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5月は小生的な「梅雨前に国内旅行へ行こう」をスローガンのもと、京都や沖縄へ毎週末はどこかへ出かけていました。移動手段が夜行高速バスや早朝のLCCなおかげで、身体の疲れが全然抜けません。自業自得ということなんですが、多少身体に無理が出来る時間もあとわずかでしょうから駆け抜けていきたいところです。と、思っていてもやはり身体は正直。このエントリの作成は5月中に終わりませんでした。というわけで、バス雑誌の感想と題した心と身体のギャップ。奇数月の刊行はバスマガこと『バスマガジン 71号』です。 

編集体制が一新してから今号で3冊目となるバスマガジン。前号は、予告されていた内容がほとんど掲載されないという斬新な1冊でしたが、今号はどうでしょうか。ちなみに前号の予告では、「活発な動きを見せ始めている移籍バスの現状と注目車」、「関ヶ原以後のお城イベントに伴う城下町を巡る観光周遊バス」、「首都高中央環状線完成!リムジンバス羽田空港線イノベーション」、「大型免許、二種免許の区分と取得への道」ほかとありましたが、正解は「予告されていたもの全く無し」でした。斬新を通り越して、さすがにダメでしょ・・・。
 
巻頭の特集は「三菱ふそう新型エアロスター・デビュー1周年記念 導入事業者オールガイド」。ノンステップ車・ワンステップ車・ツーステップ車モデルそれぞれを紹介するとともに、各地で運行中の車両の一部をカタログ的に掲載しています。バスマガジン調べの導入車両リストの掲載があるものの、導入事業者オールガイドというタイトルは少々誇大な感。

フロントマスクを大胆に変更したモデルチェンジ 」により、「ヨーロッパ的なスタイルの3分割バンパー 」を採用。「事業者によっては、この3分割をうまく利用したカラーリングを行っている点も興味深い 」とあるように、いくつかの塗り分けパターンが見られます。

 

社番:1464.QKG-MP38FK。2015年5月に記録。
小生がもっとも特徴的な塗り分けと思うのは、「バンパーはブラック塗装となるが、ヘッドライト周り上部はホワイトとなる分割塗装を採用 」した、名鉄グループの車両。モデルチェンジなどおかまいなしという姿勢が素敵です。

つづいては「日本初導入!スカニア連接バス」。内容は今年9月5日からの運行開始を予定している新潟市BRTの基幹バス用に登場したスカニア連接バスを、大き目のカラー写真をふんだんに使って紹介したバスマガジンらしい記事です。ちなみに新潟市BRTの基幹バス路線は、「新潟市中心部である新潟駅~古町~市役所前~白山駅前~青山間の約7km 」となっています。かつて運行していた新潟交通鉄道線が計画通り万代橋を渡っていれば、必要がなかったのではと考える人は少なくないと思います。

このほかカラーページでは、中国バスで運用中の「ドリームスリーパー号」と「メープルハーバー号」の車内装備などの紹介や、川崎・京都で運行を開始したEVバスについてを紹介。白黒ページでは、「バスを買いに行こう!」と題し、三菱ふそうトラック・バスの営業マンへ新車バス購入の流れをインタビューした記事は値引きについてなど赤裸々な感じでなかなか面白い記事です。




バス会社潜入レポートは「とさでん交通グループ」。とさでん交通は土佐電鉄・土佐電ドリームサービスと高知県交通が統合し、2014年10月から運行を開始したばかりです。趣味誌では、かつて在籍していたバラエティ豊かなリベット付き古参車両について何度か取り上げられていますが、事業者全体を紹介したのは2006年刊行の『バスラマインターナショナル 98号』以来でしょうか。
統合発足時に若干の路線改廃を行いましたが、「単純に元の路線がそのまま継続運行されているという形 」というのが実情。現在は「16年の路線バス大幅改正を目指して、路線の再構築作業が進められている 」とのこと。営業所の改廃を含むという路線の再構築が、はたしてどのようなものとなるのか気になるところです。

在籍車両は、とさでん交通発足により登場した新塗装の新車や塗り替え車が登場していますが、ほとんどは旧事業者の塗装車となっている模様。

944

高22か944.2014年7月に記録したものを再掲。
マニア的には、やはり古参車両の在籍状況統合が気になるところ。旧高知県交通に在籍した富士5EボディのU32系は、掲載の在籍車両リストを見るとグループ会社在籍分を含めて2台のみ。古参車の代替が進んでいることを実感します。もっとも統合直前の富士5Eボディ車の多くは画像のように側面のペイント広告が剥げてみすぼらしい状態でしたから仕方が無いのかもしれません。
掲載の在籍車両の一覧表といえば、今号の掲載分には年式や配置営業所の記載が無いという資料性に欠ける代物となっています。構成時に抜け落ちたのか、とさでん交通側から年式掲載NGだったのか分かりませんが、非常に残念です。

続いて連載をいくつか。「路線バスでアニメ聖地巡礼」は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」の舞台、千葉市内の聖地を千葉海浜交通の路線バスを利用して紹介。


 
この連載はアニメとタイアップしたラッピングバスが走っているところ限定というわけでは無いんですね。画像はアニメの舞台のひとつ、海浜幕張駅前で2015年4月に記録したもの。

「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は「石川県」。バスマガジンの中でもっとも誤記が目立つ印象がありますが、今回も変わらない間違いの多さに閉口。前号の宮城県の記事について、お詫びと訂正があると思いましたが特に無し。誤りにすら気付いていないのかもしれません。

30-892 30-892

社番:30-892.PKG-MP35UM(10年車)。2015年5月に記録。
注目事業者の車両一覧表は北陸鉄道グループ。こちらの車両一覧は年式もきちんと項目に入っています。ちなみにバスマガジン創刊号のバス会社潜入レポートは北陸鉄道でした。掲載された車両一覧を見比べると、2003年から12年経過していることもあり在籍車両は大幅に入れ替わっています。特に金沢地区は現行塗装の低床車にほぼ置き換えられた印象。

「終点の情景を求めて」は、近江鉄道の「永源寺車庫」を訪ねています。連載ではこのほか、前号からスタートした「方向幕の世界」・「路線バス散歩紀行」・「定点観測アーカイブ あの日のバス」・「都バス情報局」の4本は無事2回目の掲載がありました。

編集体制を一新したバスマガジンですが、広告が取れたから、取材が出来たから、今まで掲載しているからという程度の記事ばかり。そもそも編集側から「バスが好き」という感じが伝わってきません。表紙はバス会社潜入レポート掲載の「とさでん交通」の車両でしたが、元高知県交通の車両。ここは新塗装車をもってこないとダメでしょう。こういう細かいところに気付かない記事が積み重なり、今号は掲載内容レベルの低下を感じずにはいられませんでした。バスマガジンから追い出された旧編集側が新たなバス趣味誌を立ち上げていますから、バスマガジン側も購読層をどこに向けて作るのか、いま一度見直してほしいものです。

次号予告は、「セレガ、ガーラ、エルガ、ブルーリボン Jバス誕生10周年。その第一期生を追う。」、「~都営バスの地方流出が再開~移籍バスの現状と注目車」、「日進月歩のバス用品。バス好きがつい二度見してしまう最新周辺機器」、「バスの正常運行を支える地上スタッフたち」ほかとなっています。移籍車記事が前号の予告にあったものかな?というくらいで、またもや新たな企画ばかり。次号予告は採用されなくてもよいプレゼンだと思っているのでしょうか。もう騙されませんぞ。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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