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月末にバスマガジンの感想めいたものを書かなくなって久しい拙ブログ。ただ月末には感想めいたものをブログに書きたいということで、 今回は8月に刊行となった『BJハンドブックシリーズS96 関鉄バス』についてです。
 
2111TC
  
社番:2111TC.QPG-LV290Q1(16年車)。2017年9月に記録
BJハンドブックシリーズでは何度か取り上げられている関東鉄道。前作は2007年に刊行したR61ですから、10年経過したことになります。
本作の掲載事業者は関東鉄道をはじめ、関鉄グリーンバス・関鉄パープルバス・関鉄観光バスとなっています。2017年5月1日現在の在籍車両をもとに編集しています。

内容は車両編・歴史編・紀行編の3部構成です。「終点の構図」は波崎海水浴場を取り上げていますが、掲載写真が初期の携帯カメラで撮影したようなかなり粗いものでガッカリ。紀行編は「初夏のつくばねパノラマ紀行」と題し、取手から水戸まで1泊2日の乗り歩きルポ。前作の紀行編では廃線後間もなかった鹿島鉄道跡の描写がありましたが、本作では線路跡のバス専用道を運行する「かしてつバス」に乗車し、茨城空港を訪問するなど、10年の歳月を感じます。


さて、在籍車両は移籍車を中心に経年車が結構な台数が在籍していたこともあり、前作からだいぶ入れ替わった印象。もちろん前作掲載の車両もそれなりに残っていますが、一般乗合車の低床化が格段に進みました。京成バスからのグループ間移籍車がノンステップ車メインとなる時代ですから、低床化は当然なんですが。

歴史編は前作掲載分をベースに、つくばエクスプレス開業後の取り組みや、高速バスの盛衰を中心に加筆しまとめています。

感想めいたものはこのくらいにして、今回の感想めいたものを書くため、土浦とつくばで撮りためた小生手持ち画像を中心に並べていきます。なお、本文中の「斜字 」部分は本作からの引用部分、型式・年式は掲載の車両リストを参照しました。



社番:1709G.U-LR332J(95年車)。2017年9月に記録。
在籍車両は代替が進み、いよいよU規制車のこのあたりが古参格となる模様。関鉄グリーンバスに在籍する純正ボディのいすゞLRツーステップ車。「関東鉄道の社番は4桁の通し番号+アルファベット2文字の所属営業所・車庫記号を組み合わせたもの 」を採用しており、関東鉄道本体からグループ会社への「移籍・リース車には関鉄の社番を付番。保有事業者を示すGおよびPが添えられる 」とのこと。



社番:1868TC.KL-LV280L1(03年車)。2017年9月に記録。
ノンステップバスは01年から導入開始。塗装デザインは関東鉄道発足時に採用した水色3本帯をベースに、「低床車ではラインを曲線的にアレンジ 」しています。2000年代に導入した低床車は前面にポップな書体で「ノンステップバス」・「ワンステップバス」の表記あり。



社番:1921TK.PJ-LV234Q1(06年車)。2017年9月に記録。
自社発注の大型車は短尺を基本的に採用していますが、つくばエクスプレス開業により急増したた筑波山への行楽客輸送のため06年にいすゞLV長尺車を4台導入。2人掛けのシートを中心とした内装や、全引き違い窓など、観光バスを意識したつくりとなっているのがポイント。



社番:2110TC.QKG-LV290N1(16年車)。2017年9月に記録。
2010年代の導入車両から、正面の「ノンステップバス」表記がおとなしいものに変更。さらに「中のり」の表示も無くなってしまいました。モデルチェンジしたいすゞLVは16年に導入。このほか、いすゞエルガハイブリッドも導入しており、10年前の関東鉄道では信じられない積極投資です。



社番:2138TC.TKG-MK27FH(17年車)。2017年9月に記録。
三菱ふそうの自社発注な一般乗合車は、中型車とコミュニティバス用途の小型車が中心。ここ数年は画像のMKノンステップ車をコンスタントに導入しています。



社番:9336TC.KC-HU2MMCA(97年車)。2017年9月に記録。
移籍車は9000台の社番となります。近年は京成グループからコンスタントに移籍車を導入しています。コンスタントに導入しているといっても、型式により台数のバラつきがあります。KC規制車の日野HUワンステップ車は移籍車市場で人気車種だったからなのか、関東鉄道は2台のみの在籍。2010年頃に導入した低床車は、正面運転席側の帯部に「ONE STEP」とアルファベット表記を採用していました。
 


社番:9375YT.KL-LV280L1(01年車)。2017年9月に記録。
ここ数年代替サイクルが早まっている東急バスからの移籍車も在籍。画像の車両は、塗り替えコスト削減?のためか、屋根は東急バス時代の銀色のままとなっているのが特徴。土日祝日はつくば駅周辺の研究施設を循環する「つくばサイエンスツアーバス」の専用車となっています。



社番:9400TC.KL-HU2PPEE(02年車)。2017年9月に記録。
京成バスからは少数ですがフルフラットノンステップバスも移籍しています。画像の日野ブルーリボンシティが2台のほか、いすゞエルガのBタイプも1台在籍。関東鉄道が金食い虫のこのタイプを導入するとは意外でした。



社番:9432TC.KL-HR1JNEE(04年車)。2017年9月に記録。
京成バスが03・04年に千葉県内営業所へ集中導入した日野HR10.5mが、十数年の時を経て茨城へ。かなりまとまった台数が関東鉄道に移籍し、在籍車両のノンステップ率向上に貢献。



社番:9448TC.KL-HR1JNEE(04年車)。2017年9月に記録。
京成からの日野HR移籍車はグループの関鉄観光バスにも配置となっているようです。



社番:P022.KC-UA460HAN(00年車)。2017年9月に記録。
近畿地方の事業者からの移籍車も在籍しています。画像の車両は、1台のみ関鉄パープルバスに在籍する尼崎市営バスからのUAノンステップ移籍車。



社番:1920TK.PA-LR234J1(06年車)。2017年9月に記録。
コミュニティバスや、「県や地域とのタイアップによる広域連携バス 」の運行も担当しています。画像はつくば市のコミュニティバス「つくバス」カラーのいすゞLRノンステップ車。2011年記録時点では前面にラックを装備した自転車積載バスとなっていましたが、現在はオーソドックスな乗合車に戻っています。



社番:1800YT.KC-MS829P(00年車)。2017年7月に記録。
最後に高速バス車両から、「つくば号」の運用に入っていた従来の塗装デザインで残るKC規制車の三菱ふそうMS。「つくば号」は東京と筑波研究学園都市を結ぶ唯一の足として最盛期は80往復以上の運行本数を誇りました。しかし、つくばエクスプレス開業の影響は大きく利用実態にあわせた減便を行い、現在は半分程度の運行本数となっています。 
 
 

社番:1879MT.KL-LV781R2(04年車)。2017年7月に記録。
いすゞガーラの高速車。高速車と貸切車は京成グループ統一カラーを採用することになり、既存車も車体更正の際などで塗り替えられています。 
 


社番:1976IT.BKG-MS96JP(09年車)。2017年7月に記録。
モデルチェンジした三菱ふそうエアロエースの高速車も順当に導入しています。初期導入車は屋根上直結冷房の3本トランク仕様ではなく、引き続き2本トランクを採用していました。
 
次回刊行はハンドブックシリーズ初登場となる「名鉄バス」。名鉄バスについては2015年刊行の『バスラマインターナショナル 151号』で取り上げられたばかりなので、もう少し間隔があいてほしかったというのが正直なところ。
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