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バスに関連する書籍を購入したら、感想めいたものを書き続けている拙ブログ。偶数月は、バスラマとバスライフの2誌が刊行されますが、バスラマの購入要素となる事業者訪問掲載事業者が「くしろバス」と「阿寒バス」。手持ち画像が無いだけでなく、普段ご利用の方には申し訳ないですが小生的になじみが無さ過ぎましたので、今月はバスライフのみということで。バスラマ次号の事業者訪問は「広島バス」のようなので、楽しみに待ちたいと思います。というわけでバス雑誌の感想という名の、だんだん本の購入にも無駄遣いが出来なくなってきた今日この頃。今回は笠倉出版から刊行された『SAKURA MOOK48 BUS Life vol.6』です。
 
今号は、やはり4月14日から発生した熊本・大分を震源とする地震について取り上げなければならないでしょう。「熊本大震災レポート 分断された公共バス交通 震災時/震災後の状況」と題した記事で、熊本市電や熊本バス・熊本都市バス・熊本電鉄・九州産交バスの主要な路線バス事業者各社の被害状況と運休や迂回運行など震災による影響をレポートしています。
 


今回の震災で、「熊本城」は瓦の落下や石垣の崩落など大きな被害を受けた施設のひとつ。記事によれば、「熊本城の復旧には354億円の費用がかかるとの試算が発表 」されたとのこと。画像は2016年6月に記録したものです。


特集と銘打ったものは無い「BUS Life」ですが、比較的頁数を割いているのが、「バスは僕らのアイドルだ!」と「2代目エアロスター 20年の歩み」の2つ。「バスは僕らのアイドルだ!」は郷愁・期待など、いくつかのキーワードでバス趣味を紹介した記事ですが、コラムニストの泉麻人氏のインタビュー記事を除けば、正直微妙な内容。新型エルガミオの試乗記事も含まれているので、まとまりが無い印象。
「2代目エアロスター 20年の歩み」は96年にニューエアロスターとして販売を開始した三菱ふそうの大型路線車モデルを大フィーチャーした、「BUS Life」らしいマニア向けの記事です。

  

社番:B223.2016年5月に記録。
前半で阪神バス(元尼崎市営バス)・東急バス・小田急バス・日立自動車交通に在籍する4台の実車で内装やエンジンなどを取り上げています。ワンステップ仕様の実車は東急バスに在籍する改造扱いの長尺車という少々イレギュラー車でしたので、ここでは箱根登山バスに在籍するごく普通のワンステップ車画像を並べておきます。
後半の「ウンチク講座」では、CNG車やハイブリッド車など今は無き市販モデルや珍しい仕様の車両を紹介しています。



浜松22か2737.KC-MP317M。2015年7月に記録したものを再掲。
2代目エアロスターの側面最後部の窓は固定窓であるのが標準 」ですが、遠州鉄道に在籍するニューエアロスターのツーステップ車は「側面最後部の窓も上段スライド・下段固定式の形状 」を採用しているということで、仕様の少数派として取り上げられています。言われるまで気がつきませんでしたが、確かに少数派です。大げさですが目から鱗がおちました。 
このほか、巻頭の「今月の1台」では、はとバスに登場した「アストロメガ」を実車紹介記事とあわせてとりあげています。


バス事業者を詳しく取り上げる「The バス会社」は小田急バス。いつものように路線紹介や近年の施策・在籍車両などを中心にまとめています。 
 
 
 
社番:E9257.PKG-LV234L2(08年車)。2016年6月に記録。
近年の施策のひとつといえそうなのが、マスコットキャラクター「きゅんた」の制定でしょうか。小田急バスはもともと「銀色の犬マークを全車両側面に取り付けて「わんわんバス」の愛称で親しまれてきた 」こともあり、犬のマスコットは当然かもしれません。「きゅんた」を大きくデザインしたラッピングバスは「若林営業所を除く5営業所 」に在籍しており、画像の車両は生田から移転して誕生した登戸営業所に在籍しています。 
  



社番:E9045.KL-LV280L1改(03年車)。2016年6月に記録。
さて、小田急バスは「一般路線車のノンステップバス導入率が民間事業者では初の100%を達成 」しており、ノンステップバスをノンステップバスで置き換える状況となっています。
一般路線車の主力はいすゞエルガのノンステップ車。「リア面のノンステップバス表記は図柄のない旧タイプ 」という車両は、いよいよ残りわずかとなっています。



社番:C9329.LKG-LV234L3(12年車)。2016年6月に記録。
小田急バスの車両面で大きな仕様変化といえるのが、AT車の本格採用と「関東の事業者では非常に珍しい後輪カバーの装備 」です。
ちなみに小さくて分かりにくいですが、画像の車両の前面行先表示横に貼られた「きゅんた」ステッカーは「寝そべっているバージョンのレアきゅんた 」です。
 
