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クリスマスイヴやクリスマスといった行事に縁がなくなって何年経つのか分からない今
日この頃。当然「パパ今日は早く帰ってきてね」なんてことも言われることも無く。そもそ
もパパとは呼ばせないって、訂正するところが間違っています。まあ小生なんかがクリ
スマスで浮かれていると、いつのまにか灰皿で酒を飲まされることになるのでしょうから、
おとなしくブログのために読書の時間となりました。というわけで、月末恒例のバス雑誌
の感想という名の今頃このネタ。偶数月はバスラマこと、『バスラマインターナショナル
123号』です。

今号の特集的なものは2つ。まずは「ヒュンダイ・ユニバース、ポスト新長期排出ガス規
制に適合」と題した解説と試乗記事。今回日本向けに発表したLDG規制車の変更点を
中心に紹介。あわせて、現代ユニバースの開発から日本上陸、そして日本におけるこ
の2年間を簡潔にまとめています。

1238









画像は正式販売に先立ち、杉崎観光バスで先行導入された2台のうちの1台。首都圏
と広島とを結ぶツアーバスに専属して活躍しています。韓国製バスは大宇で懲りたとい
う感のあった国内事業者も、この車両の実績がモノをいって徐々に採用事例が増えて
きています。
現代ユニバースについてはこのほか、日本バス協会第59回中央技術委員会全国大
会でいわさきコーポレーションの方による「外国製商用車導入について」と題した、ユニ
バース導入とその評価についての報告記事も掲載。ただこちらの内容は・・・、容易・安
心・不要のオンパレード。あまりにも良いところばかりを強調し、まとめは販売代理店や
っていますというびっくり記事。良くも悪くも、この強引さが「い わ さ き」なんだなぁと実
感した次第。ちなみにヒュンダイユニバースいわさきが今号の広告出稿していることを
付記しておきます。

特集2つ目は「15周年を迎えた武蔵野市ムーバス その歩みと現在」。現在7路線9系
統を運行している武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」。1号路線誕生から15周年
を迎え、武蔵野市の担当者へのインタビュー記事を中心に現在までの路線拡大や今
後の展開などをまとめています。あわせて運行受託事業者2社から「ムーバス」運行に
あたってのいきさつや現状なども紹介。
一時期は黒字を計上し、コミュニティバスの成功事例として取り上げられることの多い
「ムーバス」。成功の理由は市内の住宅密集地を走っているからだけではなく、運行に
当たって綿密な調査・準備と運行後の継続したフォローアップ調査と改善策の検討に
よるものということが分かります。

C145









社番:C145.BDG-HX6JLAE(10年車)。
「ムーバス」の特徴として、一部路線が隣接市を運行経路に含まれていること。三鷹駅と
武蔵境駅を結ぶ7号路線「境・三鷹循環」は三鷹市との共同運行路線となっています。
市境付近の住民が市外の最寄りの駅に向かうことは当然のことですが、行政主体のコミ
ュニティバスではなかなか画期的なことです。こういった住民の行動パターンにあわせた
経路設定の積み重ねが「ムーバス」の成功につながったものと読み取りました。「ムーバ
ス」の成功を受けて全国各地でコミュニティバスの運行が行われていますが、100円運
賃・小型バスで運行といった表層的なものだけを真似たものが多く成功事例と言われる
ものは少ない印象。なかには、おらが票田への我田引バスといった経路で運行している
ものも見られる状況。画像は小田急バスが運行を担当している7号路線で運用中の新ポ
ンチョ、現在のところ「ムーバス」最新車両です。

011









011r









社番:011.KK-RX4JFEA(02年車)。
せっかくなので関東バスのリエッセも並べておきます。「ムーバス」といえば、まだまだリ
エッセの印象がありますが、初期導入車両の多くは既に代替されています。画像の補助
ステップがせり出すリエッセも数を減らしています。

017









017r









社番:017.PB-RX6JFAA(07年車)。
04年05年導入のリエッセは中扉リフト付となっています。同じく関東バスの所属車両。
リエッセの導入はこの車両で終了し、以後の導入は新ポンチョとなっています。


