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暑さ寒さも彼岸までと言いますが、それにしてもここ数日は涼しいというよりも寒いといっ
た方がよい日が続いています。あまりの急激な気温の変化に小生ついていけません。
このまま秋を感じることなく冬に突入するのかもしれませんが、太陽が出ている時間が
日に日に短くなり、秋の夜長に関しては実感している次第。ということで、月末恒例バス
雑誌の感想という名の読書の秋、奇数月はバスマガこと、『バスマガジン 43号』です。

今号の特集は1つ。「ポスト新長期排出ガス規制適合車徹底チェック」と題し、三菱ふそ
うや日野に比べるとやや遅れて発表されたいすゞのポスト新長期適合車「エルガ」とOE
M車の「ガーラ」、そして日野へのOEM車となる「レインボーⅡ」をメインに紹介。エルガ
は左リヤにあった小さなグリルが無くなったことや10穴ホイール、ノンステップ車は運転
席側の側面窓の一部が固定化など見た目に変化があるようです。6速が標準となったこ
とで、どのような走りを見せるのかなど気になりますが、いかんせん8月までに前倒し導
入した事業者が多く、実車に乗る機会はもう少し後になりそうです。ガーラは前号で紹介
したセレガとほぼ同様のようですが、レーダー搭載により形状が変化したフロント周りに
いすゞ車をアピールする「6キューブ」デザインをなんとか盛り込んだ感。あわせてシビリ
アンとジャーニーの仕様変更、UDへのOEM車となる大型観光車&大型路線車も簡単
に触れられています。白黒ページにスペックと二面図をあわせて掲載しています。

そして今号から新連載企画「西日本車体工業歴代バスボディ徹底解説」がスタート。第1
回目では、会社の歴史や歴代バスボディ全体を解説しています。正直、バスラマ臨時増
刊『西工の軌跡』と内容まる被りなことは御愛嬌ということで。

市860









局番:市860.表紙が佐世保市交通局で活躍するいすゞLRでしたので、58MCボディの
日野車を並べておきます。2009年に記録。

ちなみに西工ボディをバスマガジンで連載するのは今回で2回目。創刊初期の2号から
「西日本車体工業のバスボディ大研究」として連載しているので、単なる焼き直しとなら
ないかが心配。もっとも創刊初期の連載だけあって、現在のいすゞ純正バスボディ大研
究に比べるとページ数も少なく詰め込んだ内容でしたので、少数事例の紹介など掲載写
真をより多く盛り込んだ内容を期待しています。


バス会社潜入レポートは「関東鉄道グループ」。BJハンドブックス掲載以降に導入した
車両がこんなに多いとは!最古参が90年車とは随分入れ替わったことに驚きました。
京成バスから移籍車が毎年入ってくることで、車両を使い捨て感覚となっているような
感じです。まあ初期京成移籍車が使い捨てにならざるを得ない状態だったこともあるの
ですが。

1957TC









社番:1957TC.PDG-LR234J2(07年車)。
ねずみ色に青帯3本カラーが関東鉄道標準カラー。ノンステップ・ワンステップ車は画像
のように3本帯をアレンジしています。側面の「ONE STEP」標記の洗練さに比べ、正面
の「ワンステップバス」標記のゴテゴテ感が良い味出しています。残念ながら、正面に関
しては最近の車両では簡略されているようです。

1967IT









社番:1967IT.PKG-RU1ESAJ(08年車)。
高速車は京成グループ新統一カラー制定により、現在このカラーで導入。グループ全
社で導入されていることから、東京駅周辺では大増殖中です。ただ、やはり関鉄といえ
ば高速車も青帯3本カラーでないと・・・と思うのは間違ったマニアの意見。

P1647









社番:P1647.U-LV771R(93年車)。
ちなみに貸切車は以前からグループ統一カラーであるKaNaC色となっていました。
画像の車両はバスマガにも掲載されている貸切転用高速車。
なお、型式・年式は掲載データを参照しました。

「今号の気になりバス事業者」は小豆島バスから大部分の路線を引き継いだ「小豆島オ
リーブバス」。自治会も出資することで、地域の足を守るという取り組みの行方に注目。
小豆島バス自体は貸切バス事業だけ残っているとのこと。

「いすゞ純正バスボディ大研究」の7回目はKC規制車編。路線車は引き続きキュービッ
クボディ、観光車は後半からガーラが登場。また北村車体がバスボディから撤退したこ
とによりGRもラインナップに加わっています。ただGRは大型車幅の7mと使いやすいの
か正直微妙なサイズということもあって見かける機会は非常に少ない印象。

H1755









局番:H1755.
KC規制で前中扉間ワンステップ車がカタログモデルとなりました。床が下がった分窓が
大きくなりました。

205









宮城200か205.
KC規制末期に登場した2枚ガラス仕様。導入事業者の名前を取って「東武顔」「伊丹顔」
とも呼ばれています。画像のように仙台市交通局にもワンステップが在籍していますが、
「仙台顔」とは呼ばれないのは何故なんでしょうか。

