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北海道日本ハムファイターズと広島東洋カープが激突した日本シリーズ。北海道日本ハムファイターズが10年ぶりに日本一となりました。満塁ホームランが飛び出し結果的に点差のついたゲームもありましたが、僅差のしびれる展開が多く、日本ハムが勝っていたイニングは少なかった模様。ミスをしたほうが負けというハイレベルなシリーズでした。パシフィック・リーグのファンからすると北海道日本ハムの優勝は喜ばしいのですが、明確なビジョンを持ったチーム編成がここまでくるとソフトバンクとの2強時代がしばらく続くことになりそうです。というわけで、月末恒例バス雑誌の感想という名の、年代わり3位争いを楽しむパリーグとなりそうな予感。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル158号』です。
 
今号は2つの特集とバラエティに富んだレポート・トピックス記事、そして事業者訪問からなる1冊。巻頭の特集は「いま観光バスが面白い!と題し、「夏から秋にかけて、国内に登場した新型観光バス車両の話題、旅行会社の展開、規制緩和以降多くが撤退あるいは規模縮小していた電鉄系貸切バスの新展開 」を紹介しています。
やはり気になるのは、電鉄系貸切バスの新展開。記事では、東急バス/東急トランセと京王電鉄バスグループをインタビュー。両者とも貸切バス事業に力を入れるため、既存車を改造した特色ある車両を新たに投入しています。「再参入だけに他社との差別化は不可欠ながら、多額の初期投資をして車両を新造するよりも既存車を活用することを重視 」というところに京王電鉄バスグループらしさを感じました。


 
社番:61605.QTG-RU1ASCA(16年車)。2016年月に記録。  
京王電鉄バスグループの貸切車は、もちろん改造車だけではなく新車も投入しています。画像の車両は、「コンフォート」と名づけられた「貸切専用ながら後部トイレ付が特徴 」の日野セレガ。手持ちの画像はリヤ側だけですが、塗装は新たに採用した「貸切専用デザイン 」となっています。

2つ目の特集は、10月刊行号恒例の「最新バス機器・用品ガイド」。掲載商品の広告が多い分だけ増ページというのもおなじみです。

おなじみといえば、9月20日の「バスの日」にあわせ各地で開催されたイベントを紹介した記事は、「2016年秋 各地のバスイベント」として掲載。バスのイベントは定着したようで、各地盛況だったことが写真から伝わります。
このほか、「西日本鉄道 走り出した福岡都心の連接バス」と題したレポート記事では、福岡市中心部で8月から試行運行を開始した連接バスについて紹介しています。

0101

社番:0101.2016年10月に記録。
趣味誌では車両の紹介中心になりがちですが、連接バス運行の目的・プロセスや、運行にあたっての取り組みなどをインタビューを中心にまとめているのが、バスラマらしいところです。「試行運行から段階的に本格運行に至る計画 」にそって、10月25日から循環運行がスタートしています。


事業者訪問は初登場となる「東濃鉄道」。岐阜県南東部をメインとした名鉄グループに属する事業者です。記事では東濃鉄道を取り巻く環境から現状を中心にまとめています。これまで地方のバス事業者の記事では、沿線人口の減少に路線の維持をどう対処するかが中心でしたが、最近ではドライバー不足も「非常に深刻な問題 」として書かれるようになりました。

車両アルバムではバラエティに富んだ在籍車両の一部を紹介しています。今回の感想めいたものを書くために、10月某日に多治見などへ出かけました。ここから小生が記録した東濃鉄道のバス画像を並べていきます。感想めいたものより、画像のほうが多いというアンバランスさですが、交通費に結構なお金をかけているのでやむをえません。 
 
 

岐阜200か1582.QKG-MP35FM(13年車)。
趣味誌では、洋泉社から2009年刊行の『僕たちの大好きな鉄バスたち』で東濃鉄道の在籍車両リストが掲載されていましたが、「近年は車両の若返りを図るとともに車種を統合する計画 」も進めているというだけあって、KC規制車以前の車両はほぼ姿を消しました。現在の「低床化率は一部の経年車と小型バスの予備車にツーステップ車が在籍するが、常用車はほぼ100%が低床車  」とのこと。一方で大型ノンステップ車は「ワンステップ車でさえ注意しないと擦るような場所 」もあるという道路環境から導入を見送っていましたが、「11月に導入予定の日野ブルーリボンハイブリッド 」を皮切りにいよいよ「今年度から本格化する 」模様。
さて、一般乗合車の主力といえるのが三菱ふそうMPワンステップ車。塗装デザインは複数存在しており、画像の車両はグループ共通デザインとなっている「白地に赤の名鉄カラー 」。緑色の細い帯が東濃鉄道のアイデンティティです。 
 