事業者訪問は2グループ。まずは約20年ぶりの再登場となった「岐阜乗合自動車」。
事業のメインエリアである岐阜市内は路面電車・市営バス・名鉄バスと複数の事業者が
入り乱れていましたが、岐阜バスに一本化。現在は幹線と支線を乗り継ぐ路線再編を行
っています。路線再編の一環として「2011年3月を目途に連接バスの導入を計画 」中
とのこと。こちらは先般岐阜バスHP内で「清流ライナー」の名で公表されました。おしむ
らくは塗装が清流感無しといったところ、どうせなら岐阜バスカラーに塗って欲しかった
です。

420









岐阜22き420.U-MP618M(91年車)。2009年12月に記録。
車両に関してですが、画像のU規制車あたりが古参格。新車導入と名鉄からの移籍車で
車齢はだいぶ若返った印象。名鉄グループ内で新車仕様がある程度定められた関係で、
岐阜バスらしさは少なくなってきているようです。側面平行四辺形の広告枠が消えて行く
のも時間の問題のようです。

629









岐阜200か629.KL-MS85KS(05年車)。
本体で運行する都市間高速バス。塗装は貸切車同様の真っ赤なカラーに金白帯。せっ
かくなので掲載写真と異なる側面に行先表記のあるスタンダードデッカー車を並べてお
きます。

569









岐阜200か569.KL-MS86MP(04年車)。
豪華車を擁した貸切事業は別会社化と規制緩和の影響を大きく受け、現在は画像の「ス
ーパーサンライズ」と呼ばれる車両が中心。塗装デザインの金と白帯は「鵜をモチーフ
としているとのこと。ちなみにこの画像は群馬バスの1つ目RJを乗りに行った際、箕郷営
業所近くで記録したもの。まさかこんなところで岐阜バス観光の車両を見られるとは。

つづいての事業者訪問は「大阪バスグループ」。クリスタル観光バス買収で事業規模を
急拡大した前田観光自動車系の貸切専業事業者です。
貸切バス事業の現状や前向きな事業への取り組みなどの内容は注目です。規制緩和
後、特に明るい話題も少なくツアーバスなどグレーゾーンでの営業が横行する現在の貸
切バス事業ではなかなか見られない前向きさではないでしょうか。北海道の稼動確保の
ため、大阪営業所を設けたとは驚きです。もっとも沖縄の貸切車が北海道で出稼ぎ中と
いう話題もありましたから、それだけ車両と人員の稼動維持が難しいことなのでしょう。

営業拠点の多くがNOx・PM法の適用地域ということもあり、車両の代替は急ピッチに進
んでいる模様。

602









足立230あ602.BKG-MS96JP(08年車)。
画像は東京バスのエアロエース。東京近鉄カラーなどクリスタル観光以前のカラーは
残っていないのでしょうか。ちなみに側面後部の模様は大阪バスのイニシャル「OBS」
を描く8社共通デザイン
とのこと。

この他海外記事として、バスワールドアジア2010の会場に展示していた中国の様々な
バスを掲載。パクリだ何だと言われますが、なんともまあというものもあえて掲載されて
います。今号は事業者訪問が2グループであったり、現代ユニバース関連記事、海外
記事も盛りだくさんだった関係で「バスのカタログ」などの連載は休載となっています。

と、今号も乗合事業・貸切事業に新車の話題と盛りだくさんな内容です。ただ、バスラマ
は割と広告主の影響を多分に受けた内容の記事も見られ、かつてはZFのATマンセー
記事に辟易したものです。今号は何に配慮した内容かはお気づきでしょうから、ここで書
きません。このあたりが、バスラマにイデオロギー臭を感じる読みにくさになっているのか
もしれません。

次号予告は連載などの項目が書かれているだけで、要は秘密ということ。やはりバスラ
マの核となる事業者訪問がどこになるのか気になります。時期的に積雪地以外というこ
としか予想できません。

なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車
両一覧を参照したものになります。
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