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今年のゴールデンウィークは微妙な曜日配置のため、10連休の方もいらっしゃたようです。小生もそれなりの休みとなりましたので、ブログの更新を忘れて遠出をしたりプロ野球を観戦したりと愉しむことが出来ました。まあ休み明けには、すっかり忘れていた現実が待っているんですけどね。というわけでバス雑誌の感想という名の、リハビリテーション。今回は4月下旬に笠倉出版から刊行された『SAKURA MOOK97 BUS Life Vol.5』です。偶数月は、読み応えのあるバスラマとバスライフの2誌が月末に刊行されるので、バスライフを後回しにしがちです。

巻頭の「今月の1台」は、南海バスで3月1日より運用を開始した日野ブルーリボンハイブリッドの「堺シャトル」専用車を紹介。
 
1602 1602  

堺230あ1602.2016年5月に記録。
「堺シャトル」は南海本線の堺駅と南海高野線の堺東駅をほぼ直線ルートで結ぶシャトルバス。日野ブルーリボンハイブリッドの導入により前号のHR記事に掲載された観光マスクの車両を代替しました。車内など細かい仕様については、各社に登場した新型ブルーリボン・ハイブリッドを紹介した「 事業者別車体&車内仕様ガイド」で取り上げています。行先表示は「全国で初めてフルカラー・フルドットのLED行先表示器を採用し、日本語、英語、韓国語、中国語の表示が行われている  」ほか、仁徳天皇陵などのカラーイラストも表示しています。
  
今号でページを割いているのが、「希少車 半年足らずしか本格販売されなかったKL-代ツーステップ路線車徹底ガイド」。これまたマニアックなところを取り上げてきますな、バスライフは。記事では、なぜKL-代ツーステップ路線車が希少車となるのか、交通バリアフリー法についてやその施行の時期のずれ、特例などを説明しています。そして、国内4メーカーそれぞれのKL代ツーステップ車の実車をガイド。
  


福井200か707.2015年5月に記録したものを再掲。
三菱ふそうMPツーステップ車の実車として紹介されているのが、伊豆東海バスに在籍する神奈川中央交通からの移籍車。神奈川中央交通は新ステップを採用したメンツがあったのか、ギリギリまでツーステップ車を導入していた印象。せっかくなので、ここでは京福バスに移籍した神奈川中央交通MP移籍車画像を並べておきます。 

直近の話題を取り上げた「NEWS FLASH」では、阪神バスへ路線移譲を行った尼崎市営バスについて記事にしています。



社番:560.2016年5月に記録。 
阪神バスへの路線移譲により、車両もあわせて転籍しています。「旧尼崎市営バスほど民営化後の姿に変化が少ない事例もないだろう 」とあるように、車両の外観は「前面窓下の尼崎市章と側面の事業者名標記は阪神バスに変更された 」ほか、扉側の「側面窓上に英文字で阪神バスが標記されるようになった 」  くらいの変化。「旧市営バスのマスコット「あまっこ」の車体等の表示 」はそのまま残っています。



社番:122.2016年5月に記録。
ちなみに「旧塗装復刻の赤バスは外装を変更していない 」状態となっています。他車と同じ緑色の阪神バスのマークが赤バスの帯色にこれほどマッチしないとは。



社番:208.2016年5月に記録。
尼崎市交通局の分離会社といえる尼崎交通事業振興は存続しており、塚口営業所の受託運行を阪神バスから引き続き受託しています。「尼崎交通事業振興所属車を使用する共同運行路線は、70,13-2、に11,13を加えた4路線となった 」ことから、新たに画像のMPノンステップ車を導入したようです。

このほか、「バスタ新宿 検証ルポ」と題した記事では、マニア的な観点からバスタ新宿を紹介。まだ続いている「全国乗りバス特集 Part3 お花見路線編」は桜並木沿いを走る都内の路線を中心に紹介。前号からこの記事は都内の路線ばかりを取り上げている感。


バス事業者を詳しく取り上げる「The バス会社」は伊豆箱根バス。趣味誌で伊豆箱根バスを大きく取り上げたのは2009年刊行の『バスラマインターナショナル 112号』以来でしょうか。近年の話題を紹介した事業者TOPICS、おすすめバス路線と保有車両の紹介といういつも通りの構成です。「観光客や外国人にも乗りやすい環境作りのため 」、「周辺事業者と連携し、箱根地区の路線バスに系統番号を設定 」ということで、昭和の時代の箱根山戦争は終結したことを実感します。

在籍車両は西武グループらしくUD車中心のラインナップで、塗装もいわゆるライオンズカラーを採用しています。側面には4ケタの社番を表記していますが、掲載の所有車両一覧表は登録番号のみ。『バスラマインターナショナル 112号』の事業者訪問記事によれば、「社内での車両管理は登録番号 」とのこと。バスライフにも、ひとこと注意書きがあれば分かりやすかったかもしれません。ということで、いつものように小生手持ちの画像を並べていきます。
 
