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昨年末からバスが関係する大きな事故が続いています。特に軽井沢で発生したスキーツアーバスの事故は、またしてもバス事業者と旅行業者の闇がクローズアップされることになりました。最終的な事故原因の解明はもう少しかかりそうですが、バスに対する社会の目はより一層厳しくなるのでしょう。というわけで、バス雑誌の感想と題した厳しく見るのは雑誌に対してもね。奇数月の刊行はバスマガこと『バスマガジン 75号』です。

次号予告にあった記事がほとんど掲載されないでおなじみのバスマガジン。もちろん今号も予想通り、前号で予告されたもののうち掲載したのはメーカーに対する取材記事オンリーとなっています。そんな今号の記事の中から、小生的に気になったor手持ち画像を並べられそうなものをごく簡単にまとめていきます。

巻頭は「日野・ブルーリボンハイブリッド 完全インプレッション」と題し、日野ブルーリボンハイブリッドと通常のディーゼル車との比較などを行っています。記事の内容はメーカー発表資料を平易な文章で要約したような印象。
バスファン向けの記事としては、12月以降続々と各社に登場した新車を「新型エルガ&ブルーリボン 事業者カラーリングカタログ」で紹介しています。

340   
           
社番:340.QDG-KV290N1(16年車)。2016年2月に記録。
使いまわしの画像を交換。千葉海浜交通に登場したKV。かつては長尺車を導入してきた千葉海浜交通ですが、新型ブルーリボンでQ尺復活とはなりませんでした。


バス会社潜入レポートは愛知県豊橋市内を中心とした東三河地区全域に展開する名鉄傘下の豊橋鉄道グループのバス事業者、豊鉄バス・豊鉄観光バス・豊鉄ミディを取り上げています。豊鉄バスは2007年に豊橋鉄道直営のバス事業を引き継いだいわゆる分離子会社で、「主に路線バス事業と高速バス事業も担当しており、貸切バスも少数保有し、まさに豊鉄グループのバス事業者の柱となる存在 」です。記事では概況や近年の施策についてなどをカラー写真をふんだんに使って紹介しています。

451

社番:451.KK-MJ26HF(02年車)。2010年6月に記録したもの。
豊鉄グループ3社の在籍車両は、ほぼ三菱ふそう車となっています。大型短尺のMMが一般乗合車の主力として君臨した時期もありましたが、低床車導入による代替で96・97年導入車が残るのみとなっています。塗装は名鉄グループらしい赤帯の塗装から、低床車に採用した「グリーンバス」カラーが標準デザインとなっています。画像のMJは、「グリーンバス導入当初に採用されていたデザイン 」。現行車と帯デザインは変わりませんが、「斜めのラインがグリーン系4色でデザインされているのが特徴 」となっています。新車が名鉄グループ共通のいわゆる岐阜塗りとしないところに強い意志のようなものを感じますが、少数在籍する名鉄バスからの移籍車は名鉄バス時代と変わらぬカラーで運行中というのもポイントです。

「帰ってきた 路線バス全方位レポート」は表紙に「鹿児島県」とありますが、実際の掲載は北海道「道央」地域。予告詐欺に飽き足らず、表紙にまで掲載していない内容を載せてくるとは・・・。道央地域全域で運行する北海道中央バスをはじめ、じょうてつや札幌ばんけい、空港連絡バスの北都交通や路線バスは都市間路線のみの北海道バスなどを紹介しています。

527-8956

社番:527-8956.BJG-HU8JMFP(08年車)。2012年5月に記録。
そして、「注目事業者・車両一覧表」はジェイ・アール北海道バスを掲載。画像は日野ブルーリボンシティハイブリッドです。ジェイ・アール北海道バスは近年の新車導入により、最古参格となるのがごく少数残る93・94年車という状況です。今後は2000年代後半に導入したバラエティ豊かな移籍車もどんどん消えていくことになりそうです。

「方向幕の世界」の6回目は「高速バスの方向幕」。高速バスは観光型のボディによる運行が多いため、方向幕は「いわゆる「社名表示」部分に設置されていることが大多数 」となっています。

42156









社番:42156.2011年9月に記録したものを再掲。
なかには、後付け改造で大型方向幕を取り付けた車両もありましたが。ちなみに画像の車両は大分バスに在籍していた九州急行バスからの移籍車。記録時点では、すでに高速バス運用から離れていましたが。
後面の行先表示に関しては、長らく規制が無かったため設置していない事業者も多く、後面方向幕の存在がないことも。だからこそ「大きさや形は事業者ごとに特徴がある 」ことになります。



熊本22か3154.2015年3月に記録。
画像は九州産交バス在籍の日野セレガ高速車。97年当時の九州産業交通では後面に大型サイズの方向幕を設置していました。

このほかの連載は、「終点の情景を求めて」は、小豆島オリーブバスの「奥中山」、「路線バス散歩紀行」は西武バスの宿20系統「西武百貨店前(池袋駅東口)~新宿駅西口」、「定点観測アーカイブ あの日のバス」は埼玉県秩父市の秩父駅前。短期集中連載の「バスのいる博物館」は、「東武博物館」を紹介しています。

なお、今号には「路線バスで行くアニメ聖地巡礼」と、前号からスタートしたばかりの「鈴木文彦が斬る、バスのいま」の掲載はありません。連載のほとんどが休載からのフェードアウトばかりだった旧編集体制の悪いところを踏襲した模様。特に休載のことわりもないので、前号時点で終了していたのかもしれません。

今号のバスマガジンも一部の連載記事を除けば、ハッキリ言って他誌で代替可能な記事と読む意味すら無いメーカーパブ記事ばかりの1冊です。内容はアレ、表紙にもミス、バスマガジンはもう本当にダメかもしれません。

次号予告は、「北海道新幹線開業によって大変革した函館 エリアのバスネットワークをチェック&チェック」「さまざまな事業者カラーを定点観測・・・ いま大活況のインバウンド・カスタマー・バス」「点在していた19の乗り場を一挙集約!! いよいよ開業する新宿駅南口の新バスターミナル」「もう“お役所仕事とは言わせない!!”全国公営交通の“新年度改革・改変”レポート」ほかとなっています。これまでのところ、マニア向けと思われる記事はほぼ掲載されません。よって、次号は予告以外のメーカーパブ記事となることでしょう。バスマガジン次号の感想めいたものを書いたエントリの更新が無い場合はお察しくださいということで・・・。
  
なお、本文中の「斜字 」部分は同誌からの引用部分、掲載画像の型式・年式は掲載の車両一覧を参照したものになります。
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