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バスに関する書籍を買ったらブログに書くシリーズ。評論家でもないのにあれこれと書く
のは正直どうよ?と分かっているものの、ブログの更新回数を稼ぐためには仕方なし。
というわけで、今回の更新はバス雑誌の感想という名の番外編です。9月に刊行された
『バスラマインターナショナル臨時増刊10 西工の軌跡』についてです。西工ボディに関
する書籍の感想が続きます。

副題の「九州から全国へ 唯一の独立バスメーカーの誕生から終焉まで」とあるとおり、
先日バスボディ製造を終了した西日本車体工業の歴史や関係各者のインタビュー記事
などが中心となっています。装丁は臨時増刊で珍しいカバー付となっており、半ばオフ
ィシャルな記念誌と捉えても良いかもしれません。
ちなみに、バスラマインターナショナル臨時増刊は今号で10冊目となりますが、前々号
の8は『富士重工業のバス事業』、9は『続・西鉄バスの本』と、なんとも皮肉な発刊順序
となっています。なお、富士重工業でのバスボディ製造事業撤退時に臨時増刊だけでな
く、バスラマでは豪華写真集も出版していました。富士重工と西工の保管資料量とともに
編集長の思い入れの差もあるのかもしれません。

さて、内容ですが、マニアですのでやはり目に付くのはもちろん「全国で駆ける西工製バ
ス」と題した北海道から沖縄まで現在活躍する西工車体のバスを集めた記録集です。

N.54.JPG









掲載写真は若干地域ごとにばらつきが見られます。四国は高知県交通の1枚のみでし
たので、再掲画像になりますが何枚か並べておきます。まずは2008年に記録した徳
島市交通局で活躍するRMノンステップバス。

347.JPG









移籍車ももちろん掲載しています。ということで同じく四国から、ことでんバスで活躍する
58MC移籍車。阪急バスからの移籍車です。

このほか、歴史編にもカマボコボディの日野中型車など珍しい写真や、京成ボデーの写
真も掲載されています。細かい内容についてはあえて紹介しませんので、是非資料とし
て手にしていただきたい1冊だと思います。


ここからは本の感想ではなく、小生の西工撤退についての私感です。
西日本車体のバスといえば、かつては社名の通り「西日本」地域以外で目にする機会は
少ないボディでした。

D49507.JPG









都内在住の小生が目にするきっかけとなったのは、やはり京王帝都電鉄(当時)で199
5年に導入されたJPワンステップ車からとなるのでしょう。以後、UDのバス車体製造が
西工に一本化されたことで導入事業者は一気に広がりました。

2123









そして三菱ふそう車の大型ノンステップ車と中型車のOEM化により、三菱ふそうユーザ
ー事業者へも広がることになりました。画像は千葉シーサイドバスのARワンステップ車。

それがわずか数年で事業撤退・会社解散へと追い込まれるのですから、大変驚きました。
年々減り続けるバス需要の結果とはいえ、残念でなりません。
これで国内のバス製造はジェイバスとMFBMの2社だけとなりましたが、一方で現代ユ
ニバースが順調に輸入されていることを見ると、さらなる再編もしくは世界で戦えるコスト
で製造できる戦略車種が必要になるのかもしれません。
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男性
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野球や乗り物の思い出など
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現在はバスがメイン。

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