岐阜200か138.KL-MP35JM(01年車)。
車齢15年以上の古参車は7台が在籍するにすぎない 」という東濃鉄道。画像の中扉4枚折戸仕様の三菱ふそうMPワンステップ車は、そんな古参車7台のうちの1台。行先表示は方向幕で、この日は土岐プレミアムアウトレットへの路線で運用中でした。ちなみに、土岐プレミアムアウトレットへの路線は、「名前に“土岐”が入っているのでJR土岐市駅で降りてバスを探される方がいますが、実は土岐ではなく多治見発着 」となっていますのでご注意を。



岐阜200か784.PJ-MP35JM(05年車)。



岐阜200か601.KL-MP35JM(05年車)。
2000年代には一部の車両に東濃鉄道オリジナルの塗装をイメージした「濃淡グリーン 」の塗装デザインを採用しました。上下で車両が異なり失礼します。



岐阜200か785.PJ-MP35JM(05年車)。
せっかくなので、「濃淡グリーン 」塗装のラッピング車画像も並べておきます。ラッピング広告になっている恵那峡遊覧船は東濃鉄道グループ企業による運行。東濃鉄道のバスガイドさんの「研修と実務を兼ねて、閑散期はガイドによる案内 」も行っているとのこと。



岐阜200か1673.QKG-MP35FM(14年車)。
こちらはヘッドライト周りをモデルチェンジした現行モデルのMPワンステップ車。「創立70周年を機に旧デザインの復刻塗装を採用したところ地元の利用者の評価も高く、中型車を含めて台数が増えている 」とのことで、この車両も東濃鉄道オリジナルの塗装で登場しています。
 


岐阜230あ311.KL-MP35JM(03年車)。
名鉄バスからのグループ間移籍車も在籍しており、社名表記の変更程度の見たままそのままで運用中。旧塗装あり、名鉄バス塗装ありで複数の塗装デザインが走っている状況です。ちなみに最近の導入車両は登録番号を年式や用途別区分をあらわした希望番号を採用しています。



岐阜200か704.PB-RM360GAN(05年車)。
続いて中型車。名鉄グループながらUD車も一時期それなりの台数を導入していた東濃鉄道。西工ボディのRMワンステップ車は、「過半が恵那に配属 」となっています。画像の車両は明知鉄道明智駅近傍の車庫に停泊中だったところを記録しました。

 

せっかくなので明智の車庫全景画像も並べておきます。バス全盛期だった古き良き時代の頃に建てられた建造物といった佇まい。かつては窓口や待合所も併設していた模様。



岐阜200か889.PA-MK25FJ(06年車)。
こちらは名鉄グループの路線車塗装を岐阜塗りに統一した頃に導入した三菱ふそうMKワンステップ車。正面に緑色帯が無いので、いずれやってくるだろう名鉄バス移籍車と間違えないか心配になります←一般の人からすればどうでもよいこと。
この車両のラッピングは、多治見市が「公共交通の利用促進に向けた施策 」として行っている平日「日中の市内上限200円運賃 」をPRしたもの。上限運賃の設定は各地で見られますが、東濃鉄道では「利用者の減少を抑制するとともに公共交通になじんでいただく、利用の促進効果があることは明らか 」と歓迎しつつも、「昼間時間帯にご利用が集中する一方で前後の時間帯や境界エリアの運賃収入に影響 」も見られるとのこと。交通施策の難しさを感じます。



岐阜200か1215.PDG-AR820GAN(09年車)。
RMのOEM車となるARワンステップ車も在籍しています。こちらは正面にも緑色帯が入った名鉄グループ塗装デザインとなっています。



岐阜230あ1512.TKG-MK27FH(15年車)。
15年に2台導入した三菱ふそうMKノンステップ車。コミュニティバス専用車では在籍していたノンステップ車が、いよいよ一般乗合車にも登場しました。2台とも復刻塗装で、画像の車両はさらに「白色LED行先表示を採用 」しています。