H2825.JPG









社番:H2825.
ガーラが登場したのはKC規制車となってからしばらく経った98年。ガーラ誕生で富士ボ
ディから乗り換えた事業者も少なくありません。画像は京浜急行バスのリムジン車で活
躍した折戸仕様。京浜急行バスでは既に引退しており、現在はどこで走っているのやら。

「移籍車両の元事業者判別法」は東急バスの判別法を紹介。次号へのクイズはじょうて
つで活躍する富士7EボディのU-UA460LSN、UAの出題が続きます。
何度も書いていますが、UDの大型路線移籍車両の供出元はほぼ限られ、U規制のL
尺はワンステなら京急・ツーステなら西武移籍車が大部分を占め、他に相鉄や新京成
が混じる程度。黒サッシで4枚折戸という特徴から

N-742









新京成の車両と判断。掲載写真を見るとバスロケアンテナも残っているようです。幽霊ミ
ラーも特徴といえば特徴ですが、じょうてつも幽霊ミラーを標準としているので、判断基
準とするには乱暴です。

路線バス全方位レポートは「富山県」。

241









富山22こ241.
画像は2009年に記録した富山地方鉄道の富士ボディ日野車。掲載のメーカー別車両
データから推測するにツーステップ車はまだ在籍していますが、近年高年式の低床移
籍車導入は目を見張るものがあります。

「全国バスターミナル探訪」は神奈川県の「横浜駅東口バスターミナル&YCAT」。また短
期集中連載として「新開発技術エンジン解説」がスタートしています。
白黒ページに特集のスペック&二面図掲載されたあおりか、事業者別この1年の話題を
振り返る「Things happened in a year」と「乗降ドアの変遷」は休載です。

今号は新型車と歴代西工ボディ、いすゞのKC規制車と新旧様々なバスについて取り上げ
た1冊となっています。古いバスばかり、メーカーに偏りがある(西工に偏りはありますが)
わけではない、この取り混ぜた感じがバスマガらしさだと思います。今号も買って読んでお
いて損は無い内容となっています。

次号予告は「さようなら、エアロキング」ほかとのこと。バスラマの臨時増刊にぶつけてき
たような企画です。小生も今からエアロキング画像を集めに東京駅へ行きます(嘘)。

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コメント
V0l.43
御無沙汰しております。今回も感想を書いてみました。トラバさせて頂きましたので御笑覧頂ければ幸いですね。
さて、私が今号で最も気になったのは、次号予告の頁の緊急募集の項目です。「異端車大図鑑」や「大胆な改造車両」、「稀少車両」など魅力的なコンテンツが挙がっていますが
この辺りをどのように誌面として纏めていくのか非常に楽しみですね。ここで西工ボディの写真も募集が出ていますが、西工特集の方も以前の特集や、バスラマ増刊号との差別化など、今後の展開を期待していきたいところですね。
【2010/10/05 00:26】 NAME[大曽根線] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:V0l.43
大曽根線様いつもコメント有難うございます。

貴ブログで関東鉄道特集の誤記や意味不明だったところが、ようやく
分かりました。
ただ、実際関鉄に貸切改造の3扉車がかつて在籍していたのか分から
ないので、訂正写真の掲載を希望したいところです。関鉄ファンなら
おなじみの珍車なのかもしれませんが、お恥ずかしい話、全く存在を
知りませんでした。
【2010/10/05 12:18】 NAME[Mrジョソ] WEBLINK[URL] EDIT[]
貸切改造三扉車
関鉄の貸切改造三扉車は、標準床の貸切車を三扉化したもので、取手口の前乗り均一制前払い路線である井野団地循環で使用されていたようです。土浦ナンバーが設定される以前の茨ナンバー車で、80年代前半には廃車になっていたようですので、流石に手持ちの写真はありません…。BJハンドブック・R61関東鉄道をお持ちでしたら、「関鉄バスのあゆみ」のP23に写真があります。
そのような完全に過去の存在である貸切改造三扉車を「2000年代に入ったころはまだその姿が見られた」としているのは、ちょっと酷いなと思います。写真の千葉海浜中古車が廃車になったのは確かに2001年頃なのですが。
今気が付きましたが、P16右上の「スーカーハイデッカー」もちょっと残念な誤植ですね。
【2010/10/06 00:39】 NAME[大曽根線] WEBLINK[URL] EDIT[]
Re:貸切改造三扉車
>BJハンドブック・R61関東鉄道をお持ちでしたら、「関鉄バスのあゆみ」のP23に写真があります。
こんなところに載ってたとは!ハンドブックシリーズRは今のところ全冊持っているにも関わらず、
全然気づきませんでした。東名グリル台無しな後付弁当箱行先表示が素敵です。

誤記・誤植・キャプ違い・写真違いあってのバスマガ、43号でも初心を忘れないということなんでしょう。

TBやコメントをいただきながら、貴ブログへはロム専で大変申し訳ありません。阪東自動車のキュービックも記録しなおしたいと思っているのですが、バス運の要素が高すぎていつになることやら。そもそもN社の路線撤退で天王台方面へ足が遠のきっぱなしです。
【2010/10/06 21:33】 NAME[Mrジョソ] WEBLINK[URL] EDIT[]


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