていました。いま考えると、路線再編時までのつなぎということを見越していたのかもしれません。画像は前後扉仕様ツーステップ移籍車の中から、神戸市交通局から移籍したキュービックボディのいすゞLV。



熊本200か1202.KL-LV280L1改(01年車)。2015年7月に記録。 
なお、最近は低床移籍車導入に戻った模様。画像の車両は富士新7EボディのいすゞLVノンステップ車は東武バスからの移籍車。東武バスからは10.5mサイズの日野HRも移籍しており、京浜急行バスグループに次ぐ移籍車勢力となりそうな感。

 

熊本200か1166.KL-RU4FSEA(02年車)。2015年3月に記録。
小生的な今号の事業者レポートの見所は、2014年8月刊行のBJハンドブックシリーズに掲載分以降に導入した車両の型式等の確認です。「あまくさ号」向けに2台登場した日野セレガRの移籍車については、残念ながら元事業者についての記載無し、残念。まず画像の02年車はフロントガラス1枚+スイング扉+側面T字窓仕様でハイデッカーのFD。元は貸切事業者の車両でしょうか。



熊本200か1168.KL-RU4FSEA(01年車)。2015年6月に記録。
01年車はフロントガラス2枚+折戸+側面全引き違い窓でミドルデッカーのFS。なんとも微妙な造りなので、元々高速車だったのか、どこぞの自家用送迎車だったのかも、分かりませんなあ。

続いて連載をいくつか。まず今号も掲載があった「路線バスでアニメ聖地巡礼」は、「たまゆら」の舞台、広島県竹原市内の聖地を芸陽バスを利用して紹介しています。



福山230あ697.2015年4月に記録。
芸陽バスでは広島と竹原を結ぶ高速バス「かぐや姫号」で、「たまゆら」キャラクターのラッピングバスを運行しています。画像の車両は、「後部にはTV放送2期のキャラクター 」が描かれています。
 
「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「群馬県」。注目事業者の車両一覧表は関越交通と日本中央バスを紹介しています。ただ、日本中央バスのリストには型式の記載がありません。車両の担当路線が分かるのはありがたいのですが、登録番号と大型・中型・小型の区別と年式・メーカーだけでは資料になりません。

 

群馬22あ3127.KC-RR1JGAA(97年車)。2015年1月に記録。
せっかくなので、群馬県内事業者の小生手持ち画像を並べていきます。まずは関越交通沼田営業所配置の日野RR短尺車。裾と窓上部オレンジ色に緑色の帯3本という関越交通オリジナル塗装ですが、フロント部が白色のみとなっている車両はグループ再編で関越交通と合併した元吾妻観光自動車の在籍車。

 

群馬200か1017.SDG-KR290J1(12年車)。2015年1月に記録。
東武鉄道から路線を肩代わりした際に導入した車両の代替が進み、朝日自動車からのグループ間転籍車も増加している関越交通。このため、近年導入した新車もオリジナル塗装から朝日自動車グループ共通カラーを採用しています。画像の車両は直4エンジンを搭載した日野KRノンステップ車。



群馬200か395.2015年1月に記録。
この「路線バス全方位レポート」は誤記がかなり多い印象ですが、今号も変換ミスと思われる誤字ありと相変わらずの状況。さらに上信電鉄の紹介文は永井運輸と同じものという無能ぶり。前号の能登島交通と西日本ジェイアールバスの誤記訂正も無く、この連載の投げっぱなし加減には恐れ入ります。画像は上信電鉄に在籍する9mサイズの日野HR。上信電鉄は1990年代半ば頃、路線バスからの撤退は時間の問題という状況でしたが、自治体からの補助や高崎市のコミュニティバス「ぐるりん」の受託などで方針転換。2000年代に入り、中小型ノンステップ車を導入し車両代替を進め、規模は小さいながら路線バス事業を継続しています。
 
このほかの連載は、「終点の情景を求めて」は、京都バスの「広河原」、「方向幕の世界」の3回目は側面・後面方向幕、「路線バス散歩紀行」は神奈川中央交通の厚20系統「本厚木駅~宮ヶ瀬」、「定点観測アーカイブ あの日のバス」は九州産業交通水俣営業所などとなっています。 
 
今号のバスマガジンは、まあひどい内容の1冊でした。先ほども書きましたが、目次の社名誤記は考えられないミスです。以前のバスマガジンもけして褒められるような内容ではありませんでしたが、現在の編集体制のバスマガジンとなってから号を重ねるほどレベルが低くなっている気がしてなりません。

次号予告は、「ついに完全に仕上がった!!衝突安全性能をまとった全メーカーの大型車両」、「これで最後の富士重工ボディ。7Eボディ車のラストランを追う・・・」、「絶滅危惧種!?いやいや、まだまだ若いモン(MS-9)にゃ負けません!!のエアロキングを堪能する」、「こんなに進化していたバスのシート 驚異のテクノロジー」ほかとなっています。富士7Eボディの予告はどの事業者をさしているのか予想する必要がありますが、どうせ掲載は無いのですから考えるだけ無駄です。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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