岐阜230あ414.KK-RJ1JJHK改(04年車)。
中型乗合車に日野車も在籍していますが、見ての通り「名鉄グループから移籍した 」車両です。



岐阜200か1653.QRG-RU1ESBA(14年車)。

 

岐阜200か1627.QPG-RU1ESBA(14年車)。
東濃鉄道では「名古屋系統と新宿系統という性格の全く異なる2路線 」の都市間高速バスを運行しています。まずは新宿系統の「中央ライナー可児号」専用車として2台在籍する日野セレガ。「中央ライナー可児号」はJRバス関東との共同運行で、利用状況は「堅調に推移 」しているとのこと。 



岐阜200か1052.PKG-MP35UP(07年車)。
名古屋系統は「2001年10月に運行を開始し、名鉄グループが開発した郊外型の住宅団地を経由して栄や名古屋駅まで約1時間 」で結び、東濃鉄道の「稼ぎ頭 」となってきた路線です。しかし、団地居住者が「第一線からの引退時期を迎えて 」いることもあり、「最近は伸び悩みの傾向が顕著 」とのこと。名古屋系統は路線車ベースの車両が主力となっており、もっとも台数が多いのが画像のトップドア仕様の三菱MPツーステップ車です。



尾張小牧230あ1552.QRG-RU1ASCA(15年車)。
貸切車は大型車のみの在籍。画像は「3スパンの荷物室と乗客60人の定員が評価され 」、近年導入が続く日野セレガハイデッカー。東濃鉄道の貸切車といえば、「2003年に富士重工業がバス事業を終了した際、伊勢崎製作所で完成した最後の1台 」が在籍していましたが、「つい先日引退 」したとのこと。マニア的には残念ですが、「関東地方の事業者に移籍され、新たな舞台で活躍を続けている 」ということなので、どこかで見られるのかもしれません。


 
岐阜200か1358.BDG-HX9JLAE(10年車)。
自治体と連携したコミュニティバス運行の比重が増えて 」いるという東濃鉄道。多治見市で運行している「ききょうバス」も東濃鉄道がほとんどの路線を担当。「ききょうバス」中心市街地線は運行コースそれぞれに決まった色の日野ポンチョ1ドア車で運行しています。画像の車両は「坂上ルート」で運行中。


 
 岐阜200か1563.SKG-HX9JLBE(13年車)。
 「コミュニティバスには各自治体が目を惹くデザインを採り入れて 」おり、「多治見市「ききょうバス」はゆるキャラ“うなかっぱ”  」を大胆に配置したデザイン。後面には後姿のキャラクターと、なかなかこだわっています。ピンク色の画像の車両は「前山ルート」で運行。 


  

岐阜22え205.
ちなみに「ききょうバス」中心市街地線のうち、土日祝日運行の「オリベ観光ルート」は東濃鉄道子会社の東鉄タクシーによる運行となっています。画像の三菱ふそうローザが専用車となっている模様。


 
岐阜200か1670.TKG-MK27FH改(14年車)。
恵那市のコミュニティバスといえる「恵那市自主運行バス」も一部路線を担当しています。この専用車にノンステップバスながらトップドア仕様という三菱ふそうMKが在籍しています。珍しい仕様の車両ですが、取材タイミングと合わなかったのか写真掲載がありませんでした。

連載は、「新 バスドライバーのひとりごと」や海外記事などいつも通りのラインナップとなっています。「バスのカタログ」は終了したと捉えてよさそうです。

次号予告は、いま観光バスが面白い!②、バス事業者訪問:遠州鉄道/じょうてつ、第2回バステクin首都圏開催、ほかとのこと。事業者訪問が2事業者ということですが、冬の刊行号で道内事業者が来るとは意外。遠州鉄道・じょうてつ共に1事業者掲載でも問題ない規模の事業者ですから、車両アルバムは簡略版になりそうな予感。新車が登場したようなので浜松には年内に再訪したいと考えていましたが、札幌・・・。じょうてつの手持ち画像はだいぶ古いので記録しておきたいと思うので、安いチケット取れれば行ってしまうかも。例年だと12月は通常号のほか中旬に「年鑑バスラマ」が刊行されますので、こちらも楽しみにしたいと思います。
   
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車 両一覧を参照したものになります。
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