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バスラマとバスライフの2誌が月末に刊行となる偶数月。両誌とも読み応えがあるので、月内に感想めいたものを書くのは小生の能力では無理。ということで、バスに関する書籍を買ったら感想めいたものをブログに書くシリーズ。今回は2月下旬に笠倉出版から刊行された『SAKURA MOOK97 BUS Life Vol.4』です。月内の更新をあきらめると、更新までだいぶ時間がかかりますな。

巻頭の「今月の1台」は、沖縄の東陽バスに2台登場した日野ブルーリボンシティ長尺ワンステップ車の「路線バス・ニューカラー」を紹介。東急バスからの移籍車で、塗装は「従来の観光バスで見られたオレンジ、緑、紺色を用いて、新パターンの帯構成を採用 」しました。個人的には新塗装よりも、内装の改造を行わず東急バス時代と変わらぬ「後部のベンチシートが健在 」ということに驚きましたが。

今号で、特集と名のつくものは「全国乗りバス特集 Part2 狭隘路線編」となっています。前号の特集に載りきらなかった狭隘路線を紹介し、静岡のローカル路線、東京・神奈川の駅前、住宅地の狭隘路線など6路線を取り上げています。

他の記事には特集と銘打たれていませんが、気になった記事をいくつか紹介していきます。まずは「バスにもある相互乗り入れ 共同運行のバスに乗ろう!! 」と題した定点バスウォッチング企画。東京エリア編ということで、「起点または終点のいずれかが東京都内発着 」の共同運行バスを紹介しています。
 
 
小生が思いつく共同運行路線といえば、立川駅・上北台駅から西武プリンスドームへの路線でしょうか。2015年7月から共同運行をスタートしたばかりのためか、季節運行のためか、掲載された共同運行路線の一覧表には見当たりませんでしたが。もっともこの路線、運行ルート改変のため仕方なく立川バスと共同運行となったという感じもしますが。画像は西武プリンスドームに停車中の立川バス車両。2015年8月に記録したものを再掲しました。


今号で大特集といえる記事が、「エポックメイキングなバス 日野レインボーHR徹底ガイド」
日野HRは「小型・中型・大型の3車長に対応する設計により2000年代のノンステップバスの普及に貢献した 」モデルです。「2010年の生産中止からすでに5年が経過、初期導入車から除籍や移籍車も発生している 」状況というこのタイミングで特集を組むのはさすが、編集の企画力を感じさせます。

記事では10.5mサイズ、9mサイズ、7mサイズをそれぞれ取り上げ、10.5mサイズと9mサイズはモデルチェンジによる差異などカラー写真をふんだんに掲載し紹介しています。
 
291 291

社番:291.2016年2月に記録。
千葉海浜交通に在籍しているHRは10.5mサイズを実車紹介で取り上げています。記事の都合上9m車については文章のみでの紹介でしたので、参考程度に画像を並べておきます。縦置きエンジンを搭載したモデルチェンジ時に非常口位置が変更となっています。

観光マスクやCNG車、さらには輸出車といったHRの様々なバリエーションは、「全国で活躍する日野HR系車両」で紹介しています。

2007
2007
 
和泉230あ2007.KK-HR1JKEE.2014年2月に記録。
観光マスク車として紹介されているのが、南海バス堺シャトル専用車。側面固定窓のため、屋根には角型ベンチレーターが並んでいます。堺シャトルには先ごろ新型の日野ブルーリボンハイブリッドを導入したようなので、観光顔のHRの代替が進むようです。



社番:176-029HN52.2015年11月に記録したものを再掲。
小生的なHRのバリエーションとしては、千葉の平和交通に在籍する日野HRの一部車両に見られる上下さかさまに取り付けたヘッドライトベゼル。これをバリエーションとするのは大げさですが、あくまでも小生的ということで・・・。平和交通も初期導入のHRは代替を行っており、移籍先でもこの「さかさまライトベゼル」状態で走っているようです。
 
このほか、日野ブルーリボン・ハイブリッドの試乗記事や、車内アナウンスなど最新バス機器システムの紹介、さらには2月13日公開の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」と連動した台湾の路線バス事情の紹介記事も掲載。台湾の路線バス記事は映画を観ると面白さアップです。映画自体も余韻が無いことでお馴染みの土曜スペシャル感満載で面白かったです。  
  
バス事業者を詳しく取り上げる「The バス会社」は宮崎交通。近年の話題を紹介した事業者TOPICS、おすすめバス路線と保有車両の紹介といういつも通りの構成です。趣味誌で宮崎交通を大きく取り上げたのは2006年刊行の『バスマガジン16号』以来でしょうか。掲載から10年経ち、在籍車両の低床化は進んでいますが、大幅な変化を感じないのも事実。