 


社番:C9355.QDG-LV290N1(16年車)。2016年6月に記録。
モデルチェンジしたいすゞエルガは16年より導入を開始し、あっという間に10台以上在籍しています。



社番:A6055.LKG-MP37FK(11年車)。2016年6月に記録。
三菱ふそう車は、例のリコール騒動の時期や西工ボディのOEM車を購入しなかったことなどから、いすゞ車の約4分の1の在籍にとどまります。



社番:A6082.QKG-MP38FK(16年車)。2016年6月に記録。
15年3月から導入が始まった、現行車種となる最新の三菱エアロスターMP38。



社番:C254.LJG-HU8JLGP(10年車)。2016年6月に記録。
日野車はコミュニティバス専用の小型車を中心に在籍していますが、10年に大型乗合車にハイブリッド車を導入。これが「40年振りに投入した日野の一般路線車 」とのこと。



社番:D3007.SDG-LR290J1(14年車)。2016年6月に記録。
いすゞの中型車は3桁の社番でしたが、12年車の途中から3000番台に変更。12年以降の導入車は大型車同様に後輪カバーを取り付けています。
 



社番:C148.PDG-LR234J2(11年車)。2016年6月に記録。
「みたかシティバス 三鷹の森ジブリ美術館線」専用車となっている、いすゞLRノンステップバスは「いすゞ車であるにも関わらず、日野車に見られる一つ目のライトが付いているのが大きな特徴 」です。日野車と思えば何でもない造りですが、実は「全国で2台だけの特注仕様 」というレア車です。


 
社番:F1024.QRG-MS96VP(12年車)。2016年6月に記録。
貸切バスをはじめ、リムジンバスやアクアライン高速バスの塗装は小田急グループ統一カラーを採用しています。画像の車両はリムジンバス専用車となっている三菱ふそうエアロエースで、「車両の銘板はLKG-車だが車検証上はQRG-車である点が特徴 」。 



社番:41.QPG-RU1ESBA(13年車)。2016年6月に記録。 
夜行高速バスは小田急グループ統一カラーではなく、こけしカラーとも言われる塗装デザインを継続採用しています。「塗り分けパターンは共通だが、ベース色がブルー、オレンジ、グリーンの3色 」がありますが、「カラーリングによる充当路線の固定は特には見られない 」とのこと。
夜行都市間高速バスとアクアライン高速バスは、分離子会社の小田急シティバスによる運行となっています。近年は高速バスにも日野車の導入が行われており、画像の車両は「小田急シティバス初となる日野セレガ 」です。 
 
「注目事業者の1年を追う」は「京浜急行バスグループ」。2014年秋以降の動きや、2015年1月~2016年3月までの車両情報を中心に紹介しています。



社番:M6369.KL-MP37JK(03年車)。2014年5月に記録。
記事では、「今年春の車両代替により、富士重工製ボディの車両が京浜急行バスグループから全車引退した 」ことが取り上げられていますが、実は三菱ふそうMPの一般乗合車も残りわずかとなっています。もっともMP自体はリムジンバスカラーの「蒲田シャトル」専用車などが在籍していますので、絶滅危惧種というわけではありませんが。画像のMPノンステップ車は大森営業所に在籍していましたが、今年3月に廃車となっています。

「移籍バス アーカイブノート」は水戸駅北口編。これまでの事業者毎ではなく、「1か所で見ることができる移籍車両という視点で紹介 」する新コンセプトとなっています。
 
1406

水戸200か1406.
画像は水戸駅北口から少々離れたところで2014年10月に記録したものの再掲。茨城交通に在籍するRMノンステップ車で、京王電鉄バスグループからの移籍車です。
 
このほかの連載企画では、「バス用語辞典」は「ハイブリッドバス編」、「写真で見る昭和バス紀行」はサンデン交通、「一時代前のバスグラフィックス」は神話の里の路線バスたちと題し、島根県内の路線バス事業者の写真を掲載。「バスコレ改造工作法」、「ようこそバスガイドさん」なども掲載がありますが、「バスライフ講座」はありませんでした。

また、今号も特別附録として誌面掲載の内容と連動した車内音源やエンジン音等を収録したCDがついています。小田急バスの車内音源は、武蔵境駅南口~新宿駅西口の「宿44」・柿生駅北口~調布駅南口の「柿24」・季節運行の新宿駅西口~よみうりランドの3路線を収録。運行本数僅少の3路線をチョイスしているところが、さすがマニア目線が分かっています。こういうことを分かっているところが、『BUS Life』の強みと思っているのですが、次号予告は「今秋発行予定!」と具体的な予定日の記載がありません。もしかして・・・。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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