   

伊豆200か171.U-RM210GSN(95年車)2016年4月に記録。
まずは富士8EボディのRMツーステップ車。「車内は二人掛けシートが並び、観光地らしい着席定員を重視した仕様  」となっています。小田原と画像の熱海営業所在籍車両は交通系ICカードが使用可能となっています。



湘南200か637.KK-RM252GAN改(04年車)。2016年4月に記録。
99年から中型ノンステップ車の導入を開始し、在籍車両の低床化が進んでいます。画像は、いわゆるスペースランナー顔の西工RMノンステップ車。



湘南200か738.PB-HR7JHAE(05年車)。2016年4月に記録。
05~07年にかけ登場した9mサイズの日野HR。小田原営業所配置の中型ノンステップ車は「箱根方面の運用にも使用 」されていますが、長距離の乗車は正直しんどいものがあります。
 

 
湘南200か825.PB-RM360GAN(05年車)。2016年4月に記録。
05~06年は日野HRと同じエンジンを搭載したRMノンステップ車も導入しています。テールライトは日産シビリアンと同じものを装備した初期タイプ車です。
 


湘南200か636.KL-UA452KAN(04年車)。2016年4月に記録。
大型車は西武バスからのグループ間移籍車ばかりという時期が続きましたが、小田原営業所が自動車NOx・PM法の対策地域内ということもあり、新車を集中的に投入していました。西工ボディのUAワンステップ車は小田原営業所に2台在籍。
 


湘南200か1123.PKG-RA274KAN(07年車)。2016年4月に記録。
07年は尿素使用のRAワンステップ車を5台導入。「小田原営業所と熱海営業所は扉の位置や数を問わず、乗降共に前扉を使用する 」ため、中扉は通常「しめきり」です。
 



湘南200か1402.PKG-MP35UK(10年車)。2016年4月に記録。
三菱ふそうMPワンステップ車は10年に2台導入。UDへのOEM車となるAPワンステップ車も08年に導入しています。



伊豆200か199.KC-UA460LSN(98年車)。
西武バスからのグループ間移籍車も結構な台数在籍しています。画像のL尺ツーステップ車は「移籍時に2人掛けシート中心のレイアウトに変更されている 」とのこと。



湘南200か1804.KL-UA452KAN(02年車)。2016年4月に記録。
西武バスからKL規制車が移籍車としてやってくる時代となり、新車ばかりだった小田原営業所にも移籍車がふたたび配置されるようになりました。富士新7EボディのUAワンステップ車。立派な4枚折戸の中扉はしめきりです。  
  


湘南200か309.KL-RA552RBN(01年車)。2015年2月に記録。
貸切車も西武グループ共通のライオンズカラーを採用。富士1MボディのRAハイデッカー。

「注目事業者の1年を追う」は「東京都交通局」を取り上げ、2015年3月~2016年3月までの車両情報を中心とした動きを紹介。

 

車号:Z532.2016年4月に記録。
この間は大塚支所の閉所や液晶式次停留所表示機の更新など、様々な動きがあったことが分かります。外観的な変化といえば、正面に貼られた「みんくる & TOKYO」ステッカーでしょうか。

また、新車・除籍車のリストのほか、表裏一体の関係となる転入・転出のリストもそれぞれ掲載しています。


 
盛岡200か53.2016年5月に記録。
除籍車といえば、移籍車としての売却を「15年度より本格的に再開 」したことが大きな動きと言えます。画像は岩手県交通に移籍し、盛岡市内循環バス「でんでんむし」専用車となった日野HR。 
 
このほかの連載企画は、かいつまんで紹介。前号からスタートした「バスライフ講座」は「なるほど The BRT!」と題し、台湾の台中市と日本の新潟市のBRT事情を紹介。あわせて今後国内で計画しているBRTシステムについても取り上げています。
「バス用語辞典」は「バリアフリー編」、「移籍バス アーカイブノート」は川崎鶴見臨港バス編、「写真で見る昭和バス紀行」は神姫バス、「一時代前のバスグラフィックス」はモノコックボディ時代の3扉車と題し、非常に珍しい日野RD3扉車の写真も掲載しています。小生的には東洋バスの富士3Eボディな3扉車がツボでした。もちろん「バスコレ改造工作法」、「ようこそバスガイドさん」も掲載しており、今のところ休載は無く一安心。

また、今号も特別附録として誌面掲載の内容と連動した車内音源やエンジン音等を収録したCDがついています。

今号の『BUS Life』も、コアなバスファンに向けた内容の1冊です。次号予告は、やはり掲載がありませんので、こまめに公式ブログをチェックしてみたいと思います。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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