宮崎22か609.P-RM81G(84年車)。2015年12月に記録。
10年前はまだ結構な台数残っていたK規制車はさすがに姿を消しましたが、現在の最古参車は84年車!もっとも、手入れのよさから30年超の車両とは思えませんが。とにかく80年代前半の導入車両が多すぎて、近年の細々とした新車導入では置き換えがなかなか進まないというのが実情でしょうか。画像は最古参の84年車から富士6EボディのRM。



宮崎230あ83.P-UA33N(90年車)。2016年2月に記録。
今回の取材は1月に行われたため本文に掲載がありませんでしたが、宮崎といえばプロ野球の有力キャンプ地です。宮崎交通は今年も各球団キャンプ地へのシャトルバスを運行していました。シャトルバス車両には各球団のラッピングを施し、分かりやすさをアピール。まずは福岡ソフトバンクホークスのラッピングを施したUA。

 
 
宮崎200か895.P-UA33N(90年車)。2016年2月に記録。
オリックスバファローズのラッピング車はこんな感じ。画像からお分かりの通り、2月にオリックスのキャンプ地見学へ出かけましたが、見事に雨。早々に退散する羽目になりました。



宮崎200か338.KC-LV380L(98年車)。2015年12月に記録。  
古参車代替は新車導入を中心としている宮崎交通ですが、忘れたころに移籍車も導入中。ただ、移籍車の選択がなんとも微妙。画像の富士7EボディないすゞLVツーステップ車は立川バスからの移籍車。車内は立川バス時代とほぼ変わらないため、シートが自社発注車と比べるとだいぶ見劣りします。 
  


宮崎200か382.KK-LR333J1(00年車)。2015年12月に記録。
運行の適正化を狙って、大量投入された一般路線バス用の中型車が多くを占めているのも特徴 」な宮崎交通。中型移籍車として複数台登場したのが神奈川中央交通からのいすゞLRツーステップ車。低床化していないんですが・・・。前面の運賃窓やシートなど神奈川中央交通時代の名残が多数。ちなみに画像の「通常カラーにハート型のマークを追加している 」車両は車内に「ハート型の吊革を取り付けたバス 」です。



宮崎22か932.U-LV771R(91年車)。2016年3月に記録。
高速バスなど都市間長距離バスは貸切車と共通の塗装デザインで、「飛行機の尾翼をイメージした青系2色のラインが路線車よりも大胆に入るのが特徴 」です。画像のいすゞスーパークルーザーは延岡営業所の配置で、延岡と熊本市内を結ぶ「あそ・たかちほ号」専用車となっています。



宮崎22か995.U-MS826P(93年車)。2016年2月に記録。
82年まで採用していた旧塗装を復刻した車両も複数台在籍しています。画像の三菱ふそうニューエアロバスは都城営業所配置で、宮崎空港路線で運用しています。

所有車両の一覧表はページ数の都合か、メーカーごとの表にまとめています。見やすいのですが、希望番号が分からないのが難点です。とりあえず、過去に更新した「宮崎で見たバス画像のよせ集め」シリーズに型式を追記するつもりです。

「注目事業者の1年を追う」は「西武バス」を取り上げ、2015年1~12月までの動きと新車・移管・廃車のリストをそれぞれ掲載しています。
 
A5-826

社番:A5-826.QKG-MP38FK(15年車)。2016年2月に記録。
トピックとしてカラーLED表示器導入があげられています。画像の車両は小平営業所の2015年車で、カラーLED表示器を装備して登場しました。新車があれば当然代替あり、「永らく主力だった富士重工ボディ路線車がついに西武バス本体から消滅 」したことも大きな動きと言えます。 
 
連載企画ではこのほか、「移籍バス アーカイブノート」は横浜市交通局編、「バス用語辞典」は「観光・貸切バス編」、「写真で見る昭和バス紀行」は十勝バス、「一時代前のバスグラフィックス」は千葉交通に在籍した北村ボディと京成ボディの車両、「バスコレ改造工作法」、「ようこそバスガイドさん」を掲載。さらに「バスライフ講座」と題した新連載もスタート、だんだん連載が増えてきていますが、収拾がつかなくなったバスマガジン時代の轍は踏まないでもらいたいところです。

そして今号も、誌面掲載の内容と連動した車内音源やエンジン音等を収録したCDが特別附録となっています。

今号の『BUS Life』も、バスファン的に読みごたえある内容でした。HRの記事など「バスが好き」でなければ立てられない企画と内容を読むと、とりあえず作っているだけとしか思えない某誌を買うことにバカバカしさを感じてしまいます。『BUS Life』は現在のバス趣味誌乱立時代をぜひとも勝ち抜いてほしいものです。次号予告はありませんが、最新情報は公式ブログをチェックせよとの事です。投げっぱなしな感じもしますが、掲載しない予告を書くよりはマシです。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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